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琉球かすり -琉球王朝の伝統を受け継ぐ織物-

「琉球かすり」は、琉球王国時代に貴重な特産品として輸出された織物です。日本の「かすり織り」のルーツとなり、長い年月を超えて現代に受け継がれています。

■ 目次

1.日本全国の「かすり」のルーツ。

あらかじめ染め分けた糸を織り上げることで、幾何学模様をを表現するのが「かすり織り」です。
インドで始まった「かすり織り」はタイ・カンボジア・ベトナム・インドネシアなど東南アジア各地で発展し、14~15世紀には琉球へ伝わりました。
琉球王国で「かすり織り」が盛んになり、やがて江戸時代の日本へも伝わって伊予かすり・久留米予かすり・備後かすりなどが生産されるようになりました。

2.琉球王国によって定められた独自の図柄。

貴重な貿易商品として、琉球かすりの生産は王府によって厳しく管理されました。
模様や染色についても、絵図奉行が編纂した「御絵図帳(みえずちょう)」によって細かく指定されています。植物・動物・生活用品などをモチーフにした約600種の図柄が伝わっています。

3.一日わずか1~2m。手間ひまかけて織り上げる工芸品。

図案に合わせて糸を染めるために、少しずつ糸を束ねて、計算された間隔で1カ所ずつ手括りで締め上げていきます。糸の伸縮によって図柄がずれるのを防ぐ工程もあります。
緯(よこ)糸を経(たて)糸の間に投げ込んで織っていく昔ながらの技法なので、織り上げることができるのは1日わずか1~2メートルにすぎません。
美しく価値ある1枚の琉球かすりをつくるために、大変な手間と時間がかけられているのです。

4.琉球かすりを現代に受け継ぐ南風原町。

戦前までは沖縄県内各地に「琉球かすり」の工房がありました。沖縄戦で一時は壊滅状態になりましたが、生きのびた職人たちが戦後に南風原町へ集まって伝統の技を復興させました。
かすり織機を製造する工房は全国に2つしかないと言われていますが、そのうちの1つが南風原町にあります。

5.南風原町の返礼品ラインナップ