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【自治体職員の回想記】GCFで自然保全活動へのサポーターを募集

使い道に共感しふるさと納税を利用して行うクラウドファンディング、ガバメントクラウドファンディング®(GCF)。今やたくさんの自治体がガバメントクラウドファンディングを実施していますが、日本で初めてガバメントクラウドファンディングを実施したのは、埼玉県宮代町でした。当時、町のふるさと納税担当者であった村山さんに、お話をうかがいました。

「地元で親しまれる『ヤマ』の保全に向け、目標の約2倍の資金が調達できました」

宮代町では地元で通称「ヤマ」と呼ばれ、住民に愛されている山崎山周辺を、元のような自然に戻すための活動に取り組んでいます。この活動により植林が進んでいますが、1カ所だけ整備されていない場所がありました。整備費用は500万円程度。2013年当時、町の予算で行う予定でしたが、「せっかく多くの方たちに愛されている場所なのだから、想いのある寄付によって完成させては?」との意見がありました。

そんなとき、トラストバンクの須永代表が役場を訪れ、「地域の課題を解決する資金調達の手段として、ガバメントクラウドファンディング(GCF)という仕組みを作りました」と話されたので、思わず「それ、やりましょう!」と答えました。すると、驚いた様子で「本当ですか? 今まで『いい仕組みだね』とは言われても、実際に『やろう』と言ってくれた自治体は初めてです」と言われました。以前にも町として目標を決めて呼びかけ、仲間を集めた経験があったので、今回も未来に向けて活動を知ってもらい、関わってくれる人が増えればいいと思ったんです。すると日本初の事例としてテレビでも取り上げられ、ヤマと宮代町のPRになり、2カ月で目標額の倍の寄付が集まりました。整備も完了し、町外からも多くの方が訪れています。

ポツンと1カ所未整備だった場所も、寄付金できれいに整備されました。ヤマには新旧の町民が交流する「新しい村」が隣接。地域の子どもたちや住民に自然と触れ合える機会を提供しています。

寄付者には農産物や礼状を送付。寄付者の中には「ぜひ現地でボランティアとして参加したい」と申し出る人もいて、関連団体に紹介したそうです。

宮代町住民課 村山善博さん

宮代町住民課 村山善博さん

2011年4月~2016年3月、ふるさと納税担当として勤務。2013年9月に日本初の「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」を実施。

埼玉県宮代町のふるさと納税について

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