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【第二弾】里山を保全し野生動物の命を守る~未来のためにいま私たちにできること~

カテゴリー:自然・環境 

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寄付金額 3,007,000

60.1%

目標金額:5,000,000

達成率
60.1%
支援人数
46
終了まで
受付終了

岐阜県七宗町(ぎふけん ひちそうちょう)

寄付募集期間:2018年8月16日~2018年10月31日(77日間)

岐阜県七宗町

プロジェクトオーナー

七宗町では、近年、イノシシやニホンジカ、ニホンザル等の生息数の増加に伴い、農作物等の被害が深刻化しており、多くの動物たちが駆除、殺処分されています。このため、農作物等への被害防止と野生鳥獣の個体数の管理を一体とした総合的な対策を実施するとともに、併せて、里山整備や耕作放棄地の解消を図り、野生鳥獣の生息地と農地や集落との間に緩衝地帯を設けることによって、野生鳥獣の農地等への出没を減少させるなど、人と野生鳥獣との棲み分けを進めるためにふるさと納税を募集します。

生物多様性に迫る危機

人間活動が与える自然環境への影響

日本の生物多様性は大きな危機にさらされています。
人間活動による影響が主な要因で、地球上の種の絶滅のスピードは自然状態の約100~1,000倍にも達し、たくさんの生きものたちが危機に瀕しています。

里地里山などの手入れ不足による自然の質の低下、二次林や採草地が利用されなくなったことで生態系のバランスが崩れ、里地里山の動植物が絶滅の危機にさらされています。

また、シカやイノシシなどの個体数増加も地域の生態系に大きな影響を与えています。

七宗町では里山の自然を再生し、昔の里山の風景を保全することで野生動物と共存可能な環境をつくることを目的として2017年度からこの事業を立ち上げました。

 

日本の過疎地域における生物多様性の現状

里山を再生し、野生動物との共存を実現する

急速に進む過疎・高齢化の波は、野生動物と人との緩衝地帯として機能してきた里山の荒廃を加速させました。

絶滅の危機に瀕する多くの種を救わなければならない一方で、増えすぎた種や外来種とどう付き合うのかも重い課題となっています。

今回皆様のご支援により、人里と山林の間にある杉やひのきといった針葉樹を伐採し、広葉樹を植樹することで里山の再生を図ります。

ふる里・里山再生事業
林道付近の環境整備(草刈り、清掃等) 環境整備事
環境保全林、里山整備事業
森林整備地域活動支援事業
間伐事業

 

~未来のためにいま私たちにできること~

豊かな里山の姿をとりもどす

高齢化が進み山林等の整備が進まず、山と里の境がなくなりつつあります。

山林の環境を整備し保全することで、人と野生鳥獣が共存できる里山の緩衝地帯をとりもどし、人里で有害な野生鳥獣の駆除等による殺処分の軽減を図ります。

 

■里山林の再生をめざして

人里と山林の間の緩衝地帯を整備します

里山を保全・整備し、人里と山林の間に緩衝地帯を整備するための事業として、『ふる里・里山再生事業』が平成30年度に新たに採択されました。

【内容】
・針葉樹林の伐採 0.5ha
・広葉樹の植林  0.5ha
・獣害防止柵設置 300m

 

野生動物との共存

人間も動物も、多種多様な生物の一員である

本来野生動物というのはとても臆病な生き物です。
なので人間の生活圏に危険を顧みずやってくることは、昔はほとんどあまりありませんでした。

野生動物が、わざわざ人間の畑を荒しに来る要因は、

・野生動物の生活圏が減っていること
・食べるものが少なくなっていること
・人間と野生動物の生活圏の境界線が曖昧になっていること

などが考えられます。

かつて、森(奥山)と人の生活圏の間には、生活の場とは別に、人によって管理・利用されている雑木林や茅場といった場所がありました。
そこはちょうど野生動物のすみかとの緩衝帯の役割も担っていました。

近年は、人間の生活圏が拡大する一方で、中山間地では過疎化が進み、集落やその周辺に人の手が入らなくなりつつあります。
このように、中山間地域の活動衰退が農地への鳥獣の侵入を許し、野生動物と人との接触が増えてしまっているという状況なのです。

いっそうの人口減少や都市への人口集中、土地利用の変化が予想され、人間と野生動物とがすみわけるエリアや境界線が失われています。

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深刻な農作物への被害

被害の状況

農林水産業に多くの被害を及ぼしている鳥獣の捕獲数は、15年前と比較してイノシシは約12倍、ニホンジカは約6倍、ニホンザルは約4倍に増加しています。

(平成24年度)にもかかわらず、各都道府県からの被害報告によると、近年、鳥獣による農作物の被害金額は200億円前後で推移し、平成25年度の被害総額は約199億円となっています。
これを種類別にみると、特に、イノシシ、ニホンジカ、ニホンザルによる被害金額が、獣類被害の約9割を占めています。

殺害数を増やしても、農作物被害の根本的な解決にはなっていないのです。
廃棄する農作物の適切な処理や草がぼうぼうの耕作放棄地の整備など鳥獣を引き寄せない営農管理や侵入防止柵の設置防御など、鳥獣が棲みにくい環境を整備し、里と山の「すみわけ」を行う環境整備こそが、問題の解決につながります。七宗町では里山整備事業をおこない、有害鳥獣を殺処分しなくてもよい環境づくりを目指します。

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寄附者の方へ

七宗町からのメッセージ

昨年度からこのプロジェクトを開始し、2年目となりました。今年度は昨年頂いた御寄附をもとに、里山保全のための植林事業が実施できます。皆様のご協力ありがとうございました。今後とも本プロジェクトへの応援よろしくお願いします。

※本事業への寄附金は目標金額に達しなかった場合でも、事業費として大切に使わせていただきます。

お礼の品一覧

現在進捗情報はありません。

岐阜県七宗町

七宗町のおよそ9割は標高200~700mの山林が占め、平地は町内を流れる飛騨川・神渕川及びこれらの支流沿いに点在し、農地、居住地として利用されています。飛騨川の河床からは『日本列島最古の石』が発見され、この石は「上麻生礫岩」と呼ばれ、今までに年代測定したものの中では日本最古のものであることがわかっています。