手間も難しさもあるけれど、
「天草大王」の大きさにこだわりたい

通常の鶏（ブロイラー等）と比べて、約２倍の大きさにもなる「天草大王」。その肥育は、手間も時間もコストもかかります。
天草大王の肥育期間は約120～150日（通常のブロイラーは60日未満）、夏場は餌の食いつきが悪く冬は餌を食べない等、餌やりについても試行錯誤の連続。体重・大きさを維持するために、餌の回数・内容・やり方・より育つための餌の開発を日々工夫しながら飼育しています。販売先の開拓も、生産者自らが行うこともあり、生産～販売まで苦労の連続です。
代わりに、通常より手間暇をかける分、愛情もひとしお。天草大王を味わったお客様の驚きと、美味しいという感想を聞くたびに、この手間のかかる天草大王を育てるやりがいを感じています。
私たち生産者は、とにかく大きな地鶏を育てることに強いこだわりを持っています。絶滅・復活を経験した地鶏であり、何よりも天草大王の味わい・美味しさを、現代でたくさんの方に知ってもらいたい。絶滅・復活というバトンを渡されていますので、私たちの役目は、次の方が美味しく食べていただけるよう、大きく・美味しい天草大王を育て、このバトンを繋いでいくことだと考えています。

写真：天草大王の生産者　舩田さん