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緑茶発祥の地、京都・宇治田原町 ―「まちの劇的変化」へ弱小自治体の挑戦―

日本緑茶発祥の地・京都宇治田原町。日本の心・お茶文化が今も息づく、本物のお茶の産地です。 一方で、人気の魚介や肉の返礼品のない、海も牧場もない人口9千人のまちです。 ふるさと納税・弱小自治体の挑戦、現担当者が始動させた「未来挑戦隊『チャレンジャー』育成プロジェクト」へのご支援やご声援をいただけると幸いです。

緑茶発祥の地・宇治田原町

 日本のお茶に革新をおこした緑茶発祥の地、京都・宇治田原町。
 ほんまもんの上質な宇治茶に宇治抹茶、そのお茶を使ったおそばやお菓子、茶器セットなど、返礼品をとおして、このまちに息づく茶文化をご堪能いただければ幸いです。

だけど、ふるさと納税では弱小の地。まちには海も肉もフルーツもない

 皆さんもご存じのとおり、ふるさと納税では、人気の高い魚介類、肉などを返礼品に揃える自治体に寄附が集まりやすい傾向にあります。残念ながら宇治田原町には、海も牧場もありません。さらに、人口約9000人の小さなまちで、経費をかけての単純なPR合戦でも勝ち目はありません。

でも、ここにしかないモノ、ヒト。住民も知らない魅力を探して発信

 ですが、こだわりのメードイン宇治田原のモノ、それを作るヒト、ここでしか体験できないコトがあります。
 まちのためならと、返礼品用に商品やサービスを考案・開発する企業、限られた数量しか採れない農産物を提供する生産者など、協力を惜しまない事業者がいます。
 あれもこれもないから、ここにしかないの視点。これが宇治田原町のふるさと納税の取組の視点です。お茶以外にも生産農家直送の農産品、日本唯一の技術を持った職人の作品、企業が作る独創的な製品、さらに住民も知らない魅力ある資源を掘り起こし、返礼品にラインナップしています。

魅力の掘り起こしは シビックプライド(*)の醸成へ

 ふるさと納税や返礼品を通じて、地域を見つめ直し、強みを掘り起こす。新たな魅力を発見し、創出する。そして、これらは、ふるさとの誇りになると考えます。例えば、あるお子さんが友達と一緒に「お父さんが務める事業所がつくる製品がすごい!」と、他の人からや、学校で聞いたらどう思うでしょう。お父さんのこと、その企業のこと、企業のあるまちのことを、わずかでも誇りに思うんじゃないでしょうか。

(*)シビックプライド:まちへの誇りや愛着。まちづくりに関わろうとする意識や自負など。

使い道は、日本の未来 「子どもたちのために」

チャレンジャーPJ で劇的成果。保育所年長児が驚愕の逆上がり100%!

 令和2年11月からサーキット運動を開始した結果…。わずか5か月で、小学1年生で成功率2割の逆上がりを、なんと年長児45人全員がマスターしました!
 1年前には1人しかできなかったのに連続逆上がりも半数の子ができるほどに成長しました。
 園児は毎朝10分、雲梯や鉄棒、平均台を様々な動きと遊びを組み合わせて楽しみながら周回。やる気アップの声掛けなど子どもに応じた愛情溢れる保育士のサポートを受けて、どんどん自らが挑戦していった結果です。担任の先生は「様々な場面で子どもたちが前向きに取り組むようになった。自信が自発的に挑戦する意欲的な心を育んでいる」と話します。園児が話す成長の報告を喜ぶ保護者だけでなく、取組成果のニュースを見た教育関係者や住民から共感と期待の声が多く寄せられています。

「まちの劇的変化」挑戦中の担当者より

 ふるさと納税の取組が後発・後進の宇治田原町の担当者になったのは2018年。着任してすぐ地域に眠る資源や企業プライドを探して町内を巡り、事業者らの特産品への情熱や町に貢献したいという思いに触れました。住民も知らない、人気の職人、独創的な製品を扱う企業等を発掘。これらを発信したいと、写真撮影から編集まで印刷以外の全工程内製のカタログを発刊(全国唯一職員の自作)も。
 まちには海も牧場もない。「あれもこれもない」から「ここにしかない」の視点は、地域に誇りを醸成し地域ブランドの発信になると、町広報紙の特集記事を自ら編集。担当以前から言い続けてきた「小さなまちにこそ、まちを変える大きなチャンスがある」と訴えました。
 
 使い道は「未来を担う子どものために」。子ども達の夢を応援する自治体としての気運を高めるべくシティプロモーションポスターに連動させました。「未来挑戦隊チャレンジャー」。そう銘打ったポスターでは、町内の子ども達が、その子自身が本当に思う夢の姿に変身しています。
 この流れを強め広げようと、令和2年度に子ども達の「夢」挑戦を応援する「未来挑戦隊チャレンジャー」育成プロジェクトを始動。例えば、飛べる跳び箱が3段だった子どもたちが、4段、5段に。就学までに逆上がりできる子が、2割から8割に。運動に限ったことではありませんが、子どもたちへの直接、ソフト投資を行うと、これぐらいの変化は1、2年で必ず成果が表れると確信しています。(と言ってましたら、本当に保育所体づくりデ茶レンジャー育成事業(R2)で、小学1年生で2割しかできない逆上がりが、保育所の年長児全員ができるようになりました!)。
 ふるさと納税を通じて、地域の魅力を見える化することで、まちを誇りに。さらに、ふるさと納税の使い道として、子ども達が大人になったとき感謝してもらえるよう取組をすることで、まちに愛着を。これらでシビックプライドの醸成を図ろうとしています。
 シビックプライドなしに、まちの生き残り・地域創生はあり得ないと考えています。私の最大かつ永遠のミッションでもあります。
 
 取組はすべてが途上です。ですが、今も本気でふるさと納税でまちを変えようと挑戦し続けています。

ふるさと納税総合プロデューサー 勝谷聡一
(宇治田原町企画財政課 ふるさと応援推進係長)