• TOP
  • 過去実績
  • 「世界の宝石」瀬戸内海に浮かぶ無人島を現代アートの聖地に!

「世界の宝石」瀬戸内海に浮かぶ無人島を現代アートの聖地に!

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

main_img

寄付金額 581,000

5.8%

目標金額:10,000,000

達成率
5.8%
支援人数
6
終了まで
受付終了

愛媛県上島町(えひめけん かみじまちょう)

寄付募集期間:2017年12月7日~2018年3月31日(114日間)

上島町NPO支援×瀬戸内アートプラットフォーム

プロジェクトオーナー

愛媛県上島町は、瀬戸内海の中央部に浮かぶ島々からなる、人口約7000の小さな町です。古くから「海の道」の要衝として商業や廻船業でにぎわった上島町は、現在は観光にも力を入れ、豊かな自然環境とホスピタリティで外国人を含む多くの人を引きつけています。
瀬戸内アートプラットフォーム(SAPF)は、上島町にある無人島「豊島(とよしま)」を舞台に、アートで地域の新たな価値を創出するプロジェクトを始めました。世界的な現代アーティスト、ゲルハルト・リヒターの作品を展示・公開するとともに、国内外からさまざまな分野のアーティストを招き、創作活動の拠点として滞在してもらっています。また、現代アートに関する貴重な資料を集めたライブラリーの開設もめざしています。

アートの力で、瀬戸内地域に活力を呼び込む

瀬戸内アートプラットフォーム(SAPF)は、世界的にも知られた瀬戸内海や周辺地域の美しい自然景観を生かし、アートにかかわる事業を通じて地域を活性化することを目的に活動しています。

太平洋の懸け橋として活躍した新渡戸稲造博士が「世界の宝石」と称賛した瀬戸内海。 このほぼ真ん中に位置する周囲4キロの無人島「豊島(とよしま)」で、私たちは最初のプロジェクトをスタートさせました。現代美術の世界的巨匠、ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)のガラスの立体作品を、2016年春から一般公開。さらに今後は、将来性豊かな中堅・若手アーティストに創作と発表の場を提供するなど、豊島を現代アートの「聖地」とするべく、プロジェクトを展開する計画です。

ドイツの現代アーティスト作品を無人島で無料展示

SAPFは、NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)と連携し、上島町の豊島で、ドイツ人の現代アーティスト、ゲルハルト・リヒターのガラスの立体作品を展示し、一般公開しています(季節・曜日の限定あり)。リヒターは1932年、旧東ドイツのドレスデン出身で、世界中の主要な美術館が彼の作品をコレクションするなど、名実ともに世界最高の評価を受け、最も影響力のある現代アーティストです。

リヒターは2011年に初めてこの島に滞在し、穏やかな海に囲まれた静かな島の環境をとても気に入りました。そして、ここに展示するための新たな作品の制作を承諾し、作品を収める建物も自らデザインしました。
「14 Panes of Glass for Toyoshima, dedicated to futility=14枚のガラス/豊島」(futilityは「無用(無益)であること」「目的のない行為」などの意味)と名付けられた作品は、正方形に近い14枚の大きなガラス板が、少しずつ角度を変えながら台座の上に並び、季節や時間によって移り変わる光のもと、多彩で重層的なイメージを創り出します。リヒターが1967年から手掛けてきた〈ガラスの立体〉シリーズの最後を飾る作品となりました。

この作品を収めた、竹林に囲まれた斜面に立つ建物は、一番奥の海側が全面ガラス張りで、陽光がふんだんに入るように設計されています。側壁にも縦長の窓が3カ所ずつあり、時間の経過や季節、天候に応じて、室内に入る光の強さ、方向、色合いが変化します。14枚のガラスはその光を反映し、周囲の風景や見る人自身の影を映し込んで、無限の表情を見せます。

「作品」に込められたリヒターの思い

豊島は町営の定期船が1日2便しかない無人の孤島。「なぜそんな場所に世界的なアート作品を?」とよく聞かれます。リヒターは二度目に豊島を訪れた2015年、次のように語っています。

「この島で最初に感じた、こんな不便なところまでいったい誰が観に来るのだろう?という思いは、今では逆に特別な魅力に感じられます。単に寂しい場所という意味で言えば、都市の中にだってあるでしょう。でもこの島のこの場所の寂しさ、誰もいないところに作品が置かれているこの感覚は、何より特別なものです。誰の役に立つこともなく、観に訪れる人がいなくてもアートはここに存在する。その絶対的な強さを、この建物と作品は体現しているのだと思います」
(ゲルハルト・リヒター)

2016年、17年の一般公開では、日本各地はもとより海外からも多くの人が、この作品を観るために豊島に足を運びました。あたかも海の中に浮かぶ「神殿」、もしくは「巡礼地」のように、リヒター作品は強力な磁場となって人をひき付けています。

写真

瀬戸内海の無人島を、アーティストの創作の場に

SAPFは、PWJと協力して、「ゲルハルト・リヒター 14枚のガラス/豊島」を無料で一般公開するとともに、豊島に4棟あるヴィラ形式のゲストハウスを運営しています。訪れる人に、日常の喧騒を忘れることができる無人島での快適な時間を提供し、特別な作品とじっくり対面しながら、心ゆくまでアートの魅力に浸っていただくためです。
世界的巨匠リヒターに強いインスピレーションを与えた豊島の自然環境は、他のアーティストにとっても新たな創造の源になると考えられます。豊島にはすでに、世界から何人もの中堅・若手のアーティストが訪れ、ゲストハウスに滞在しました。SAPFとしては今後も国内外のアーティストを随時招き入れ、思索や制作のための場を提供して、創作活動を支援する計画です。 

現代アートを集めたライブラリーを計画

SAPFはPWJとの連携のもと、豊島を現代アートの「聖地」とし、瀬戸内海地域に特別な価値をもたらす場所にしたいと考えています。その構想の一つの核となるのが、現代アートに関する貴重な資料を幅広く集めたライブラリー。1980年代以降の主要な展覧会のカタログ、作家の作品集など1万点以上を収蔵し、公開する計画です。完成すれば、現代アートの収集家や愛好者だけでなく、研究者などの専門家にとっても一級の資料がそろうことになります。
現在、ライブラリーの建築プランを検討し始めたところで、2019年ごろの開館をめざします。資料を持ち込み、じっくり読めるスペースも確保する計画です。時間の経過とともに表情を変えるリヒター作品と向き合い、海を望むライブラリーで心ゆくまで本を読みふけって1日を過ごす。そんなぜいたくな無人島の楽しみが始まります。

■寄附金の使い道

ふるさと納税による寄付金は、豊島でSAPFが展開するアートプロジェクトに活用されます。
具体的な使途は以下の通りです。
・リヒター作品の展示・公開に必要な、展示スペースや周辺環境の維持・管理費
・アーティストの招へいや作品の制作にかかる費用
・現代アートのライブラリーの建築費や資料の収集・保管のための費用
・ゲストハウスの管理運営経費

応援していただいた方限定!
プライスレスな島の休日をプレゼント

無人島のプライベートなゲストハウスに滞在し、世界でもここにしかないリヒター作品「14枚のガラス/豊島」を鑑賞する――。クルーザーによる送迎も付いた、ふるさと納税をしていただいた方限定のプライスレスなご招待プランを用意しました。

▼1,000,000円以上の寄付でもらえる
[期間限定]
リヒター作品と無人島ライフを満喫する3日間

豊島の「ゲルハルト・リヒター 14枚のガラス/豊島」の観覧+ゲストハウス2泊5食(広島空港またはJR福山駅からの送迎付き、ペアでご招待)。ご希望により、シーカヤック、クルージングなどの体験もできます。
※2018年5月から8月でご予約いただきます。天候等によってはご予約がキャンセルになる場合がございます。

▼500,000円以上の寄付でもらえる
[期間限定]
リヒター作品の魅力に浸る無人島ゲストハウス1泊2日

豊島の「ゲルハルト・リヒター 14枚のガラス/豊島」の観覧+ゲストハウス1泊2食(広島空港またはJR福山駅からの送迎付き、ペアでご招待)。
※2018年5月から8月でご予約いただきます。天候等によってはご予約がキャンセルになる場合がございます。



▼50,000円以上の寄付でもらえる
弓削の鯛塩ラーメン(4人前)2箱+弓削の塩+瀬戸内海の干物セット

▼10,000円以上の寄付でもらえる
弓削の鯛塩ラーメン(4人前)1箱

■弓削の鯛塩ラーメン

瀬戸内海の18の島からなる愛媛県越智郡上島町。その中の弓削島では、古墳時代から海藻を使った「藻塩」作りが行われ、平安時代末期には「塩の荘園」として京都・東寺に納められていました。その手法を現代に生かして作られた「あまも塩」と、同島近海で捕れた天然鯛を使った、ミネラル豊富な「弓削の鯛塩ラーメン」です。お好みでレモンスライスをお加えいただくと、味や香りの変化も楽しめます。(商品には麺とスープがつきます。)

■弓削の塩

古来の手法を学び作られる「弓削塩 ひじき」は、弓削島の磯で育った天然のひじきと海水を、塩職人が薪釜で丹念に炊きあげる、ひじきの香りと旨み溢れる藻塩です。お肉やお魚料理、お刺身、天ぷらなどにおすすめです。あまも塩は、噛むと甘いと言われることから名づけられた「甘藻(あまも)」と海水を、塩職人が薪釜で丹念に炊きあげるじんわりと甘い藻塩です。おにぎりや生野菜、冷ややっこなどにおすすめです。

■瀬戸内海の干物セット

瀬戸内海の恵みを詰め込んだ干物セット。
鯛、カマスなど計15尾。

※季節や漁獲量によって魚の種類が変わる場合がございます。

現在進捗情報はありません。

愛媛県上島町

瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ上島町は、平成16年10月1日、弓削町・生名村・岩城村・魚島村の4町村が合併し、誕生しました。春は絶景の桜と美しい桜鯛、夏は綺麗な海で釣りや海水浴、秋は特産のレモンとお祭り、そして冬は温泉とデビラ。近年では、潮風のそよぐ島々を巡るサイクリングコースとしても人気です。ふるさとを大切に思う方々や、上島町を応援してくださる方々にも、気持ち良く訪れていただけるようなまちづくりを目指しています。