デザインと再生可能エネルギー活用の両立を実践! 景観に配慮したソーラーパネルを町の施設に設置したい
カテゴリー:新産業・地域創生
寄付金額 2,055,000円
目標金額:2,000,000円
- 達成率
- 102.7%
- 支援人数
- 115人
- 終了まで
- 受付終了
長野県小布施町(ながのけん おぶせまち)
寄付募集期間:2018年8月10日~2018年9月30日(52日間)
長野県小布施町地域おこし協力隊:塩澤 耕平

小布施町は、これまで40年間の美しいまちづくりを進めていた中で、景観を壊さない再生可能エネルギーの活用を検討しています。そのプロトタイプとして、町の施設にデザインに配慮した形でソーラーパネルを設置したく、このクラウドファンドに挑戦します!
町の施設「おぶせ交流館」の屋根の一部を利用して、景観に配慮した太陽光発電の実践、再生可能エネルギーの活用をします。町の企業や住民全体が、「おぶせらしく」未来を担う再生可能エネルギー活用を進める最初の一歩になります。
小布施の美しい景観を保ちながら、
再生可能エネルギーを活用したい!
行政施設における、ソーラーパネル設置の新しいあり方を考える

パリ協定発効以来、世界は脱炭素社会を目指して動いています。日本でも同様の流れがあり、長野県でもエネルギー地産地消を推進する動きが活発になってきています。このことから、ソーラーパネルを活用した再生可能エネルギーの活用が各自治体にも求められており、メガソーラーや屋根へのソーラーパネル設置などを促進する自治体も多くあります。
一方で、40年続く景観の取り組みをしてきた小布施町。小布施に適用するには、現状のメガソーラーの発電所や、屋根に据え置くソーラーパネルでは、あまりにもデザイン性・景観との一体性がなく、町としては「景観・デザイン」と「再生可能エネルギーの活用」の両立を実現できないかと考えています。



とはいえ、大きな計画を立てて、一気に導入するということも、現実的ではありません。
まず、小さなプロトタイプを作って、検討していきたいと思います。
このプロトタイプ、「デザインとソーラーパネル活用を両立できる可能性がある」と検証されれば、他の小布施の施設への展開可能を本格的に検討できるようになります。
デザインとソーラーパネル活用を両立への挑戦を応援していただけませんでしょうか?
地域おこし協力隊の管理する
「おぶせ交流館」でプロトタイプ!
若者会議メンバーが提案したデザインソーラープロジェクト

再生可能エネルギーの課題を検討している中で、プロトタイプの提案をいただきました。毎年2月に開催される、若者がまちづくりを考える「小布施若者会議」の環境チームのメンバーから、地域おこし協力隊が管理する「おぶせ交流館」でのプロトタイプ実施を提案してもらいました。

おぶせ交流館は、地域おこし協力隊が管理しており、コワーキングスペース、クリエイター向けの宿泊施設、町民のギャラリースペースとして、積極的に活用されています。景観に配慮したデザインのソーラーパネルを設置することで、日中電力をまかなう計画です。同時に、蓄電池の活用による夜間電力の供給についてのワークショップも開催したいと思います。
全体の進行を、小布施に関わってくれているデザイナーさんとの連携により、景観に配慮した形での設置を進めていきます。

このプロジェクトにより、以下の検証が可能となります。
・発電による発電効率/電気料金削減の検証
・夜間電力の蓄電池の活用検討
・他の行政施設/一般住宅への展開可能性の検証
【設置予定のソーラーパネル】
・発電電力:2KW程度(日中電力をまかなう想定)
・設置場所:1F 吹き抜け部分の屋根
「おぶせらしいRE100」を考える!
デザインと再生可能エネルギー活用を、かしこく両立できる自治体に。

若者会議のメンバーからは、「おぶせらしいRE100の実現を目指したい」と提案をもらっています。「RE100」とは、再生可能エネルギーで発電された電力を100%使っているということです。「おぶせらしい」とは、デザインや景観に配慮して、工夫をする努力をやめないことです。
現在の小布施は、再生可能エネルギーの活用を他の自治体にさきがけて行っているとは言えません。それは、「おぶせらしい」景観にマッチする発電の仕組みが多くなかったからということが理由に挙げられます。小布施に住む方々も、デザイン上の理由から、ソーラーパネルの導入に足踏みをされる方もいらっしゃいます。

市村町長も、「再生可能エネルギーの活用は理念として、賛成している。ただ、屋根に無造作に置かれたソーラーパネル群をみると、積極的にそれを進めていくのにためらってしまうのです。」とお話をいただきました。まさに、そのとおりだと思います。

今回のプロトタイプを契機に、デザイン性を担保しながら、太陽光発電によって日中電力をまなかう仕組みが検証できれば、自治体施設へのソーラーパネルの活用検討、住民への支援の方法などが具体的に検討できるようになります。

そして、行政施設の横展開、一般住宅への普及が進んでいくことができれば、「おぶせらしいRE100」が実現されていくことを目指して、このプロジェクトを進めていきたいと思います。
■プロトタイプを通して、小布施の再生可能エネルギーの活用計画を具体化します
事業に携わる方の思い
小布施町 町長 市村 良三
■景観に配慮したソーラーパネル設置は、まさに日本にとってのプロトタイプ

小布施町は、町域も小さく自然資源が少ない町で、景観に配慮したまちづくりをとても大切にしています。このため、エネルギーの活用と景観に対する配慮が無計画なままでは、いかに国などで助成制度があろうと促進することができないと考えてきました。
しかし、8年前に開催された小布施エネルギー会議を受け、様々な議論を経て、松川地区に小水力発電所が民間事業で設置されました。これが小布施の10%の世帯をカバーできる電力量を確保できると聞いて、再生可能エネルギーの可能性を感じ始めています。
若者会議の環境チームからのこのプロジェクトの提案を受けて、「まちづくりにおいて、再生可能エネルギーの活用は景観に配慮しながら実施することが可能ではないか」という期待を強くしています。日本全体でも、ソーラーパネルの発電を売電収益を目的にするのではなく、地域でいかに活用されていくかという本質的な議論が始まっています。
このプロジェクトは小布施町の小さな一歩ですが、日本中で同じ課題意識をもつ地域に対しても、大きなヒントになるのではと思っています。ぜひ、皆様にこのプロジェクトを知っていただきたいと考えています。どうぞ成功に向けたご協力をお願いいたします。
デザイナー 横山 詩歩さん
■再生可能エネルギー普及の第一歩を

山に囲まれ自然を身近に感じられる小布施で、土地に資源を使う再生可能エネルギーの導入を進めていくことは、大変意義があることだと思います。
とはいえ、小布施は風情ある瓦屋根が残るの町並み。青いパネルに白枠の一般的なソーラーパネルを設置すると、小布施の景観な中では悪目立ちをし、景観を損ねてしまうリスクがあります。
しかし、景観的な問題で自然エネルギーの導入を諦めるのではなく、より良い解決策を考えていきたいです。例えば、市販のソーラーパネルの中でもなるべくデザインが建築に馴染むようなものを選んだり、設置場所に工夫をし、違和感を軽減できる形を考えたり...。
小布施という場所で設置するにあたり、ただ単に発電メリットだけを考慮するのではなく、町並みやその場所を過ごす人が受ける印象といった全体のバランスを見ながら、再生エネルギーの導入していくことが大切だと考えます。
このプロジェクトは、再生可能エネルギーやエネルギー地産地消を、できる規模から始めていく貴重な第一歩です。もちろん実際に発電をし、町の施設である「おぶせ交流館」を再生可能エネルギーで運営していくことはこのプロジェクトにおける大きな目的です。
しかしそれと同時に、このプロジェクトが小布施における電力発電の未来に関する対話のスタート地点になることを願っています。
自然電力株式会社 高尾 康太
■小布施の魅力アップにつながる再エネを!

今回、小布施若者会議に参加させて頂いたことがきっかけで、小布施町のまちづくりにプラスになるようなソーラーの導入ができないかと、”おぶせデザインソーラー計画”の推進
のお手伝いをさせて頂いています。
小布施町は自分が長野に住んでいたこともあり、以前から関わりを持たせて頂いていた素敵な街です。
現在、私の所属する自然電力では小布施町の皆さんからのアイデアを元にして、様々なご協力を頂きながら小水力発電所を町内で建設していますが、これも「地域に合ったエネルギー地産地消の取り組を、小布施から」ということでスタートしており、景観への配慮にも時間を使って進めてきています。
太陽光発電は再生可能エネルギーの中でも一般の家屋等への導入のハードルが低く、これを小布施町の景観に沿った形で導入していくモデルケースを作ることができれば、再生可能エネルギー活用の面でも町の魅力を向上させることができます。
また今回導入を計画しているハウスホクサイはコワーキングスペースでもあり、魅力的な人たちが集まる小布施町のハブになっていく場所でもあるので、小布施町全体、引いては全国にまちづくりと再生可能エネルギーの調和について情報発信していくことができると考えています。
※本プロジェクトには個人として参加しています
お礼の品一覧
【注意事項】
※小布施町在住の方へは「お礼の品」をお送りできません。予めご了承ください。
現在進捗情報はありません。
長野県小布施町

小布施町は、長野県北部の小さな町です。栗の生産・加工や葛飾北斎が訪れた町として有名ですが、美しいまちづくりも大きな魅力の一つです。地元企業が主導してはじめた中心地の景観づくりは、多くの方々をひきつけています。
とはいえ、小布施の本当の魅力は、「人」にあります。近年では、国際サマースクールHLABやスラックラインの国際大会の開催、宿泊滞在できるコワーキングスペース ハウスホクサイなど、地元・県外の若手が主体となって、新しいプロジェクトが生まれています。
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