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明治日本の近代化を牽引した松木弘安(寺島宗則)の旧家を保存・修復し,彼の功績を未来の子供たちに語り継いでいきたい!

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 20,000

0.4%

目標金額:5,000,000

達成率
0.4%
支援人数
2
終了まで
受付終了

鹿児島県阿久根市(かごしまけん あくねし)

寄付募集期間:2018年12月13日~2019年3月12日(90日間)

鹿児島県阿久根市

プロジェクトオーナー

松木弘安【まつきこうあん】(のちの寺島宗則)は、阿久根市脇本に生まれました。薩摩藩侍医であった養父の影響もあり、蘭学・医学・科学等幅広い知識を持った秀才で、島津斉彬の集成館事業に携わった他、幕府遣欧使節団随員、薩摩藩英国留学生の引率として、2度の渡欧を経て、日本の近代国家の礎を築きました。
電信政策を推進したことから「電信の父」と呼ばれ,明治政府では、外務卿、文部卿、元老院議長を歴任しています。その彼が、幼少期を過ごした旧家が阿久根市脇本に現存していますが、築後180年を経過し老朽化が進んでいます。阿久根市では、美しい景観と共にこの旧家を保存・修復し、彼の功績を未来ある子供たちに語り継いでいきたいと考えています。

未来に引き継ぐ日本の宝

守り伝えたい宝物があります

写真:遣欧使節団の時の松木弘安・・・パンフレットにある松木家所蔵写真

若き科学者であった寺島宗則(松木弘安)は,鎖国日本の夜明けの急務は,電気通信ネットワークが最優先であるとして,自ら先頭に立って電信政策を推進しました。

この他,明治政府においては,外交折衝のほか,経済・民生・教育,産業・交通・通信,海事・保安・裁判等の要務の対応・処理に東奔西走しています。

寺島宗則は,幕末日本をしかと立ち直らせ,国際国家を形成した先覚者のひとりですが,残念ながら,学究肌の性格から常に参謀・顧問の役に回り,彼の功績は,あまり世に知られていません。

幼少期からオランダ語を学び,医師,科学者,翻訳者として薩摩藩集成館事業に携わり,幕府遣欧使節団随員,薩摩藩英国留学生引率役として2度の渡欧,世界を知っているからこその版籍奉還の建言,明治政府での外交など複雑・多彩な寺島の生涯を学び,伝えることで,世界に羽ばたく子供たちを育てていきたいと思います。

 

薩摩スチューデントの中で唯⼀残る家屋を保存します。

科学者としての寺島の基礎を作った脇本の景観を残すために

(写真:脇本湾に浮かぶ寺島,地蔵尊)

阿久根は,天然の良港で,戦国末期には,スペイン,ポルトガルの南蛮船や中国船が来航し,港は異国文化で賑わいました。近世以降は,中国,琉球との密貿易の拠点となったことから,異国文化に触れることのできる地でもありました。阿久根から白砂青松の海岸線を北に上ると脇本の浦に着きます。ここも天然の良港を成しており,薩摩藩の重要な要衝となっていました。

阿久根市脇本に生まれた松木弘安は,幼少期から藩医であった養父(松木宗保)について長崎に赴き,8歳でオランダ語(蘭語)を学び,語学の秀才と称されます。

祖父の松木宗諄は,藩主島津重豪に見込まれ,君命で伊能忠敬の九州南部海岸の測量に同行しており,養父宗保も蘭方医としてその名を知られた人物でした。

外洋に開けた阿久根で育ったこと,祖父や養父から受け継いだ性格・才能が,後の寺島宗則を作ったと言っても過言ではありません。

改名の由来となった「寺島(無人島)」も,脇本湾で当時と変わらぬ姿を見せています。

松木邸の庭には,少年期から長崎や江戸を行き来していた息子の無事を祈って建てられた地蔵尊(弘安母と記された石像)も残っています。

脇本湾の岸辺に現存する松木邸(築後180年経過)を修復・保存し,脇本湾の美しい景観を残していきたいと思います。

歴史文化を活用した観光の拠点づくり

(写真:旧家の写真,修復中の写真)

寺島旧家(松木邸)を保存し,寺島宗則の功績や郷土の歴史文化を学びながら観光の拠点として活用していこうという機運が高まっています。

今回のプロジェクトでは,松木邸をできるだけ,建設当時に近い形に修復し,近代日本建設に奔走した寺島の功績を伝える展示や寺島宗則が縁側に座って飽くことなく脇本湾と寺島を眺めていたというエピソードを追体験していただける場所として活用していきます。

敷地内に,昔あったとされる蔵をイメージした別館を建てて,資料の展示室と来客用のトイレを設置する予定です。

地元住民で組織された「寺島会」では,旧家の補修後,訪れる観光客に向けたおもてなしや松木弘安の功績の普及活動を行おうと勉強会を開催,お土産用お菓子の開発や紙芝居を作成するなど取組を進めています。
 
市内の小学校では,郷土の偉人「寺島宗則」についての学習に取り組んでいます。幼少期から勉学に励み,日本の近代化を牽引した寺島宗則について,未来ある子供たちに語り継いでいきたいと思います。

・松木弘安(寺島宗則)旧家の補修、旧家周辺の景観整備
・寺島記念館(仮称)整備
・寺島宗則についての普及啓発(講演会、ガイドツアー)

 

地域の新たな交流の場に

地域ぐるみで作り出す、新たなおもてなし

本市では、勉学に励み、明治政府で要職についた寺島宗則の功績を称え、未来を担う子どもたちに伝えていこうという機運が盛り上がっており、旧家周辺の住民で組織された「寺島会」が立ち上がっています。旧家の補修により訪れる新たな観光客に向けたおもてなしや普及活動を行うことで、人々の新たな交流の場が生まれます。

 

寄附をお寄せくださる皆様へ

阿久根市からのメッセージ

本プロジェクトへのご支援に対し、心から感謝申し上げます。

本プロジェクトによる松木弘安(寺島宗則)旧家整備後は、松木弘安についての展示がある尚古集成館(鹿児島市)、薩摩藩英国留学生記念館(いちき串木野市)と旧家を結ぶ広域的な周遊コースを構築していく予定です。

何より、松木弘安の功績を顕彰し、子供たちが、弘安のように夢を持って努力し、世界に羽ばたくことを願っています。

お礼の品について

本プロジェクトに賛同していただき、10,000円以上の寄附をいただいた皆様には、本市で製造する次の焼酎(PBのため数量限定)の中から、お好きなものを1本差し上げます。

現在進捗情報はありません。

鹿児島県阿久根市

~アクネ うまいネ 自然だネ~
古くから海と陸の交通の要衝として海運業や商業が栄えた歴史があるまち阿久根市。東シナ海に面した約40キロメートルにも及ぶ美しい海岸線を有し温暖な気候と相まって新鮮な魚介類や四季折々の農産物が生産されており,「アクネ うまいネ 自然だネ」の統一ブランドで全国に「食のまち阿久根」として知られており,「うに丼祭り」「伊勢えび祭り」「華のBBQ AKUNE」など,食のイベントに取り組み,定着してきています。

阿久根市は,豊富な海の幸山の幸と万葉集にも詠まれた日本三大急潮の一つ黒之瀬戸,野生鹿が棲む海水浴場として人気の高い沖に浮かぶ無人島,阿久根大島などを有する「みどこい※1」満載のまちです。
※1 みどこいとは,阿久根の方言で,中心の良いところを指すことばで,「魅(み)どころ・美(み)どころ・味(み)どころ・見(み)どころ」を意味します。