• TOP
  • 過去実績
  • 海岸プラごみを回収して有効利用 | 海洋環境保全と地球環境保全

海岸プラごみを回収して有効利用 | 海洋環境保全と地球環境保全

カテゴリー:食・農林水産業・商工業 

main_img 達成

寄付金額 1,425,000

142.5%

目標金額:1,000,000

達成率
142.5%
支援人数
82
終了まで
受付終了

佐賀県NPO支援(さがけん えぬぴーおーしえん)

寄付募集期間:2023年8月4日~2023年11月1日(90日間)

佐賀県NPO支援×NPO法人浜-街交流ネット唐津

プロジェクトオーナー

NPO法人 浜-街交流ネット唐津は、魚消費量の減少や魚価の低迷等による漁家経営の悪化及び後継者不足にともなう産地機能低下等の問題を解決するために、漁業者自らが設立した組織です。
魚料理教室や漁業体験等を通じた消費者との交流事業、漁業者の6次化支援事業、磯焼けした海域の藻場再生や海洋プラごみ回収等の漁場環境保全事業等を行っています。
今回のGCFでは、漁業や海洋生態系に影響を及ぼしている海洋プラごみの回収とその有効利用(固形燃料化)を図る取組を行います。
今年6月に実施した同プロジェクトでは、惜しくも目標額に届かず実施費用が不足しています。
諦めずに、佐賀の海を綺麗にしながら海洋プラごみの活用を図っていきますので、ご支援よろしくお願いいたします。

増加傾向にある海岸プラごみの回収と燃料資源として有効利用

海洋生態系・漁場環境保全とCO2削減

近年、世界的にペットボトル、洗剤容器、ビニール袋等の「海洋プラスチックごみ」が大きな環境問題となっています。
特に九州北部では、近年、海外由来と考えられる海洋プラごみが増加傾向にあり、環境省による全国の海岸におけるペットボトルに限った海洋プラごみ調査でも、特に九州で韓国や中国由来の海洋プラごみが多いと報告されています。 

海岸に集積した海洋プラスチックゴミは、大雨後には再び海へ流れ出て漁業にも影響を与え、さらに紫外線や波により砕けてマイクロプラスチックになり、海洋生態系や漁場環境にも影響を与えています。プラスチックは分解しにくく、数百年から千年規模で自然界に残り続けるといわれており、2050年には魚よりプラスチックごみの量が多くなることが予測されており、大阪G20サミットでは、「海洋プラスチックの追加的な汚染を2050年までにゼロとする」宣言が行われました。
また、2022年に開催された地球環境行動会議において、削減へ向けた協議が行われはじめたところです。

佐賀県の玄界灘に面した海岸では、ボランティアや漁業者により海岸のゴミ回収作業が行われていますが、これらの作業では回収が難しい海岸にまだ大量の海洋プラゴミが集積しており、私たちはこのような海岸の海洋プラごみ回収を行っています。

また、今年度からは、回収したプラごみを石炭に代わる環境にやさしい固形燃料化し、企業のボイラー施設等で石炭に変わる燃料として活用することで、CO2削減にも寄与したいと考えています。

海岸プラごみ回収と固形燃料として有効利用

今回の取り組みでは、2024年に漁業者やボランティアにより回収が難しい海岸に集積した海洋プラごみの回収を行うとともに、回収した海岸プラごみをすべて固形燃料(RPF:Refuse Paper and Plastic Fuel)に変え、工場等のボイラー施設等で燃料として使用します。

固形燃料(RPF)は、石炭等の代替燃料として開発された固形燃料で、次のような利点があり、近年は製紙会社やセメント会社等のボイラー用燃料として需要が増加しています。
CO2排出で問題となっている石炭燃料を「RPF」に置きかえることで、地球環境保全に効果をもたらします。

1.石炭と同等の熱量を発生
2.石炭に比べCO2の排出量は2/3
3.石炭に比べ低価格
4.ほぼ燃焼しきってしまう(石炭は約10%の石炭灰が発生)
5.石炭に比べ取り扱いが簡単 

寄付金の使い道

1)目標金額 100万円
2)寄附金の使い道
【内訳】
・海岸集積海洋プラスチックゴミ回収 500,000円
 回収作業に必要な資材(75,000円)
 船舶・車両借上料(45,000円)
 傷害保険(15,000円)
 ゴミ回収作業協力金30名(75,000円)
 ゴミ処理・リサイクル費(50,000円)
 事務費(240,000円)
・返礼品代金と送料 350,000円
・県手数料 150,000円

・目標金額に達しなかった場合は、規模を縮小して実施します。
・目標金額以上の寄付が集まった場合は、規模を拡大して実施します。

海洋生態系や地球環境保全に対する意識の高まり

現在、国内ではプラスチックゴミ削減が進んでいますが、まだプラスチックに代わる素材開発が進展中のなかで、まずはプラごみの回収と処理・リサイクルを行うことが重要です。
私たちは、この問題を広く消費者に理解していただくために、「唐津の海洋プラごみ問題を考える写真展」を開催し、子どもたちから大人まで幅広い世代の方々にご来場いただきました。
海岸に集積した海洋プラごみの実態とそれらが海洋生態系や海洋環境、漁業に及ぼしている影響を理解してもらうことで、プラごみの削減につながればと考えています。

-写真展を見学した子供たちの感想-

・ゴミの写真がたくさんありました。日本の海岸には、外国から来たゴミがたくさんあると知れました。私はゴミをすてないようにしたいです。

・ぼくの気づきは、他の国からもたくさんのごみが流れてきているということです。韓国や中国などの国からたくさんのごみが流れてきていることが分かりました。

・いろいろなプラごみがながれついていることがわかりました。ボランティアでごみをひろっていることもわかりました。きけんなものもあるから、きをつけたいとおもいました。

今回の取り組みで、海を舞台とした数々の景勝に恵まれ、海洋公園や日本初の海中公園として指定された佐賀県玄界灘沿岸の海洋生態系や地球環境保全に対する意識の高まりにつながればと考えます。

関係者からのメッセージ

海洋生態系への影響を懸念

近年、海岸に集積する海洋プラごみが増えており、海洋生態系や漁場環境に影響を及ぼしています。

乙姫丸(坂本春也)

私は、佐賀県玄海沿岸域で漁業を営んでいますが、近年、海岸に集まる海洋プラごみが増えているように思えます。
これらは、海洋生態系にとって脅威となっています。
海は多くの生物を育むとともに、漁業生産の場でもあり定期的な回収が必要となっています。
今回の取り組みで海洋環境保全に努めるとともに、少しでもCO2削減に貢献したいと考えています。

乙姫丸(坂本春也)

海岸のプラごみは時化の後に再び海へ流れ定置網に入ることも

ひびき水産(増本茂宣)

私は、長年にわたり唐津市で定置網漁業を営んでいますが、大雨後は海岸に集積したプラごみが定置網に入り、その回収と処分に困っています。
プラごみは自然界では分解されませんので、海洋生物や生態系への影響を心配しています。
今回の取り組みで海洋保全に努めるとともに、少しでもCO2削減に貢献したいと考えています。

ひびき水産(増本茂宣)

唐津の宝である海を守りたい

鎮西町国民宿舎 波戸岬 青木マネージャー

唐津は海の幸山の幸に恵まれるとともに、風光明媚な場所で、多くの観光客の方々に訪問いただいています。
今回の取り組は、海岸の美化、海洋環境の保全とともに、固形燃料化によりCO2の排出削減による温暖化への影響の軽減を目的とされており、私たちも応援しています。

鎮西町国民宿舎 波戸岬 青木マネージャー

海岸プラごみ回収と固形燃料化で海と大気をきれいに

NPO法人 浜-街交流ネット唐津 代表理事 千々波行典

現在、世界中で海洋プラごみが大きな問題となっています。国内でも各地の海岸にたくさんの海洋プラごみが集積し、各地で回収活動が行われていますが、そのプラごみのほとんどが焼却処分されています。
今回の取り組みでは、漁業者やボランティアによる海洋プラゴミの回収による海洋生態系や漁場環境保全を図るとともに、これらのプラごみをCO2排出が少ない固形燃料(RPF)化して、化石燃料に代わる新たな燃料資源としても活用し、CO2削減に寄与したいと考えています。ご支援宜しくお願い申し上げます。

NPO法人 浜-街交流ネット唐津 代表理事 千々波行典
  • 2024年04月19日 13:29

    海洋プラごみ1トンの回収を実施しました

    ふるさと納税による寄附で海洋プラごみ1トンの回収を実施しました。回収した海洋プラごみはすべて産業廃棄物処理場でRPF(固形燃料)としてリサイクルし、製紙工場のボイラー施設で石炭に代わる燃料として使用されました。なお、石炭に代わりRPFを1トン使用したことで2トンのCO2削減にもつながりました。ありがとうございました。

    もっと見る

    この進捗情報を読んで「エールを送りたい」
    と感じたらぜひ拍手を

    拍手をありがとうございます。
    あなたのエールがプロジェクトの支えになります

    まだコメントはありません

    コメントを投稿するには、 ログインとプロジェクトへの寄付が必要になります。

佐賀県NPO支援

私たちが活動する佐賀県玄海地区(唐津市、伊万里市、玄海町)は、好漁場でもある玄界灘に面しており古くから漁業が盛んな地域です。玄海国定公園や海中公園に指定され、朝鮮半島 などとの交流に関係する文化史跡も多く残っています。