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児童養護施設等を卒園した後の住まい、居場所づくりをしたい!(第2弾)

カテゴリー:子ども・教育 

main_img 達成

寄付金額 5,273,333

175.7%

目標金額:3,000,000

達成率
175.7%
支援人数
139
終了まで
受付終了

埼玉県さいたま市(さいたまけん さいたまし)

寄付募集期間:2022年10月3日~2022年12月31日(90日間)

埼玉県さいたま市(さいたまけんさいたまし)

プロジェクトオーナー

核家族化、地域のつながりの希薄化、そして新型コロナウイルスの感染拡大に伴う日本社会の変化は子育て環境にも大きく影響し、子育て世代の家庭状況も大きく変化しています。
さいたま市にも、様々な事情により、家庭での養育が困難な状況にある子どもたちがいます。

子どもができる限り家庭に近い環境で養育を受けられるようにするため、里親による養育が広がってきていますが、社会的養護(※1)を必要とする子どもたちの多くは、児童養護施設などの施設で生活しています。
児童養護施設で生活している子どもたちは、原則、高校を卒業すると同時に、施設を出て自立しなければなりません。

しかし、大学等への進学を目指しながら、保護者からの支援を受けられず、経済的な理由から進学をあきらめてしまったり、進学したり仕事に就いたりしても、退所後は新しい環境での慣れない生活になることが多く、悩みを相談できる相手もなく、孤立してしまいがちです。

こうした実態を受け、さいたま市では、令和3(2021)年度に引き続き、埼玉県と共同で、退所後のアフターケアを実施することで、子どもたちが安心して社会に出ることができるよう支援していきます。
このプロジェクトは、寄附を通じて、社会的養護を必要とする子どもたちや、児童養護施設等を退所した子どもたちが安心して暮らせる社会を実現するため、事業の充実を図ることを目的としています。

※1 「社会的養護」とは、保護者のいない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任において社会的に養育、保護し、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことをいいます。社会的養護は、「子どもの最善の利益のため」に「社会全体で子どもを育むこと」を理念として行われています。

令和3年度に引き続き、児童養護施設等を巣立つ子どもたちの「アパート入居」及び「居場所づくり」を支援します!

令和3年度は目標を上回る多くのご支援の結果、児童養護施設等退所後に大学等での就学を希望する3名が「希望の家」を利用しました。また、社会的養護を巣立った子どもたちの拠りどころとなる「クローバーハウス」については、のべ850名の方が利用しました。

こうした結果も踏まえ、さいたま市では、令和3年度に引き続き、埼玉県と共同で「希望の家」事業、及び「児童養護施設退所者等アフターケア」事業を実施します。

新型コロナウイルス感染症の拡大により市の財政状況が厳しさを増す中、安定して事業を実施していくため、今年度も皆さまからのご支援をお願いします。
なお、いただいた寄附の金額にかかわらず、責任をもって令和4年度の事業を実施させていただきます。

さいたま市の児童養護施設退所者等支援

■クローバーハウス利用者へのインタビュー

今回、担当者が社会的養護施設等を巣立った若者の居場所「クローバーハウス」で、ある利用者の方からお話を伺うことができました。
これまでの経験や、クローバーハウスでの気づきを客観的にお話しされる様子が印象的でした。

Q1 あなたのことを教えてください。
A1 3歳のとき児童養護施設に入所しました。自立援助ホームを経て、現在は一人暮らしをしています。現在は病気療養のため、生活保護を受けています。

Q2 どのようにしてクローバーハウスを知りましたか。
A2 高校生の頃にコンパスナビ(注:クローバーハウスを受託運営する一般社団法人)の就労支援を受けていて、担当の支援員から勧められたのがきっかけです。

Q3 クローバーハウスを利用するのは何回目ですか。
A3 以前に一度来て、通うようになったのは3か月前くらいからです。その後も頻繁に来る時期もあれば、1か月くらい来なかったこともあります。

Q4 あなたにとってクローバーハウスとは。
A4 自らを客観的に見つめなおすことができる場所です。スタッフの方も聞き上手で、親身になって対応してくれるのが良いと思います。

Q5 児童養護施設等を卒園した後、どのような支援が必要と思いますか。
A5 お金の管理の仕方について、相談できる場が必要だと思います。施設にいたときはお金を使う場面もあまりないため、短期間にお金を消費してしまうこともあり、クローバーハウスで相談できて助かっています。

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児童養護施設等を巣立つ子どもたちの「不安」と「必要とする支援」とは

■子どもたちが直面する「自立」という不安

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さいたま市内には、災害や事故、親の離婚や病気、不適切な養育など、様々な事情により家庭での養育が困難な、2歳からおおむね18歳の子どもたちにとっての「家」となる「児童養護施設」が3か所あります。

市内の児童養護施設では、「施設」ということばの響きからイメージされる管理性をできるだけ排除し、よりアットホームな雰囲気の中で、子どもたちが生活しています。

しかしながら、児童養護施設で生活している子どもたちは、原則、高校を卒業すると同時に、施設を出て自立しなければなりません。
大学等への進学を目指しながら、保護者からの支援を受けられず、経済的な理由から進学をあきらめてしまうケースも少なくありません。

また、進学したり仕事に就いたりしても、退所後は新しい環境での慣れない生活になることが多く、悩みを相談できる相手もなく、孤立してしまいがちです。
このため進学した学校や職場をすぐに辞めてしまうなど、施設を退所した子どもたちが置かれる現状は厳しいものです。

児童養護施設ホザナ園
児童養護施設いわつき
児童養護施設カルテット

■児童養護施設等を巣立つ子どもたちの多くが「生活費」「孤立・孤独感」への不安を抱えています

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さいたま市では、児童養護施設等を巣立つ子どもたちがどのようなことに不安を感じ、どういった支援のニーズが高いのか、市内の児童養護施設等を対象にアンケートを実施しました。(令和2年5月)

「生活費」
子どもたちの多くが「生活費」に不安を抱えていることが分かりました。
近年、学費に対する支援メニューは充実してきましたが、「住まい」「基本的な生活スキル」に関する支援のニーズは依然として高くなっています。

「孤立・孤独感」
また、高校卒業とともに施設を退所する子どもたちの中には、家族の元へ戻ることのできる子もいれば、ひとりで生活していかなければならない子もいるなど、環境の違いが小さくありません。
家族の元へ戻ることができない子どもたちは、様々な困難に直面したときに相談する場所を思いつかず、「孤立・孤独感」の中で途方に暮れてしまうかもしれません。

アンケート結果(もっとも不安に感じること)
アンケート結果(青:生活スキル・居場所支援、オレンジ:住居支援)

■「希望の家」事業とは?

児童養護施設等を退所する子どもたちの中には、頼れる相談相手もおらず、失業や人間関係のトラブル、虐待の後遺症などで生活が立ち行かなくなる子どもも少なくありません。
さいたま市が行う「希望の家」事業は、子どもたちが経済的な理由で進学をあきらめることなく、将来の夢に向けて勉強を続けられるよう低額な家賃で住居を提供し、子どもたちが抱える様々な悩みごとを気軽に相談できるようにするものです。
令和4年度は、最大5名分の住居を提供する予定です。
さらに学費や生活費に関する金銭相談、学校生活に関する生活相談、進路や求職活動に関する相談など、子どもたちが抱える様々な悩みごとについて、週末に専門支援員が相談を受け付けています。
月1回程度の面談を行い、携帯電話の連絡先(メールやLINE)を交換して緊急時の連絡等にも対応します。

■「児童養護施設退所者等アフターケア」事業とは?

社会的養護にかかわる若者たちに就労支援・住居支援・自立支援・居場所支援を行っています。
居場所「クローバーハウス」では、相談相手が少なく孤立・孤独感を抱きやすい児童養護施設等を巣立った若者たちが気軽に立ち寄ることのできるような環境を提供しています。
また、児童養護施設等を訪問し、自立に向けた生活設計のサポートや研修を行う等、施設入所中から退所後までの支援を行っています。

寄附者の皆様へ

■さいたま市長 清水 勇人

令和3年度は目標を上回る御寄附を賜り、結果として、児童養護施設等を退所後に大学等での就学を希望する3名の方に「希望の家」を利用いただくとともに、のべ850名の方に社会的養護を巣立った子どもたちの拠りどころとなる「クローバーハウス」を利用いただくことができました。

子どもは次代を担う社会の希望であり宝です。
すべての子どもが健やかに成長できる社会を実現することは、私たち大人の重要な使命です。
近年における急速な少子化の進行や地域のつながりの希薄化など、家庭・地域を取り巻く環境が変化する中、子どもの育ちや子育てに関する不安や負担、孤立感はますます高まっています。
そのため、家庭、学校、地域、職域等の社会のあらゆる分野におけるすべての構成員が、「社会全体」で子どもを育んでいくという意識を持ち、それぞれの役割を果たしていく必要があります。

児童養護施設等で生活する子どもたちも、それぞれが進学や職業の希望をもっています。
生まれ育った環境によらず、安心して社会に巣立つことができるように、取り組んでまいります。

子どもが輝く絆で結ばれたまちの実現に向け、児童養護施設等を巣立つ子どもたちのため、今年度も、皆さまのご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

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  • 2023年03月31日 17:43

    目標達成しました!ご協力本当にありがとうございました!

    前年度に続きまして実施しました本プロジェクト「児童養護施設等を卒園した後の住まい、居場所づくりをしたい!(第2弾)」に多くの方のご寄附をいただき目標を大きく上回ることができました。
    ご支援いただきました皆様には、心より感謝申し上げます。
    皆様からいただきました寄付金につきましては、埼玉県と共同で実施している「希望の家」事業及び「児童養護施設退所者等アフターケア」事業の経費に充てさせていただきます。
    児童養護施設等を巣立つ子どもたちが安心して社会に出ることができるよう取り組んでまいりますので、引き続き、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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埼玉県さいたま市

さいたま市は、埼玉県南東部に位置する人口約134万人の政令指定都市です。
「SUUMO住みたい街ランキング2022関東版」では「大宮」が3位、「浦和」が5位、「さいたま新都心」が17位になるなど、住みやすい街として評価され、Jリーグ 浦和レッズと大宮アルディージャのホームタウンでもあり、熱いサポーターの存在で全国的に知られているところです。
また、「東日本の玄関口」大宮駅は全国有数の乗り入れ路線数を誇り、駅近くの鉄道博物館は世界中の鉄道ファンばかりでなく、多くの家族連れが訪れる人気施設です。
他にも、大宮盆栽博物館(2010年オープン)や岩槻人形博物館(2020年オープン)など、日本の伝統文化を体験できるスポットも注目されています。

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • 自身の子が自立したら児童養護施設でお仕事したいと考えてます。微力ながら、このような形でこの機会に応援させていただきます。

    2022年12月14日 22:39

  • 非常に意義のある取り組み。
    子供たちに、直接会うことはなくても応援している大人がいることが伝わればと思います。

    2022年12月14日 22:33

  • さいたま市で働いてます
     居場所作りと金銭教育が
    重要ですね

    2022年12月11日 16:26

  • 応援しています。

    2022年12月6日 11:51

  • さいたま市の取り組みに賛同します。
    支援の必要な子供たちの一助となれば幸いです。

    2022年12月4日 15:50

  •  僕たち一人一人の大人は、学生さん達の勉強と生活に、お金で支援するしかできません。
     それらは金額は少なく、できることも限られていますが、あなた方に力を貸したい、と言う人たちがいるのは厳然たる事実です!生徒さん達も、それは覚えて欲しいです。

    2022年11月29日 0:54

  • 意義深いプロジェクトですので、是非頑張ってください。

    2022年11月27日 15:02

  • 支援されている方たちを応援しています。
    子どもたちが自分の居場所をもって安心して暮らせますように。がんばれー!

    2022年11月18日 16:17

  • 応援しています

    2022年10月31日 10:39

  • これから社会に出る子どもたちが少しでも安心して暮らせますように。
    微力ながら寄付させていただきます。

    2022年10月30日 17:07

  • 私自身も、施設出身者の成人式をお祝いする活動をしています。
    ふるさと納税とすることで、顔は見えなくても大勢の大人が応援していることが伝わるのが良いですね。
    施設の職員のみなさまも、この取り組みに関わっておられる行政の担当者さまも応援しています。
    がんばってください。

    2022年10月16日 15:48

  • 養護施設出身者の、自立のお手伝いが出来るなら嬉しいです。このような支援の方法が、全国に広がると良いですね!

    2022年10月9日 0:52

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