東日本最古級『東之宮古墳』を未来に残したい!
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 565,000円
目標金額:5,000,000円
- 達成率
- 11.3%
- 支援人数
- 28人
- 終了まで
- 受付終了
愛知県犬山市(あいちけん いぬやまし)
寄付募集期間:2017年10月2日~2017年12月26日(86日間)
愛知県犬山市

東之宮古墳は3世紀に造られた東日本最古級の前方後方墳です。この古墳は国史跡に指定され、三角縁神獣鏡をはじめとする豊富な副葬品は国の重要文化財に指定されています。犬山市では東之宮古墳の発掘調査を行い、東之宮古墳の価値や魅力についてPRを行っています。そして、この東之宮古墳を恒久的に保護し、正しく未来に伝え、より多くの方に古墳を見学いただくために史跡公園整備を計画しています。この整備には国の補助金を活用していますが、山の上にある古墳という立地状況から多額の整備費用がかかります。
東日本を代表する東之宮古墳を未来につなぐために、皆さまのお力をお貸しいただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。

東日本最古級『東之宮古墳』を未来に残したい!

東之宮古墳は3世紀に造られた東日本最古級の前方後方墳で、国史跡に指定されています 。魏志倭人伝に記述のある、魏から卑弥呼に贈られた「銅鏡百枚」の候補とされる三角縁神獣鏡をはじめとする豊富な副葬品は国の重要文化財に指定されています。
犬山市では東之宮古墳の発掘調査を行い、その価値や魅力についてPRを行っています。そして、この東之宮古墳を恒久的に保護し、正しく未来に伝え、より多くの方に古墳を見学いただくために史跡公園整備を計画しています。この整備には国の補助金を活用していますが、山の上にある古墳という立地状況から多額の整備費用がかかります。 東日本を代表する東之宮古墳を未来につなぐために、皆さまのお力をお貸しいただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
東日本最古級の前方後方墳が抱える課題
◆卑弥呼の魔鏡?古代邇波を統べる「冬至の王」が眠る地◆
濃尾平野の北部には木曽三川が作り出した扇状地が広がっています。なかでも最大のものが、木曽川の「犬山扇状地」。ここには古代、邇波(にわ)と呼ばれた領域があり、その時代にまつわる数多くの埋蔵文化財が今も残ります。
東之宮古墳は、扇の要となる木曽川が犬山扇状地へ流れ出し、広がった端にあたる扇端部 、その山の頂に位置しています。 東之宮古墳は3世紀につくられたと言われ、
1973年に行われた犬山市の発掘調査の際には石製品7点、玉類141点、鏡11面、鉄製品60 点と、多数の質の高い副葬品が出土し、国の重要文化財に指定されて現在は京都国立博物館で展示されています。
特筆すべきは、竪穴式石槨(せっかく:四方を石で囲った、棺を納める箱や部屋)の内部から見つかった三角縁神獣鏡です。 『魏志倭人伝』に登場する卑弥呼の鏡の1枚ではないかと言われており、魔鏡効果があったことが最近判明しました。
魔鏡効果はこれまで隠れキリシタンが隠し持っていた魔鏡などで有名でしたが、古代の三角縁鏡で存在が確認されたのはこれが初めて。この鏡を果たして何に使っていたのか。太陽信仰にまつわる祭祀、政治における人心掌握など、いろいろなことが考えられますが、 その説のどれもが古代へのロマンをかきたてます。
太陽信仰の可能性といえば、東之宮古墳に埋葬された人が横たわっていた竪穴式石槨と、 古墳の主軸の上には巨大な岩があります。1年で一番日中が短くなる冬至の日には、この大岩から太陽が昇ることから、埋葬者は「冬至の王」の異名を持っています。
◆ 良好な状態で残る東之宮古墳。しかし・・・ ◆

今までの発掘調査の結果から、古墳の築造時期が判明しており、東日本の古墳時代を語る上で無くてはならない重要な古墳が東之宮古墳です。
これまで1700年にわたり非常に良好な状態で残っていて、古墳のくびれの部分や、築造時に葺かれた「葺石」が露出する箇所が観察することができ、私たちはそこから古墳築造当時の姿を想像することができます。
その一方、古墳の一部が削られてしまっている箇所や、古墳の上に生えている樹木が台風等で倒れ、古墳自体に影響を及ぼす恐れがある等、古墳を守っていく上で様々な問題を抱えているのも確かです。
東之宮古墳の保護と整備を~史跡整備始動!~

◆ 古墳とともに未来へ ◆
犬山市では、平成14年度から東之宮古墳の恒久的な保存と古墳の歴史や魅力を後世に正しく伝えるための史跡公園整備事業に着手しています。これまで、平成17年から平成19年にかけて、東之宮古墳の範囲を確認する調査を実施しました。また、平成23年から平成24年にかけて竪穴式石槨内部の詳細な調査と竪穴式石槨の保存措置が施されました。これらの発掘調査の成果をもとに、史跡整備の基本計画を策定し、これまで基本設計、実施設計と事業を進めてきました。平成29年度から史跡整備工事に本格的に着手し、平成32年度の史跡公園供用開始に向けて取り組んでいます。史跡整備工事では、古墳の樹木の適切な管理や、一部削られている箇所を修復するなど古墳自体を適切に保護します。また、これまでの発掘調査や東之宮古墳の魅力を広く後世に伝えるために、案内板の設置やAR(拡張現実)を活用したシステムの導入を行う予定です。さらに、見学者のための遊歩道整備を行い、多くの方に東之宮古墳を見学していだけるよう環境の整備を行う予定です。この整備が実現することで、東之宮古墳の恒久的な保存が図られるだけでなく、学習の場、交流の場として様々な活用が可能となります。
このプロジェクトで実現したいこと
◆自然と文化に囲まれる、皆が愛する史跡公園へ ◆

今回ご支援いただいたご寄附は、東之宮古墳の樹木伐採工事に活用させていただきます。 古墳を傷つける可能性のある樹木を伐採して永く保存すること、そして、古代ロマン溢れる古墳の見学や学習の環境を整えることを実現するために必要な資金になってきます。
寄附金の使い道
具体的な使い道の詳細は以下の通りです。
東之宮古墳整備の総事業費(予定)
約1億5千万円(平成29年度~平成32年度分の合計)
※本事業への寄附金は目標金額に達しなかった場合でも、事業費として大切に使わせていただきます。

事業実施スケジュール
皆様からのご寄附は、今年度以降予定している整備工事に充てさせていただきます。
● 今年度実施する整備工事(平成30年1月~2月実施予定)
東之宮古墳 樹木伐採工事
東之宮古墳 進入路整備工事
● 来年度以降に実施を予定している整備工事(平成30~32年度)
東之宮古墳 修理工事
東之宮古墳 周辺樹木整理工事
東之宮古墳 進入路整備工事(今年度実施しない部分)
東之宮古墳 遊歩道整備工事
ARシステムの開発事業
東之宮古墳 案内板設置工事

~あなたの力で1700年後の未来を創る~

東之宮古墳は東日本を代表する地域が誇るべき「宝」です。そして、これらの文化財は国民が誇るべき「宝」です。
文化財は全国的に分布し、膨大な数があります。これら全ての文化財を守り、後世につたえていくためには非常に多くの費用と労力がかかります。
国や地方公共団体では、文化財を守る取組みを続けていますが、すべての文化財を守るには限界があり、今も失われつつある文化財もあります。
文化財の保護や活用に対し、多くの方に支援を働き掛けることで、行政だけでなく皆で文化財を守るような取組みが全国に広がればと思いこのプロジェクトを企画しました。 文化財を一緒に守り、後世に伝えるお手伝いをしていただけませんでしょうか。
お礼の品
寄附をしていただいた皆様にお礼の品をお送りします。犬山自慢の品をぜひご家庭でお楽しみください。
現在進捗情報はありません。
愛知県犬山市

愛知県北西部に位置する犬山市は、国宝犬山城をはじめとする歴史文化と、清流木曽川と東部丘陵に囲まれたまち。市の西部は、濃尾平野の一部をなし市街地、農地、工業地として利用され、市の北を流れる木曽川の一帯は名勝に指定されています。犬山市には3世紀につくられた東之宮古墳や青塚古墳、犬山祭、からくり等多くの文化財に溢れています。東部の丘陵地は、緑豊かな里山が広がり、国天然記念物のヒトツバタゴ自生地や世界かんがい遺産の入鹿池が所在します。
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