先人たちの自然遺産!クロマツ林を守り人と自然が共存する町へ!
カテゴリー:自然・環境
寄付金額 434,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 43.4%
- 支援人数
- 24人
- 終了まで
- 受付終了
山形県遊佐町(やまがたけん ゆざまち)
寄付募集期間:2017年11月13日~2018年2月10日(90日間)
山形県遊佐町

遊佐町には南北約10キロに渡るクロマツで形成された海岸砂防林があります。しかし、近年松くい虫の被害により、クロマツは大量に枯れてしまい、早急な対策が必要となり、年間約8,000万円以上の費用をかけて伐倒駆除等を行ってきましたが、被害は収まらず、クロマツ林は減少し、かつての海岸砂防林として備えていた機能は失われつつあります。この度のガバメントクラウドファンディングにおきましては、松くい虫被害の早急な撲滅を実現し、クロマツ林が砂防林としての機能を最大限発揮できるように、植林活動や、保全活動を行っていきたいと考えております。町の財産をよりよい形で未来へ受け継いでいくため、皆様のご支援ご協力をお願いいたします。
■このプロジェクトの概要■
遊佐町には、南北約10キロにわたってクロマツの海岸砂防林があります。
農業と暮らしを飛砂から守るため、江戸時代から先人が植林し、大切に受け継がれてきました。
しかし、近年「松くい虫」被害により、大切なマツがどんどん枯れ、伐採せざるを得ない状況になっています。
近年の高温少雨などによって、マツを枯らす原因となる線虫の繁殖が進んだことや、マツそのものが衰弱したことが背景にあり、「災害」といっても過言ではありません。
町にとって欠かせない財産であるクロマツを未来に受け継ぎ、町の特徴的な景観を保持するため、枯れた松の処分や、松くい虫予防対策、クロマツ苗の植栽を実施します。
砂が人を襲う土地――町に必要不可欠なクロマツ林

「一本の枝を切ることなかれ、いわゆる一枝切らば一指を断たんという古き掟を守らざんや」という先人の言葉も残されていたのですが、第二次世界大戦後、せっかくの防風林は放置され、乱伐もあって荒廃。
昭和25年に国による海岸砂地造林事業が始まったことで再び砂丘に緑が蘇りました。

山形県、そして同時に庄内平野の北端に位置する遊佐町。 日本海に面し、北には東北で2番目に高い鳥海山がそびえていることから、冬になると強い季節風が吹き下ろし、しばしば地吹雪に見舞われます。
吹雪だけでなく、飛砂もすさまじいものです。現在でも、風の強い日、海岸に自動車を停めていると、ガラス質の砂が塗装を傷つけるほど。 戦後まもなくの海岸地域では飛んできた砂で家が埋もれ移転を余儀なくされた世帯、家のなかで傘を差して食事を取らなければならない場面も珍しくありませんでした。 火災や台風、あるいは燃料のために乱伐され、一帯が砂漠化した江戸中期などは特に被害が大きかったと言います。
こうした被害への対策として、1700年代から本格的に庄内砂丘で砂防植林が行われ、多くの先人の努力により、2世紀をかけて松林が造成されました。
砂から町を守るクロマツを脅かす「松くい虫」
町を砂から守り続けてきた、大切なクロマツを脅かしているのは松の感染症「松くい虫」被害です。

松くい虫、というと昆虫を想像する方も多いと思います。
しかし、実際には「マツノザイセンチュウ」という体長1ミリほどの線虫が松の中に入って引き起こします。
この線虫は主に、松の若枝を餌とする「マダラカミキリ」に寄生して、カミキリの食べた傷等から松に入り込み、松全体の管を詰まらせて枯らしてしまうのです。
その枯れた松に「マダラカミキリ」が産卵し、幼虫が羽化し、増殖していきます。これを「マツ材線虫病」と言います。
この線虫は元は北アメリカだけにいて、北アメリカの木には抵抗性もあるのですが、世界中の抵抗性のない木々に線虫が広がってしまい、各国で甚大な被害を引き起こしているのです。
庄内地方では平成26年度に発生した爆弾低気圧を境に「マダラカミキリ」が大量発生してしまい、それからというもの、年々松の被害は増加傾向にあり、遊佐町では年間約10,000本の松の木を伐倒するまでになりました。
遊佐町の松林は、風や砂から町を守っておりますが、この松くい虫被害によって森林の密度が減り、将来的には松林としての機能をそこねつつある危機的状況にあります。
松を守るためにできること

線虫は松を枯らすことはできますが、他の松に移動することはできません。
線虫の移動を助ける(媒介する)マダラカミキリの駆除や繁殖を防ぐことが対策につながります。
遊佐町が広域的に松くい虫から松を守るために行ってきたことは、大きく3つに分かれております。
1つ目が被害のあった木を伐採、粉砕し、中にいる虫を駆除することでマダラカミキリの繁殖を防ぎます。
2つ目が薬剤散布を行い、木についたマダラカミキリを駆除します。
3つ目がマツの木に薬剤の樹幹注入を行い、マダラカミキリに寄生したマツノザイセンチュウの繁殖を防ぎマツ材線虫病の感染を防ぎます。
いずれの対策を行ったとしても、松くい虫の被害は私たちの想像をはるかに上回る勢いであっという間に次から次へと増加していきました。

それでも被害は止まらず・・・

私たちの使命は、今まで行ってきた全ての対策を徹底的に実施して、守るべき松を最大限生かし、町を守っていくことであります。
これまで松が失われた部分をそのままにせず植林事業にも力を入れ、「砂丘地砂防林環境整備推進協議会」や町内の小学生が活動している「緑の少年団」にもご協力をいただき、保安林帯を中心に松保全活動を行ってまいりました。
今後も、町内の皆様や、ボランティアでご協力していただいてる皆様をはじめ、引き続き町内の安全、景観の保持ため、松保全活動を実施してまいります。
寄附金の使い道
具体的な使い道とスケジュールの詳細は以下です。
ご寄附の使い道とスケジュール
・町内の松くい虫被害木の伐倒駆除や薬剤散布 …90万円
・植林活動の苗代金・・・10万円
合計:100万円
また、皆さまから頂いたご寄附は以下のようなスケジュールで使用させていただく予定です。
・春季松くい虫防除事業(伐倒駆除) … 4月頃
・冬季松くい虫防除事業(伐倒駆除) … 12月頃
・森林病害虫等防除事業(薬剤散布)… 6月頃
(上記いずれか一つに90万円)
・植林活動… 11月頃
に寄付額の全額を使用させていただきます。


お礼の品をご紹介
私たちは遊佐町の松林の存続をかけて、全力で松くい虫問題に立ち向かっていきます。
たかが松林と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、遊佐町にとっては、先人たちが町を守るために育ててきた大切な松です。
寄附していただく金額よりも皆様の励ましや応援が、何よりも力になります。
尚、この度のプロジェクトに置かれましては、2,000円以上のご寄附をいただきました方全員に、遊佐町特製ボールペンとトートバックを一つずつお送りいたします。
【注意事項】
※このプロジェクトへのご寄附は、ふるさと納税制度の対象となります。そのため、遊佐町にお住まいの方は、ご寄附をいただくことは可能ですが、お礼の品をお送りすることができません。何卒ご了承ください。
お礼の品について
○遊佐町特製ボールペン
・遊佐町のイメージキャラの米~ちゃんが特徴の黒の0.7mmのボールペンです。メモ帳のペンなどに是非ご利用ください!
○遊佐町特製トートバック
・遊佐町のイメージキャラの米~ちゃんが書いてあるシンプルなトートバックです。買い物などの用途にぴったりのサイズとなっており、様々な場面で活躍すること間違いなしです!
大きさ:約350×290×130mm / 素材:ポリエステル600d
※返礼品準備の都合上、配送まで1ヶ月程度お時間を頂く場合があります。あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。

現在進捗情報はありません。
山形県遊佐町

遊佐町は、恵みの多い鳥海山と日本海と月光川の清流にはぐくまれ、創造性豊かな歴史と文化を持つ田園のまちです。町では、『あらゆる分野でチャレンジャー精神のもと遊佐ブランド(ひと・もの・組織・地域・おもてなしの心等)を創り上げていき、その過程では、ともにいい汗と知恵を出し合うことで生きる喜びと感動をあじわい、町民一人一人が固有の資源とあわせて誇りをもち分かちあう』ことを理念としてまちづくりを進めています。
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