2023/08/08 （火） 18:01

長崎県五島市【ふるさとブログVol.7】海だけではない五島の伝統文化チャンココ

厳しい暑さのなか、このあとノロノロ台風6号まできてしまうなんて…。大きな被害がないことを願うばかりです。全国各地、熱中症やこのあとの台風もまだ油断できませんが、細心の注意をはらって対応していきましょう！


五島市も、強い日差しが照りつける暑い暑い“夏本番”が続いております。
五島市内の各地ビーチでも、海水浴を楽しむファミリーや観光客など、夏休みを満喫している人たちの姿も増えておりました。

7月末、五島市の福江島では毎年恒例の福江夜市が開催されました。福江アーケード周辺では、ステージ上の催しなど盛り上がっていたようです。そのなかで、悪者キャラが登場して、必殺技が「ちゃんここパンチ！」であると披露されていた？という噂も･･･（笑）ちゃんここと聞いて、イメージするのは本家「チャンココ」ですか？それともお菓子の「ちゃんここ」でしょうか。

まずは、本家の前にお菓子をご紹介します。五島ファンにはお馴染みのお菓子です！五島市のお土産のなかでもトップレベルの知名度を誇る「治安孝行（ちゃんここ）」。懐かしい素朴な味わいと、きな粉をたっぷりまぶした風味、お餅の食感も人気です！

本来の伝統文化チャンココを知る！

チャンココの歴史

今から800年以上も昔から続く五島市の伝統。それは、キリシタン迫害の時代よりも、もっと古くから続いている五島市ならではの文化です。今では夏の風物詩となった念仏踊り「チャンココ」。その語源は「チャン」が鉦の音、「ココ」が太鼓の縁をたたく音だといわれています。現在も、毎年お盆の時期になるとチャンココの音色が島中に響き渡ります。花笠で顔を隠した男性の踊り子たちが、腰みのをまとい裸足で踊る姿は、先人たちから受け継がれてきた伝統です。

チャンココは、地域によって「オーモンデー」「オネオンデ」「カケ」など不思議な響きの名前があり、身に着ける衣装にも違いが見られます。共通するのは各地域の保存会が、伝統を絶やさぬよう次世代へと継承していることです。昔の人たちが見ていた光景は、時代が移りかわっても変わらずここにありました。そして、これからも未来へ受け継ぐために、伝統を絶やさず毎年踊り続けています。

＼チャンココを探す3日間／

チャンココは、お盆の13日～15日までの3日間に見ることができます。初盆を迎えた家や、福江港ターミナル、石田城跡、各地域のお墓などで踊りが披露されます。いつ、どこで出会えるかはわかりません！実際に近くで観てみると、その迫力や独特な雰囲気の舞に目が釘付けになります。他にはない世界観が広がっている、その独特さを生で体験できたら、正直ラッキーという気持ちになります！霊を鎮めたり、治安を願う念仏踊りなので複雑な気持ちですが･･･出会えたらテンション上がること間違いなしです。そんなチャンココに出会える時期がすぐそこまできております。今年のお盆は、どんなチャンココの物語が誕生するのでしょうか。五島へ帰省する方や、観光で訪れた方も、ぜひお盆の時期のチャンココを発見したら感想を聞かせていただきたいです。

＼五島の夏をお楽しみください／

8月の五島は、イベントも盛りだくさんとなっております。各町でも夏祭りや花火大会などが開催される予定です。8月末には全国からランナーが集まる五島列島夕やけマラソンも！夏の青々とした鬼岳や、キラキラ輝く海、潮風が運ぶ磯の香りなど、五島といえばやっぱり夏といえるほど、自然のパワーに癒される季節です。帰省や旅行など、五島市へ足をお運びになる皆さま、ぜひ五島の夏を満喫してください！！