被災地にも過疎地にも医師を-災害緊急支援プロジェクト「ARROWS」始動!

カテゴリー:健康・福祉 

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寄附金額 299,000

0.9%

目標金額:30,000,000

達成率
0.9%
支援人数
17
終了まで
116
/ 131

広島県神石高原町 (ひろしまけん じんせきこうげんちょう)

寄附募集期間:2019年11月22日~2020年3月31日(131日間)

広島県神石高原町 × NPO法人ピースウィンズ・ジャパン

プロジェクトオーナー

近年、災害が頻発し、地震のほか台風や豪雨による被害も増えています。被災地では迅速な医療支援が必要ですが、医師などのスタッフも、彼らを被災地に送り込む手段も不足しています。
一方、山間部や離島では医療体制の維持が年々難しくなっています。医療過疎は地域の将来にとって深刻な問題で、安心して住み続けられる環境を整えることが急務です。
PWJは、今後想定される大規模災害で一人でも多くの人命を救うため、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクト「ARROWS(アローズ)」を立ち上げ、医療チームをヘリコプターなどで迅速に動員できる体制を構築します。そしてふだんは、神石高原町の病院に医師を派遣するなど、地域医療を支えます。災害緊急医療と過疎地医療。2つの課題の解決を同時にめざす新しい挑戦です。

広島県神石高原町

広島県の東部に位置する神石高原町は、森林面積が81%の中山間地域で、清流では毎年至るところでホタルを見ることができる自然豊かな町です。 夏期には昼夜の温度差が大きく、比較的に湿度の低い爽やかな気候のため、高い糖度で品質の良いコメ、ブドウ、高原野菜などの生産や、質の良い肉用牛の育成が行われています。

GCFプロジェクト進捗情報一覧

現在進捗情報はありません。

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ふるさと納税をもっと知る
私はふるさと納税をいくらできる?(寄附金控除額のめやす)

医療スタッフの不足で助かるはずの命が・・・

地震・台風・豪雨-「災害大国」日本の現実

日本は世界でもトップクラスの災害大国です。

今後30年以内にほぼ確実に起きると言われる首都直下型地震では、最大7.2万人、南海トラフ地震では最大27.8万人の要救助者が出ると試算されています。

さらに首都直下型地震では、病院に運び込まれる2万1000人余りのうち、助かるはずの6500人の命が、医療スタッフの不足などによって失われるという報告もあります。

近年は気候変動の影響もあり、台風や豪雨による被害も拡大しています。これらの大規模災害時に、一人でも多くの人命を救うためには、被災地へ瞬時に展開できる機動力を備えた医療チームが不可欠です。

 

災害支援プロジェクト「ARROWS」始動!

1人でも多く、1秒でも早く、命を救う

私たちは、この現状を変えるため、ヘリコプターなどの航空機と、医療チーム、災害救助犬、レスキューチームの力を結集した災害緊急支援プロジェクト「ARROWS(Airborne Rescue and Relief Operations With Search)」を立ち上げます。いわば、「空飛ぶ捜索医療団」です。

特徴はまず、ヘリの機動力を生かし、道路や橋が寸断された状況でも、迅速に被災地へ入れること。瓦礫に埋まった人や、孤立した病院に、いち早く救助の手を差し伸べます。

また、ARROWSは、災害支援にあたる自治体、消防、DMAT(災害医療支援チーム)などとの連携を重視し、力を合わせます。被災が予想される地域の自治体や病院とも事前に支援協定を結び、いざというときのスムーズな支援展開を図ります。

2018年の西日本豪雨でPWJは、水没した岡山県倉敷市真備町の病院から、ヘリを使って入院患者を別の病院へ緊急搬送しました。また、約3週間にわたり、避難所で医師が巡回診療をしました。今年9月に台風15号の被害を受けた千葉でも、医師と看護師が病院の応援に入りました。

「1人でも多く、1秒でも早く命を救う」を合言葉に、こうした被災地での緊急医療支援をさらに強化することが、ARROWSの目的です。

 

診療所が閉鎖され、救急病院まで1時間半…

山間地域で深刻化する「医療過疎」

神石高原町のような山間部では、医師の不足による診療所の閉鎖が相次ぎ、救命救急センターや高度医療機関から遠隔にある地域では、重篤な救急患者の搬送に1時間半以上かかってしまうこともあります。

「心臓発作や脳の血管障害で倒れたら、まず助からない」「子供が体調を崩しても、遠くてなかなか病院へ行けない」などの声を聞きます。医療過疎は地域の将来にとって深刻な問題です。

全国では、無医地区数は637地区、無医地区人口は124,122人(2014年の厚労省の調査)に及ぶとされています。

皆さんも、想像してみてください。独り暮らしや、高齢の親を抱え、幼い子供を抱える暮らしの中で、突発的に発生する体調不良の際に、頼りにできる医師が近くにいないとしたら、あなたはどうしますか。

 

安心して住み続けられる地域づくりを

クリニックの応援や訪問診療で貢献

PWJには、2018年4月に稲葉基高医師が、今年2月には坂田大三医師が、スタッフとして加わりました。

2人は、災害時の緊急医療や、途上国の難民キャンプでの医療支援などにかかわりながら、ふだんは毎週、神石高原町内の鈴木クリニックへ応援診療に出向いています。

それにより、従来はできなかった腹部や心臓の超音波検査を多くの患者さんに行うことができるようになりました。

また、町立病院でも週1回の当直勤務をしているほか、病院へ通うのが難しい人のための訪問診療にも取り組んでいます。

神石高原町とPWJは2019年7月、地域活性化、医療など住民サービスの向上、災害発生時の支援協力などを目的とした包括連携協定を結びました。

高齢者から子育て世代まで、すべての人が安心して住み続けられる地域をつくるため、医療環境の充実は特に大切なテーマです。

現在の診療支援に加え、今後は救急患者を都市部の病院にヘリで搬送するシステムの構築にも取り組んでいきます。

 

被災地でも過疎地でも頼りにされる存在に

2つのテーマを融合した新たな挑戦

災害時の医療支援と過疎地医療。この2つは一見、まったく違うテーマのように思えるかもしれません。

しかし、私たちは、ふだん地域医療に貢献できる体制を整えておくことが、より迅速で効果的な災害時の医療支援につながると考えています。

ヘリなどの移動手段はどちらにも共通して求められますし、日ごろから地域の医療機関との連携を深めておくことで、緊急時には応援の医療スタッフを派遣してもらうことも可能になります。

被災地でも過疎地でも、もしものときに頼られる存在になること。それがこのプロジェクトの目標です。

 

自治体や病院との支援協定を締結中

2019年12月に予定しているARROWSの正式な発足に先立ち、PWJは首都直下型地震や南海トラフ地震などで大きな被害が予想される自治体や病院を中心に、支援協定を締結しています。

現在までに下記のところとの締結を終え、今後も順次進めていきます。

【自治体】

静岡県袋井市、東京都葛飾区、世田谷区、杉並区、広島県神石高原町、岡山県笠岡市、美咲町、愛媛県上島町

【病院・医療団体】

岡山県済生会、災害人道医療支援会(HuMA)、田野病院(高知県)

■2年後までに医療チームの増員を

ヘリの燃料備蓄体制も強化

■2019年 
・「ARROWS」プロジェクト立ち上げ

■2020年
・町立病院・町内のクリニックでの診療支援、町内の高齢者等の訪問診療
・ヘリを使った医療チーム派遣の訓練、燃料備蓄等の体制強化
・自治体や病院との災害支援協定の締結

■2021年
・(上記の継続のほか)医療スタッフの増員によるチーム強化
・ヘリを活用した巡回診療や急患搬送システムの構築

ヘリの燃料備蓄体制も強化

 

事業に携わるスタッフの思い

医師 稲葉 基高

■災害時に本当に現場に届く支援を!

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近年多発する国内災害。「自助・共助・公助」という言葉がありますが、我々はこれまで公助に頼り過ぎていたのではないでしょうか。しかし近年の災害をみても公助だけでは十分でないことはご存知の通りです。

これからの時代は一人一人が「助けてもらう私」から「誰かを助けられる自分」になって、自助・共助を高めていくことが求められています。

我々は緊急支援NPOとしてこれまで培ってきた経験をもとに、さらに多くの被災者を救うべく新たなステージとして「ARROWS」を立ち上げました。

あらゆる手段を駆使して自らが被災地へいち早く入り、救出・救命活動を行うとともに,民間組織であるNPOや一般企業と公的機関がそれぞれの得意分野を活かして災害時に人命を守る活動を行う、その活動を繋ぎ合わせることがARROWSの使命です。

「災害時に本当に現場に届く支援を」と考えられている皆様。皆様の支援を我々が形にしていきます。ともに真の「自助・共助・公助」の遂行を目指しましょう。

医師 坂田 大三

■災害医療と地域医療をつなぐ新しい医療モデルを目指す。

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神石高原町は人口9000人弱の町で、高齢化率は46.6%(全国平均26.6%)と非常に高い地域です。現在2名いるPWJ専従医師は2018年5月から山間部にあるへき地診療所にて定期的に診療支援を行っています。

全国で600箇所以上を数える無医地区への医師の招致はなかなかうまくいきません。

本来無医地区で働くことには医療者としての大きなやり甲斐があるはずですが、優秀な人材の多くが二の足を踏む理由は「一度入れば抜け出せない」ということです。

へき地の診療を一人で担えば365日の拘束となり、休暇、学会などの自己研鑽、災害時の支援などを含めて外部での活動が非常に制限されます。

私達は、予め災害派遣時には診療支援にいけなくなる旨を周知し、活動をご理解いただいておくことで、不在時には地域の医師にバックアップをしていただいています。

今後、ARROWSで医療従事者を一定数確保することができれば、私達のみでローテートを行うことができ、より長期的な派遣、更には複数チームでの活動が可能となることを期待しています。

災害医療と地域医療に興味がある医療従事者を集め、災害医療を担いつつ地域で活躍する医療従事者を確保する、新たな医療モデルを発信していきます。

 

新しいチャレンジをご支援ください

ピースウィンズ・ジャパンからのメッセージ

日本中どこにいても大きな災害にあうリスクがあります。「何十年に一度」と言われるような異常気象が、最近は毎年のように発生し、大きな被害をもたらしています。災害時の医療も他人事ではなく、私たち一人ひとりにとっての切実な問題です。

高齢化と人口減少に伴う地域の医療過疎も、神石高原町のような山間部や島しょ部だけでなく、これから日本全体が直面する課題です。

どちらも、これまではっきりした処方箋が示されていない、難しい課題ですが、私たちはNPOならではのアイデアと方法でチャレンジしたいと考えています。「災害緊急医療×過疎地医療」の新しい取り組みに、ぜひご支援をお願いします。

 

お礼の品をご紹介

東ティモール産フェアトレードコーヒー

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ピースウィンズ・ジャパンが東ティモールの生産者とともに作るフェアトレードコーヒーです。

フェアトレードとは、生産物を公正な価格で継続的に買い取り、生産者の生活向上を目指すことを目的とした、未来を作る貿易です。

1人でも多くの方に飲んでいただくことが、生産者の自立にもつながると考えています。