地域の伝統資産・茅葺き古民家「金平家住宅」を後世に―都市・農村交流の拠点を目指した農家民宿に姿を変え新たなスタートへ!
カテゴリー:新産業・地域創生
寄付金額 1,650,000円
目標金額:4,200,000円
- 達成率
- 39.2%
- 支援人数
- 48人
- 終了まで
- 受付終了
鳥取県琴浦町(とっとりけん ことうらちょう)
寄付募集期間:2019年11月21日~2020年1月31日(72日間)
鳥取県琴浦町×NPO法人琴浦立子谷ふるさとプロジェクト

琴浦町太一垣にある茅葺き古民家「金平家住宅」。伯耆国(旧国名)の建築様式、技術、材料の枠を駆使した農家建築で、その価値が認められ2018年、国の登録有形文化財に認定されました。
この建物を地域の伝統資産として将来に渡り維持管理すると同時に、都市・農村交流の拠点として活用していくため、「NPO法人琴浦立子谷ふるさとプロジェクト」が発足し、農家民宿への改修に着手。2020年春のオープンに向けて動き出しました。
琴浦町でも「ふるさと未来夢応援補助事業」として町全体でプロジェクトを後押しするため、全国からふるさと納税制度を利用して寄附金を募ります。
伝統ある茅葺き古民家をこれからも維持していくための第一歩として、ご支援いただいた資金を充当させていただければと考えております。
「金平家住宅」を後世に受け継ぐために
地域住民一体となり農家民宿開業へ

かつて農村景観のシンボル的存在でもあった茅葺きの家は、現在この地域では一軒のみと大変希少な建造物の一つとなりました。
私が育ったこの家を維持管理していくことは私の願いであり、地域にとっても大切なことである反面、私自身の高齢化を考えると、地域住民の皆さまの力をお借りし、地域一体となって取り組んでいく道筋にたどり着きました。
また、この地域は日本全国の農村地帯と同様に人口の自然減、社会減が急速に進み、かつての活気は失われてきています。

私自身は大学から県外に出てそのまま就職し、所帯も持ちましたが、やはり故郷の閉塞感のようなものはどうにかできないものか、という思いも強く抱くようになりました。
そこで、わが家を将来に渡って維持管理していくと同時に、地域内外の人々の交流を促進し、この地域に新しい空気の流れを起こしたいという観点から、都市・農村交流拠点となる「農家民宿」開設を構想しました。

築130年ともなれば老朽化が著しい箇所もいくつか見られ、建物等の改修工事など多額の資金が必要となります。
また、調理具や食器など調理場に揃えるもの、冷暖房機や寝具、アメニティーグッズといった、お客様に滞在いただく上で標準的に備え付けるものの購入、設置費用も新たに必要となります。
宿泊者の方には、この貴重な建物に直に触れながら過ごしていただけるよう、本来ある様式を活かしつつ、快適な滞在時間の提供に向けて整備を進めていきます。
都市農村交流の拠点として
このプロジェクトを担う地域の仲間とともに

このプロジェクトは、自立運営していく仕組みをと考えた末に地域住民が主体となって設立した『NPO法人琴浦立子谷(たつこだに)ふるさとプロジェクト』が担っています。
地域の伝統的文化財を管理する人、伝統食を継承する人、農業を生業とする人、通信分野で働く人、大阪からIターン移住してきた人など、立場や年齢を越えた熱意ある様々なメンバーが集まりました。

金平家が立地する谷あいの立子谷地域は、南に国立公園大山山系を望み、山と川と水田が大切に守られ、緑豊かな自然環境が残っています。
また、近隣には成美神社、立子観音(水月堂)や城山があり、毎年8月には昔から続く盆踊りも行われ、なつかしい田舎の風景が残る純農村地帯です。
宿泊者の方には、農業・果樹園芸体験、自然散策、歴史・文化探訪などさまざまなプログラムをご用意しております。
宿泊することでこの貴重な建物に触れていただき、かつ、そこに広がる景色、流れる風、人々の暮らし、ありのままを感じていただきたいと思っています。
2020年3月末オープンを目指して
2020年3月末のオープンに向け、改修工事は今年11月末の完了を目指し、すでにスタートしております。
まず、心地よく滞在していただくために現状では快適とは言い難いトイレ・洗面所、風呂、調理場などのいわゆる水周り関連の場所を中心に取りかかりました。
また、食堂に該当するスペースがなく新たに設ける必要があり、多人数が囲める食卓を新たに設置し、交流の場として活用することも考えています。
【寄附金の使い道】
これら改修工事費・準備資金の一部に充当させていただきます。
■工事箇所:トイレ・洗面所/風呂/調理場/食堂兼交流スペース/駐車場 など
■備品購入:冷暖房機/調理具/食器/寝具/アメニティーグッズ/洗濯機 など
※目標金額に達しなかった場合、寄附金を広く募集し補います。
【事業実施のスケジュール】
・2019年7月:改修工事開始
・2019年10月:土間仕上げワークショップ開催
・2019年11月末:工事完了
・2019年12月:旅館業法等申請
・2020年1~2月:備品購入
・2020年3月末:農家民宿オープン

地域が持つ潜在能力に気付く

茅葺き古民家は、住まいとして建物の構造、素材や住環境の視点から、また自然環境とのバランスや景観上の視点から、さらには歴史的、文化的視点から、さまざまな視点から再発見され始めています。
私としては、日本各地の集落毎に少なくとも一軒の茅葺き民家を残し、その地域の住民、特に若者や子どもたちに公開し、その良さを体感してもらい、伝統ある知恵や技を次代に守り継いでもらいたい想いがあります。
その想いがわが家を舞台とした本プロジェクトにおいて、地域内外から訪れる宿泊者、接客対応するメンバーを皮切りに少しでも伝わっていく足がかりになることを期待しています。

また、日本全国を見渡すと同じように農村が点在してはいますが、一つとして同じところはなく、そこでしか過ごすことができない時間というものがあります。
余暇の過ごし方の一つ、グリーンツーリズムの訪問先として選んでいただけるチャンスがあることは、この地域だけでなく琴浦町という町を知っていただく機会にもつながります。
さらには、滞在者との交流が進んでいくことでこの地域に雰囲気の変化が見られはじめ、提供するプログラムの新たな受け皿が生まれたり、地域住民同士の連携がより深まることにつながったり、地元の良さというものを再確認するきっかけにもなるのではないかと期待するところです。

10月末に行われた土間仕上げは、三和土(たたき)という今ではほとんど見られることがなくなった昔ながらの工法を用い、ワークショップという形でたくさんの参加者の手をかけて行われました。
その場にいた全ての人たちにとって、素晴らしい時間となったことは間違いありません。
事業に携わる方の思い
NPO法人琴浦立子谷ふるさとプロジェクト理事長 北野 博堂
■私が暮らす立子谷地域に想いを寄せて

日々変化する都市に比べれば、恐ろしくゆったりとした時が流れる田舎の風景。
ワクワクドキドキしながら送った少年時代をもう一度思い起こさせるようなふるさとにしたい。
そんな仲間が集まって第一歩を踏み出しました。
先人が残してくれた茅葺き民家に集い、第二のふるさとづくりを一緒になってやっていきませんか。
農業体験受け入れ農家 大石 陽一郎(大石果樹園)
■果物がどのように生っているのか知っていますか?

この地域で梨を中心とした果物を栽培する創業90年目の果樹農家です。
私は四代目として家業に携わり始めてまだ日は浅いですが、実際に生産現場に足を運んでいただき、自然の中で作物に触れていただく場所を作りたいとの思いを抱くようになりました。
たまたまこのプロジェクトで声をかけられた時、「この機会を活かさない理由はない」と直感し、宿泊者の方に提供する農業体験の場面で参画することを決めました。
初めて顔を合わせる地域住民の方たちもいる中で、新しいことに取り組むのは大変なことですが、それよりもこの先に待ち構えているであろう楽しみの方が大きいです。
まずは農家民宿が無事オープンにこぎ着けられるよう、応援よろしくお願いいたします!
皆さまへ

本プロジェクトに関心をお寄せいただきありがとうございます。
国の登録有形文化財を守り継いでいくために、この茅葺き古民家を保全活用し、民宿をきっかけにさまざまな方々が気軽に集まり、日本の文化、伝統の素晴らしさを再認識できる場所をつくっていきます。
完成した折には、どうぞ足をお運び下さい。ご支援、応援のほどよろしくお願いいたします。
現在進捗情報はありません。
鳥取県琴浦町

琴浦町は鳥取県のほぼ中央にある、農業、漁業、商工業が盛んな人口およそ1万8千人のまちです。豊かな自然環境の恩恵を受け、米、野菜、果物、和牛、魚介類、乳製品と何でも揃う食材の宝庫でもあります。また、白鳳時代建立の国指定特別史跡「斎尾廃寺跡」をはじめ、室町時代の南北朝の動乱を描いた太平記の舞台となった「船上山」や後醍醐天皇とゆかりの深い清泉「天皇水」、国指定天然記念物「伯耆の大シイ」など数々の名所・旧跡があります。琴浦町は、歴史・自然・産業ともに魅力いっぱいのまちです。
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