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里山を保全し野生動物の命を守る~未来のためにいま私たちにできること~

カテゴリー:自然・環境 

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寄付金額 4,147,000

41.4%

目標金額:10,000,000

達成率
41.4%
支援人数
89
終了まで
受付終了

岐阜県七宗町(ぎふけん ひちそうちょう)

寄付募集期間:2017年7月1日~2017年10月31日(123日間)

岐阜県七宗町

プロジェクトオーナー

七宗町では、近年、イノシシやニホンジカ、ニホンザル等の生息数の増加に伴い、農作物等の被害が深刻化しており、多くの動物たちが駆除、殺処分されています。このため、農作物等への被害防止と野生鳥獣の個体数の管理を一体とした総合的な対策を実施するとともに、併せて、里山整備や耕作放棄地の解消を図り、野生鳥獣の生息地と農地や集落との間に緩衝地帯を設けることによって、野生鳥獣の農地等への出没を減少させるなど、人と野生鳥獣との棲み分けを進めるためにふるさと納税を募集します。

生物多様性に迫る危機

「生物多様性」という言葉をご存知でしょうか

「生物多様性」とは、単に動植物の種類が多いということだけを意味するものではなく、この長い歴史と、その中で育まれてきた生きものの相互のつながりを、指し示す言葉です。

数十億年の長きにわたって受け継がれ、形作られてきた、生物の多様性。しかし、「生物多様性=Biodiversity」という言葉が生まれたのは、ごく最近のことです。
この言葉は1985年、2つの言葉「生物的な=biological」と「多様性=diversity」を組み合わせた形で作られました。

なぜ「生物多様性」が大事なのか

長い歴史の中で、私たち人類は、他の多くの生命と、地球という世界を分かち合って生きています。
そして、多くの恩恵を「資源」として、さまざまな生きものたちから得て暮らしています。
きれいな空気を呼吸するためには、光合成をする植物が必要です。
体の中には、大腸菌などがいてくれないと、生きていけません。

海や森からの恵み、清浄な水、土の力、安定した気候、全てが「生物多様性」の恩恵として、もたらされています。

人は、生命が生み出すものを食べ、それを着、生命のバランスが保たれることによって維持されている、地球環境の中で生活している、と言っても過言ではありません。
もちろん、その生物たちは、人間のためだけに存在しているのではありません。それらの生命の多くは、人間の利害とは関係なく、この世界に生まれ、生存してきました。

その歴史は、地球上に最初の生命が誕生した、40億年も昔に始まり、世代を重ね、親から子へと引き継がれながら、進化の道のりをたどってきました。

人間活動が与える自然環境への影響

日本の生物多様性は大きな危機にさらされています。

人間活動による影響が主な要因で、地球上の種の絶滅のスピードは自然状態の約100~1,000倍にも達し、たくさんの生きものたちが危機に瀕しています。

里地里山などの手入れ不足による自然の質の低下、二次林や採草地が利用されなくなったことで生態系のバランスが崩れ、里地里山の動植物が絶滅の危機にさらされています。また、シカやイノシシなどの個体数増加も地域の生態系に大きな影響を与えています。

日本の過疎地域における生物多様性の現状

急速に進む過疎・高齢化の波は、野生動物と人との緩衝地帯として機能してきた里山の荒廃を加速させました。絶滅の危機に瀕する多くの種を救わなければならない一方で、増えすぎた種や外来種とどう付き合うのかも重い課題となっています。

 

~未来のためにいま私たちにできること~

「生物多様性ぎふ戦略」

岐阜県は、日本のほぼ中央にあって、百万ヘクタールを超す面積を占めています。本土の懐の広い場所に、飛騨の山塊から美濃平野まで、それらを長良川や木曽川がつなぐ、雄大ですばらしい自然要素を誇っています。県土に占める森林の面積率も、全国第二位という高位を占めています。このように自然環境に恵まれた県で、多くの人が「生物多様性」のことを理解することは重要です。岐阜県は、この面で、近隣県とともに为導的に歩む必要があると考えました。

豊かな里山の姿をとりもどすための七宗町の取り組み

高齢化が進み山林等の整備が進まず、山と里の境がなくなりつつあります、山林の環境を整備し保全することで、人と野生鳥獣が共存できる里山の緩衝地帯をとりもどし、人里で有害な野生鳥獣の駆除等による殺処分の軽減を図ります。

七宗町では、近年、イノシシやニホンジカ、ニホンザル等の生息数の増加に伴い、農作物等の被害が深刻化しており、多くの動物たちが駆除、殺処分されています。このため、農作物等への被害防止と野生鳥獣の個体数の管理を一体とした総合的な対策を実施するとともに、併せて、里山整備や耕作放棄地の解消を図り、野生鳥獣の生息地と農地や集落との間に緩衝地帯を設けることによって、野生鳥獣の農地等への出没を減少させるなど、人と野生鳥獣との棲み分けを進めるためにふるさと納税を募集します。

皆様から頂いた寄附金の使途

林道付近の環境整備(草刈り、清掃等) 環境整備事業 1,294,920円
環境保全林、里山整備事業  3,740,000円
森林整備地域活動支援事業  9,214,000円
間伐事業          9,188,000円

色々なお礼の品がお選びいただけます。

今回、こちらのプロジェクトにご賛同いただいた方へ、ご寄附いただいた金額に応じすべてのお礼の品の中からお選びいただけます。

現在進捗情報はありません。

岐阜県七宗町

七宗町のおよそ9割は標高200~700mの山林が占め、平地は町内を流れる飛騨川・神渕川及びこれらの支流沿いに点在し、農地、居住地として利用されています。
飛騨川の河床からは『日本列島最古の石』が発見され、この石は「上麻生礫岩」と呼ばれ、今までに年代測定したものの中では日本最古のものであることがわかっています。