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介護ロボットやICT機器を活用し、認知症介護の未来を変えたい!

カテゴリー:健康・福祉 

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寄付金額 2,140,000

21.4%

目標金額:10,000,000

達成率
21.4%
支援人数
68
終了まで
受付終了

東京都世田谷区(とうきょうと せたがやく)

寄付募集期間:2018年10月1日~2018年12月31日(92日間)

東京都世田谷区

プロジェクトオーナー

高齢者人口が増える中、今後も介護を必要とする方、認知症状のある方の増加が想定されます。区では、誰もが住み慣れた地域で安心して暮し続けられるよう介護サービスの充実に努めていますが、そのサービスの担い手である介護人材の確保・定着支援が喫緊の課題となっています。そこで、ガバメントクラウドファンディングにより、みなさまに介護をアシスト(支援)していただき、介護環境の改善、介護の質の向上をめざす、介護ロボット・ICT機器の助成事業を実施します。

日本の介護の現状をご存知ですか?

「約34万人」が不足します

2018年5月、厚生労働省が「2025年度に介護職員が全国で約34万人不足する」という発表をしました。

介護職員の人材不足。それは超少子高齢社会である日本において、避けては通れない大きな問題であり、解決策が求められています。

出典:「第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について」(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000207323.html)

介護は誰にでも起こりうる問題です

普段は介護の問題を身近に感じることができない方も多いかもしれません。 しかし、東京都が都内企業に勤務する社員に行ったアンケート調査(※)では次のようなことが分かりました。

「今後、家族・親族を介護する可能性」に関する質問に対して、なんと7割の方が「将来的に介護を行う可能性がある・もしくはかなり高い」と考えていたのです。

(※)出典:「東京都産業労働局 平成27年3月「仕事と介護の両立に関する調査」」より一部抜粋 (東京都)
(http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/sodan/chousa/shigotokaigo/index.html)

家族の介護は、当事者となる可能性が高い身近な問題としてとらえられていたことが分かった調査でした。

もちろん本人が事故などにより要介護者となる可能性もゼロではありません。 もはや介護は誰にでも起こりうる問題なのです。

あなたの地域の介護は大丈夫ですか?

厚生労働者が発表した数値を都道府県別にみると、2025年時点で、各地域の介護人員の必要数をまかなうことができる都道府県は1つもありません。

介護職員は全都道府県で不足し、今後日本のどこにいても、介護職員の不足問題に直面してしまうのです。

 

 

世田谷区も抱える介護の課題

約2,400人の介護職員が必要

団塊の世代が75歳以上を迎える2025年、世田谷区の高齢者人口(65歳以上)は、約195,000人になります。

比例するように、認知症状がある等の介護が必要になる人も増加することが見込まれています。その数は約49,000人に上ると予測されています。

そして、その介護を担う介護職員は、約2,400人不足することを予想しています。介護施設を整備しても、そこで働く人が確保できないのであれば、必要な介護サービスを提供できません。

介護需要に人材確保が追いついていない現状を打破しなければなりません。

介護職のイメージ

なぜ介護職は人材不足なのでしょうか。ある調査で、「介護職に対するイメージ」のアンケートが取られました。

その中の回答から、下のグラフのような結果が得られました。

(※)出典:「HELPMAN JAPAN 「介護サービス業 職業イメージ調査 2015」」より作成 (株式会社リクルートキャリア)
(https://www.recruitcareer.co.jp/news/2015/10/23/20151026.pdf)

グラフから見て分かるように、「体力的にきつい」で61.0%、次に「精神的にきつい」で53.8%というように、ネガティブな「きつい」というイメージが介護職にはついていたのです。

反面、介護は「社会的な意義の大きい仕事」「今後も必要で成長していく業界」とも言われています。

「社会的な意義の大きい仕事」ということをもっと多くの人に認知させていくことが必要です。

住み慣れた世田谷で安心して暮らしたい

そして何より、区民の方々の「住み慣れた地域で暮らし続けたい」という希望を叶えていく必要があります

平成30年5月に実施した区民意識調査では、世田谷区に今後も住みたいと思う人は、全体の約8割にも上ります。

また、区が積極的に取り組むべき事業を聞いたところ、第2位(35.2%)が「高齢者福祉の充実」で、毎年、上位を占めています。

世田谷区を愛し、世田谷区で生涯を全うしようとしてくださる住民の方々のために、世田谷区の介護職員不足を打破しなければなりません。

 

 

世田谷区が介護をより魅力的に!

「ロボット」と「ICT」の導入を支援!

この課題を解決するために大切なことは介護環境の改善と質の向上をさせることです。

そこで世田谷区は発展し続ける科学技術を用いた「介護ロボット」と「ICT機器」の活用に注目し、その導入支援を介護施設に対して行うことを決定しました。

まずは第1期として、認知症の方が入所者の8割を占める、区内の特別養護老人ホーム23施設に対して導入支援を行います。

「介護ロボット」と「ICT機器」で介護が変わります!

では、「介護ロボット」「ICT機器」がどのように介護の負担を軽減するのか紹介していきます。

まず「介護ロボット」とは、周囲の情報を感知し、判断し、動作するシステムのことです。

今まで介護職員が細心の注意を払っていたこと等に対して、ロボットが代わりに且つ高い精度で感知し正しく対処します。

これにより介護職員の肉体的、精神的な疲労が大幅に軽減されます。それだけでなくロボットによる高い精度の感知や、適切な処置は、充実した介護サービスの提供にもつながります。

介護ロボットの例

■見守り支援システム(ベッド)

ベッドマットの下のセンサー付きマットが事務室のパソコンに離床状況、心拍数等の生活リズムを伝えます。特に、夜間の見守りや事故防止に役立ちます。

■見守り支援システム(ベッド)

■移乗支援スーツ

強い力で収縮する空気圧式の人工筋肉を搭載したスーツです。介助者が装着すると、移乗介護や前傾姿勢での作業時に、人工筋肉が職員の動きを補助し、腰の負担が軽減します。

■移乗支援スーツ

 

ICT機器による記録時間の削減と情報共有

そして「ICT機器」の導入により、これまで介護記録を作成するのに要していた時間を大幅に短縮することができます。

これにより要介護者と向き合う時間にまわすことができ、ロボットや機械では実施できない密なコミュニケーションによる介護サービスの提供が可能になります。

また、スマートフォンやタブレットに入力することにより、職員同士の情報共有がしやすくなります。結果、要介護者へのケアの統一も容易になり、介護の質も向上します。

 

ご支援をお願いいたします!

■介護環境の改善、介護の質の向上に向けて

今回のクラウドファンディングで集めた寄附は、この「介護ロボット」「ICT機器」の導入支援の活用させていただきます。2019年3月機器導入助成を実施予定です。

もちろん「導入助成をして終わり」ではなく、同年10月にはご支援いただいた寄附者の方向けに、その効果をご覧いただく見学会の開催も予定しています。

みなさんが支援した介護現場をぜひご覧ください

2019年3月(予定) 特養ホームでの機器導入開始
2019年10月(予定) 特養ホームでの施設と機器の見学、施設での食事会

 

介護に携わる方の思い

特別養護老人ホーム上北沢ホーム常勤医 石飛幸三(いしとび こうぞう)氏

■~私も応援します~

介護は、だれにでも起こりうる問題です。
介護について、みんなで考えましょう。

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日本地域福祉研究所理事/主任研究員、世田谷区前副区長 秋山 由美子氏

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介護ロボットのアシストで、職場環境が良くなり、介護力の向上が図れることを期待します

特別養護老人ホーム職員の声

既に介護ロボットやICT機器を導入している施設では、職員の負担(身体的・心理的)の軽減が図られ、職場にも活気があり、介護の質の向上につながっています。

機器の導入には、みなさまの支援が必要です。また、介護機器は、日々、開発が進められており、より効果が上がることが期待できます。

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世田谷区高齢福祉部

■世田谷から介護の仕事の魅力を発信したい!

労働力人口が減少する中にあって、介護人材の確保・定着支援は喫緊の課題です。

世田谷区では、今回の事業のほかに、これまでも介護の仕事の魅力を高めるための対策など総合的に進めています。

5月には、この1年の間に世田谷区内の介護事業所に就職した方々を対象に、合同入職式を開催し、新人職員同士の交流を深め、定着支援につなげています。

 

 

寄附者の皆様へ

みんなの力で介護をアシスト!

この「介護ロボット」「介護ICT機器」の取り組みをまず世田谷区内で成功させれば、全国の介護職員不足に悩む地域に活かすことができます。

もちろん現在の介護業界で勤務する方々の負担の軽減も期待できます。そしてその結果、ご支援いただいた方やそのご家族、関係者の方を、将来的に支えることにもつながります。

区内・区外・老若男女問わず、全国の皆様からのご寄附をお待ちしています。

体験型の記念品をご用意しています

  • 2019年01月25日 10:00

    寄附募集期間終了と寄附の御礼

    本プロジェクトは12月31日をもって、寄附募集期間を終了しました。
    多くの方々から寄附を頂き、誠にありがとうございました。

    目標金額の達成は叶いませんでしたが、皆様からの寄附金は世田谷区地域福祉等推進基金と合わせて、本プロジェクト事業費に活用させていただきます。
    介護人材不足を解消するためには、今後もさまざまな取り組みが必要です。
    今後とも世田谷区を応援いただきますようよろしくお願いいたします。

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東京都世田谷区

世田谷区は、東京23区の南西部に位置し、人口約90万人、東京都内で最も人口が多い自治体です。住宅街をイメージされる方も多いと思いますが、住宅だけでなく、多くの史跡や神社仏閣があるほか、都内唯一の渓谷「等々力渓谷」、下北沢や三軒茶屋などの商業地があるなど、多様な個性をもったまちです。

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • みんなの力でこれでからの高齢社会を乗り切りましょう!AIや介護ロボットを導入しながら介護の質の向上を目指してほしいと期待しています。

    2018年11月30日 9:03

  • 世田谷区は高齢者の人口が今後増加します。
    認知症介護も大きな問題となると思いますので、是非プロジェクトを推進してほしいです。

    2018年11月12日 20:48

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