音威子府村「みんなの駅」プロジェクト
音威子府村を通る、JR宗谷本線。 村には4つの駅がありますがそのうち3つは、 いわゆる「廃止候補駅(令和2年度末)」に該当しています。 音威子府村は「すべての駅を存続させる」こととし、 「音威子府村「みんなの駅」プロジェクト」を推進することとしました。

宗谷本線の「駅」は、私たち村民だけのものではありません
北海道で1番小さな村・音威子府村には、宗谷本線の駅が4つあります。
そのうちの3駅、筬島駅、咲来駅、天塩川温泉駅は、
JR北海道が示す「極端にご利用の少ない駅」に該当し、
いわゆる「廃止候補駅(令和2年度末)」に該当します。
令和3年度は維持管理経費を負担し、全駅を存続させることとしました。
しかしながら、1つの駅を1年間維持するには、
約100~200万円必要となる見込みです。
この3駅すべてを『自己負担』のみで残し続けていくは、
音威子府村の規模からも大変厳しいと言わざるを得ません。
一方で、北海道北部を縦断する鉄路「宗谷本線」そのもの、そして列車が停車する「駅」は、
沿線地域住民が通勤通学に利用するだけではなく、出張や帰省、観光、趣味など、
居住地や利用理由を問わず、鉄道や駅は「みんなが利用するもの」であると考えています。
昨今、JR北海道の経営難や宗谷本線の維持存続に関する議論も行われている中で、
公共交通の一つである「宗谷本線の未来」は、これからさらに議論を深め、
どう未来へつなげていくかを考えていかなければならない状況です。
あわせて「廃止候補駅」についても同様で、
多角的な視点からの広域での議論はもちろんのこと、
前向きな利活用検討も必要であると考えています。
音威子府村「みんなの駅」プロジェクトを実施します

そのようなことから本村では、
現時点(令和2年度)では「すべての駅を存続させる」こととし、
未来の宗谷本線のための取り組みの一つとして、
廃止候補駅の維持管理の実施や前向きな利活用検討を行う、
「音威子府村「みんなの駅」プロジェクト」を推進することとしました。
地域はもとより皆さんが利用する、
「宗谷本線」の玄関口であるそれぞれの「駅」を、
より多くの皆さんで利用したり、綺麗にしたり、維持支援したりと、
“みんなで、できることから”の取り組みを行っていくものです。
「ふるさと納税」での取組
「みんなの駅」プロジェクトでは、
ふるさと納税を活用した取組を行ってまいります。
廃止候補駅を存続するために、駅を応援してくださる方、支えてくださる方の想いを、
「ふるさと納税」としてお受けし、廃止候補駅の維持管理経費に充てていきます。
① 寄附の使い道を追加しました
「筬島駅の維持利活用」
「咲来駅の維持利活用」
「天塩川温泉駅の維持利活用」
の3項目を新設します。
「ふるさとチョイス」からの寄附お申込の際に、
使い道からお選びいただけるようになっています。
『特にこの駅の未来のために役立ててほしい』という場合は、
寄附申込フォームにて、それぞれの駅をお選びください。
② 特別返礼品を追加しました

みんなの駅プロジェクト推進のための特別返礼品を、
地域の有志グループとともに企画・設定しました。
かつて村内を走っていた旧国鉄・天北線の線路で、
実際に使われていた線路の敷石を缶詰にし、
特別な返礼品です。
【 旧国鉄・天北線『線路の石』缶詰 】
音威子府村では、令和3年度は村内3駅を存続させることとしましたが、
地域住民からのご意見や村の予算状況によっては、
今後は「廃止」となることも考えられます。
しかし、あくまでも鉄道や駅は「みんなが利用するもの」との考えから、
ふるさと納税を通じて皆様からのご支援やご意見を受け、
今後の参考にしていきたいと考えています。
ぜひ、皆様のご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。