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日本の医療を、世界の医療を神戸から変えていく。神戸医療産業都市の取り組みをご支援ください。

カテゴリー:健康・福祉 

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寄付金額 775,000

7.7%

目標金額:10,000,000

達成率
7.7%
支援人数
14
終了まで
受付終了

兵庫県神戸市(ひょうごけん こうべし)

寄付募集期間:2019年12月24日~2020年2月23日(62日間)

兵庫県神戸市

プロジェクトオーナー

「神戸医療産業都市」は、1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災で大きな被害を受け、いのちの大切さを知った神戸が、神戸の経済を立て直し、未来のいのちを守る場所となることを目指してスタートしました。

そして構想から21年。神戸市の人口島・ポートアイランドにある「神戸医療産業都市」には、理化学研究所などの研究機関や大学、神戸市立医療センター中央市民病院をはじめとする高度な医療専門病院群、医療・医薬の企業など、およそ360社・団体、1万人ちかくもの人たちが集まっています。

いまや我が国最大級の医療産業クラスターに成長した「神戸医療産業都市」では、iPS細胞を用いた世界初の網膜シート移植手術の実施やメディカルクラスター(高度専門病院群等)の形成、スパコン「京」の後継機の立地決定をはじめ、世界を変える革新的な研究成果・医療技術を生み出す体制が整い、今まさに新たなステージへと進んでいます。

4つの公益法人の活動を支援

病と向き合う人々の「生きる」力を支える

神戸医療産業都市で重要な役割を果たしているのが、いのちを守り、人々の「生きる」力を支える活動を続けている公益法人です。公益法人は、公益目的事業を主たる活動とする団体であり、収益的な事業を行うには一定の制約がかかります。今後も活動を継続していくために、皆さまからの支援を必要とする4つの団体があります。

神戸医療産業都市の中核を担う「神戸医療産業都市推進機構」、視覚障害を持つ人々のリハビリや社会復帰支援を行う「NEXT VISION」、小児がんの子どもたちや家族を支援する「チャイルド・ケモ・サポート基金」、そして各病院に音楽や落語などを届ける「神戸市民文化振興財団」の4つです。

基礎研究を「医療」として患者様の元へ届けるためには、長い時間と多くの資金が必要です。

また、難病に苦しむ方たちや、日々の治療に取り組んでおられる方たちのリハビリをサポートしたり、家族と共に過ごせる時間や、アートに触れる時間を持っていただいたりといった公益活動を持続していくためには皆さまからのご支援が欠かせません。

誰もが当事者となる可能性のある、病気や障害と向き合う暮らし。高度医療を必要とするすべての人の元へ届け、人々ができる限り当たり前の日常生活を送ることができるように、「生きる」力を支える各団体の活動をぜひご支援ください。

(4つの団体のうち、特に支援したい団体がある方は、「自治体からのアンケート(支援する団体名)」欄で、支援したい団体名をご選択ください。)

「生きる」力を支える4つの団体の活動

高度医療と安らぐ日常を必要とする人の元へ

<支援団体1>(公益財団法人)神戸医療産業都市推進機構

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神戸医療産業都市推進機構は、これまで治療法がなかった病気の克服を目的として、自分自身の免疫細胞を用いた病気の治療法、老化を遅らせ健康寿命を延ばす研究、再生医療の普及など、新しい治療法の研究開発に取り組んでいます。

<支援団体2>(公益社団法人)NEXT VISION

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視覚障害者が支援施設にたどり着くまでの期間が長く、当事者が必要な情報を受け取れないために希望を失うケースも存在し、就労や就学に関する情報へのアクセス障害の状況が課題となっています。公益社団法人NEXT VISIONは、そうした情報障害に陥る状況をゼロにして、すべての視覚障害者が就労や就学、趣味の時間において、社会参加をする機会を喪失しない世界を作ることを目的として活動しています。

<支援団体3>(公益財団法人)チャイルド・ケモ・サポート基金

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医療の進歩に伴い、小児がんの約7割は治癒しますが、短くて半年、長ければ1年以上の入院治療が必要となります。この長期間の辛い治療を乗り越えるには、家族のサポートが必要です。家族と暮らしながら療養できる日本で初めての家族滞在型療養施設「チャイルド・ケモ・ハウス」では、家のような環境で、子どもが安心して療養できます。

<支援団体4>(公益財団法人)神戸市民文化振興財団

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入院や闘病といった、人々が日常の暮らしから引き離されざるを得ない医療現場において、多様なアートプログラムを届ける「医療+アート(神戸医療産業都市内の病院群に対するアートプログラム)」を企画。「芸術の力」を届けることで、少しの間でも日常を取り戻し、明日に向いて「生きる力」を生み出すお手伝いをしています。

■いのちを守り「生きる」力を支える

日本中で病気や障害と向き合う人々に

各団体は、大切に患者さまやご家族などのために、毎日、1秒1秒を大切に活動しています。

【寄附金の使い道】
皆さまからいただいた寄附金は、神戸市から各団体に行う活動助成の一部として活用させていただきます。
(4つの団体のうち、特に支援したい団体がある方は、「自治体からのアンケート(支援する団体名)」欄で、支援したい団体名をご選択ください。)


【各団体での寄附金の使い道】

<支援団体1>(公益財団法人)神戸医療産業都市推進機構
神戸医療産業都市に立地する高度医療専門病院や医療・医薬企業、研究機関などを支援する中核支援機関である先端医療研究センター、医療イノベーション推進センター、細胞療法研究開発センター、クラスター推進センターの運営に活用させていただきます。

<支援団体2>(公益社団法人)NEXT VISION
視覚障害の有無や世代を超えて楽しめるクライミング「みちびクライミング」イベントの開催や、日本初の全盲やロービジョン(弱視)の方、見えにくいと感じている視覚障害の方のための「チャレンジド・ヨガ」イベントの開催、視覚障害を持つ方のリハビリや社会復帰に向けたサポートなどに活用させていただきます。

<支援団体3>(公益社団法人)チャイルド・ケモ・サポート基金
小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもや若年者とその家族が一緒に生活をしながら治療に専念することができる「チャイルド・ケモ・ハウス」の運営費や、チャイルド・ケモ・ハウスの修繕、チャイルド・ケモ・ハウスで使用する家具・電気製品の買い替えやマスク、ペーパータオルなどの消耗品の購入に活用させていただきます。

<支援団体4>(公益財団法人)神戸市民文化振興財団
神戸医療産業都市内に立地する多くの病院の受付ロビーや病棟などで患者さまやご家族、医療機関で働く人々に向けて実施する、プロの声楽家や演奏者による音楽コンサートや、落語家による寄席などを開催する「医療+アート」の活動に活用させていただきます。

わたしたちが実現したい未来

日本中で病気や障害と向き合う人々の「生きる」力を支える

神戸医療産業都市は、阪神・淡路大震災によって大きな被害を受け、いのちの大切さを痛感した神戸が、いのちを守り、国際社会に貢献することを目指して取り組んでいるプロジェクトです。
基礎研究・創薬・治療など高度医療における多方面の分野に及び、日本中で病気や障害と向き合う多くの皆さまにその成果や効果をお届けしています。
 
現在、確実な治療法がないことで苦しんでいる患者やその家族などに新しい治療法や医薬品を届けること。

視覚障害を理由に必要な情報を得られない当事者(日本眼科医会の想定では2030年に約200万人)、および家族を含む関係者、支援者への情報提供と、すべての視覚障害者が就労や就学、趣味の時間において、社会参加をする機会を喪失しない世界を実現すること。

小児がんの子どもと、子どものきょうだいを含む家族が安心して療養、治療に専念できる環境を提供すること。

病院の入院患者とそのご家族、医療従事者にアートプログラムを届けることで、病院という非日常的な空間に少しの間でも日常を取り戻すこと。

皆さまからのご寄附でこんな未来を実現していきます。

事業に携わる方の思い

神戸市企画調整局医療・新産業本部 医療産業都市部 松井 恵美

「熱意」と「笑顔」があふれる神戸医療産業都市の応援をよろしくお願いいたします!

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私が所属する医療産業都市部では、ふるさと納税を活用して、(公財)神戸医療産業都市推進機構、(公社)NEXT VISION、(公財)チャイルド・ケモ・サポート基金を支援しています。
どの団体も、病気や障害で苦しむ人々の助けとなるよう様々な取り組みを行っています。
私がそれぞれの団体を訪れて感じることは、「熱意」と「笑顔」です。熱意をもって研究や支援を行う職員の方々、笑顔で施設を利用している方々が大勢いらっしゃいます。
このプロジェクトをご覧いただいているあなたにとって、これらの団体の活動は自分には関係ないことだと思われるかもしれません。しかし、病気や障害はいつ自分自身やあなたの大切な人に降りかかってくるかわかりません。その時、前向きに笑顔で暮らすための支えとなってくれるのが、これらの団体の活動だと私は思っています。
苦しむ人に手を差し伸べるための公益事業を今後も続けていくためには、一人一人からのご支援が欠かせません。病気や障害の有無に関わらず、誰もが生き生きとした生活を送ることができるよう、公益法人の活動にさらなる支援の手をよろしくお願いいたします!

神戸市民文化振興財団 神崎 晃平

「医療+アート」の可能性

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ご家庭や日常生活から離れ、病院という制限された環境に置かれた方々が、生の芸術に触れていただく機会を通して、心の潤いや感性を呼び起こすことで、さまざまな意欲や目標を持つきっかけとなれば、この取組の可能性は非常に広がるのではないかと思っています。

NEXT VISION 理事 三宅 琢さん

■いろんな人の集まりから化学反応を。

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視覚障害者の困りごとって必ずしも目が悪いことだけではなくて、周囲からは視覚障害者だと認識できない人が多くて、そのわかりにくさで生じる困難も数多くあります。

視力検査でわかる目のことは、見るという行為のほんの一部にすぎなくて、見ることの幅広さを思えば、目や視覚の話は誰にでも関係があること。

だから、神戸アイセンターの中につくった「Vision Park」は、視覚障害者向けの場所と限定したくなかったんです。

「Vision Park」は、ロービジョンケアを目的としたスペースで、病院のロビー機能も兼ねているので、「すごくおしゃれですね」って驚かれることも多いですけど、そこはマストな部分でゴールじゃない。

空間ごとに居心地のレベルを考えながら、キーとなる色、ソファやテーブルなどの家具、開架する本のセレクト、床の素材なども細かく変えています。しかも壁ではなく、床の高さを変えて空間を仕切ることで、多様な人にとって居心地のいい場所となりました。必然的に段差も生まれていますが、視覚障害者にもぎりぎり挑戦できる段差を繰り返し検討した結果、関係者や企業の商品開発者らにとっても学びや気づきの多い空間になっています。

私たちの取り組みに影響を受けて、病院だけでなく、公共の場所にも「Vision Park」の概念を入れたいという相談も増えてきています。

チャイルド・ケモ・ハウス副師長 池田 夏輝さん 

■患者さんやご家族ひとりひとりと向きあう

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小児がんをはじめとする子どもの病気では、その疾患の治療を行うことはもちろんですけど、その周りにいるご家族のケアがとても大切です。

ひとりが入院することによって、家族みんなの生活スタイルが急変してしまいますし、中学生以下はきょうだいだとしても病棟に入ることができず、付き添えるのはお母さんだけという状況が、まだまだ日本の多くの病院の現状です。

院長の楠木重範がよく言う言葉ですが、「理不尽な平等より、みんなに特別を」という思いを私も持っています。みんないっしょ、じゃなくて、ひとりひとりの子どもが特別なんです。ひとりひとりの患者さんとそのご家族に合わせた看護を考えるために、チャイルド・ケモ・ハウスではすべて個室として、家族いっしょに過ごすための環境を整え、個室のすぐ外にはみんなで遊べる広場のようなプレイルームもあります。家にいるのと近い状態で生活してもらうことで、病気の治療に集中してもらえるよう、家族ごと支える看護を実現しています。

私もずっと神戸で生まれ育って、神戸が好きなんです。そうしたらチャイルド・ケモ・ハウスのような施設が神戸にできて、しかも、そこに関わらせていただいて本当にうれしい。子どもが安心して治療を受けられる、こうした状況が当たり前になるように、日々の看護をがんばっていかなければと思っています。

神戸医療産業都市推進機構 上席研究員 井上 大地さん

■すべての答えは人間の中にある。

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研修医として神戸で働いていた頃から、神戸医療産業都市の構想は知っていましたが、僕が東京やニューヨークに行っている間に、大学や研究機関、企業などの誘致が大きく進み、具体的な形になっていました。ここなら自分のやりたいサイエンスができる、神戸から新しいうねりを起こすことができそうだと感じたので、神戸で研究する道を選びました。僕自身、神戸がいちばん好きな街だという理由もありますけど(笑)。

がんの多くは遺伝子の異変により発症しますが、遺伝子の中で必要な情報はわずかに1%程度、残りの99%は不要な情報なんです。人間は進化の過程で寿命をのばしてきましたけど、不要な遺伝子の情報も増えて、それががんの要因にもなっています。そこを抑制するためにはどうすればいいのか。究極的には人間とは何かを解き明かす研究でもあります。まずは「がんになりにくい社会をつくる」こと。そして、「高齢者でも負担の少ないがん治療につながるメカニズムを明らかにする」こと。このふたつのゴールを目指して、日本だけではなくアメリカなどと協力しながら研究を進めています。

ボーダレスな今の状況だったら、東京にいようが神戸にいようが世界をリードするような研究はできるんです。その上で、実際に僕らの研究の意義やサイエンスの面白さを、若い人や世の中にもっと伝えていきたいと思います。

神戸市混声合唱団 コンサートミストレス 内藤 里美さん

■病院の子供たちがすごく喜んでくれる

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「医療+アート」プログラムで病院を訪ねると、まず普段のコンサートよりも泣いてくださるお客さんが格段に多いように思います。心が動く状況が少なくなっている中で、琴線に触れるということもあるでしょうし、こども病院などでは目を輝かせているお子さんを見て、多くのお母さま方が号泣していらっしゃいます。自分たちの演奏でそこまでダイレクトに反応をいただく機会はそれほどありませんから、私たちにとってもすごくいい機会になっています。

訪問する先の病院や聴いてくださる患者さんにあわせて、プログラムの内容は出演メンバーで話し合って決めています。唱歌や季節の歌、みなさんで歌えるような曲に加えて、オペラから「愛の二重唱」も採り入れたりして、実際の舞台を観たような時間をお届けできるように心がけています。環境が整った場所ではないので、電子ピアノを持ちこんだりして演奏していますが、普段、音楽が聴ける環境ではない場所だからこそ、私たちが音楽を届ける意味があるのだと思います。

リハビリセンターで療養されている方が「リハビリを終えたらまた演奏会に行きます」と言ってくださったりもしました。

音楽を通してそうした前向きな気持ちを生み出せるよう、「医療+アート」の活動を続けていけたらと思います。

現在進捗情報はありません。

兵庫県神戸市

神戸市は、約150年前の神戸開港以来、「ひと」「情報」「もの」を広く海外から受け入れ、開放的な気風で新しい文化を育んできました。山と海に囲まれ自然に富んだまちなみを有し、ものづくりや農業・漁業が活発に行われています。さらに1995年の阪神・淡路大震災からの復興を経験する中で市民一人ひとりが人の絆や助け合いの大切さを再認識し、「BE KOBE 神戸は、人の中にある」のスローガンに代表される支え合いの風土が自然と育まれています。