飼い主のいない猫も幸せに暮らせるまちへ！！

飼い主がいない猫も安心して暮らせるまちにしたい

■鳥取で生きる猫達

動物愛護意識の向上や法律の改正により、飼い主のいない猫の殺処分数は大幅に減り、人間の都合で命が奪われる猫はほとんどいなくなりました。その反面、無秩序な繁殖により飼い主のいない猫が増え、「家の軒下で子猫を産んで困っている」といった相談や、家や車での爪とぎ、糞尿、ごみ漁り、発情期の鳴き声による苦情が増えています。
しかし猫達は必死に生きているだけです。トラブルの原因にされてしまう猫達が増える背景には、無責任な餌やりなどをする人間の責任もあるのです。

■増え過ぎると猫達も生きづらくなる！

猫は繁殖力が強く、１回の出産で４～８頭の子を産み、１年に２～４回出産するため、１年後には２０頭、２年後には８０頭、３年後には２，０００頭と、どんどん増えてしまいます。
飼い主のいない猫が増えていくと糞尿被害に困る人も増えていき、生活環境も悪化し、猫嫌いな人が増えてしまいます。
猫によるトラブルや不幸な命を減らしていくために、飼い主のいない猫の過剰な繁殖を抑えることが不可欠です。

飼い主のいない猫の不妊・去勢手術を支援します！！

■飼い主のいない猫を増やさないためのTNR活動

ＴＮＲ活動とはＴ：Ｔｒａｐ（捕獲）、Ｎ：Ｎｅｕｔｅｒ（不妊去勢手術する）、Ｒ：Ｒｅｔｕｒｎ（元の場所に放す）を行い、飼い主のいない猫をこれ以上増やすことなく一代限りの命を見守ることです。
鳥取市には「生活環境を守り、不幸な猫を減らしたい」といった思いを持つ方が、ボランティア活動の一環として飼い主のいない猫のＴＮＲ活動に取り組んでおられます。この方々と協働して共通の地域課題を解決させ、「人と猫が共生できる社会」を目指します。

■飼い主のいない猫の不妊・去勢手術補助金

鳥取市では平成２８年度より飼い主のいない猫の不妊・去勢手術をしていただける市民に対し、手術費用の一部を補助しており、令和５年６月末までに８８２頭の不妊・去勢手術に役立てていただきました。
補助は１頭につき、手術費用の７割（上限10,000円）

【補助対象者】
　・鳥取市内に住所を有し、市内の飼い主のいない猫を捕獲できる人
　・手術済みの目印として、猫の耳先の一部切除を行うことに賛同する人
　・手術を行う動物病院に、自ら猫を持ち込むことができる人

猫の命を守れる地域を目指して

鳥取市では令和３年度より「地域猫活動等支援事業」を行っています。地域猫とは、地域住民により適切に管理された飼い主のいない猫のことであり、この地域猫に不妊・去勢手術を行い、地域の皆様のご協力のもと、トイレの設置や餌やり、後片付けをしながら、飼い主のいない猫を一代限りとし、不幸な猫を今以上に増やさない取り組みです。

寄付金の使い道

皆様から寄せられた寄付金は飼い主のいない猫の不妊・去勢手術の補助金に活用させていただきます。
※目標金額に達しなかった場合でも、ご支援いただいた寄附金は活用させていただきます。
※目標金額以上の寄付をいただいた場合は、地域猫活動等支援事業などの飼い主のいない猫の支援に活用させていただきます。

☆彡鳥取市はTNR活動を推進し、更にはその活動を地域猫活動へと広げ、今そこにある命を大切にする、人と猫が幸せに暮らせるまちへ変えていきます。☆彡

鳥取市長からメッセージ

鳥取市では、飼い主のいない猫についての相談や苦情が多く寄せられる一方で、厳しい環境で生活しているため、命を落とす猫が後を絶ちません。
本市のめざす、「人と猫の調和のとれた共生社会」の実現に向け、飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を行い、不幸な命を減らしていく活動を支援するため。皆様の温かいご支援をいただきますようお願いします。

令和５年８月１日

鳥取市長　深　澤　義　彦