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「竹田にくらす」アーティストのお礼品特集

山々に囲まれた美しい自然、豊かな湧水、歴史ある町なみ…。 ここ大分県竹田市には、まちや人に魅せられ、この地に移り住んで制作活動をしているアーティストがたくさんいます。 市全体として、作家さんの活動支援や、移住定住促進事業に力を入れており、 ふるさと納税で頂いた寄附の一部も、そういった支援事業に使わせて頂いています。 今回は、竹田市内で制作活動している作家さんと、その作品についてご紹介します。

おし花工房いちりん草・安松裕子さん

~竹田の自然そのものの姿を、押し花に込めて~

城下町の風景になじむ木製の戸を開けると、安松さんが人懐っこい笑顔で迎えてくれます。
安松さんの押し花作品のこだわりは、“竹田の自然そのままの姿を魅せる”こと。
作品に使う材料は、何気なく歩いていて見かけた可愛らしい草花など、全て竹田のもの。
今の季節だとゲンノショウコが可愛いけれど、開花した状態だけでなく種を飛ばした後の姿も魅力的なので、そういったものも作品に取り入れるのだとか。
中には竹田市産のカボスやイチゴを生のまま特殊な機械で圧縮して使うことも!

竹田市出身のご主人との結婚をきっかけに移住した安松さん。竹田へ来てから押し花を学ぶようになり、押し花制作を通して、竹田の自然の素晴らしさを感じたそう。
「竹田は水が良いから、同じ花でも色の出方が違うんです」
WPF(ワールド・プレス・フラワー協会)の本部講師として押し花の普及活動を行っていますが、このたび協会理事に。
学校や幼稚園に出張して体験教室を開くなど、押し花の魅力・竹田市の自然の魅力を伝えるために活動されています。

市内で活動する他の作家さんとも積極的に関わり、常に新しい・面白いことを考えているそう。異なるジャンルの作家さんとコラボした作品作りにも取り組んでいます。
安松さんの押し花作品には、竹田への愛が込められています。竹田の自然の魅力を作品に込め、竹田を好きになってもらって、実際に足を運んでほしいですね、とにこやかにお話されました。

※おし花工房いちりん草さまは、「電子感謝券」加盟店舗でもあり、電子感謝券のポイントがご利用になれます。

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【紺屋そめかひ・辻󠄀岡快さん、由紀子さん】

~このまちに根付き、永く使える 藍染めを~

古い酒蔵を改装し、工房兼ショップとして開業した「紺屋そめかひ」。広く、心地よい静けさのある店内には、藍染め生地で作られた座布団やバッグ、服や手ぬぐいなど、さまざまな商品が並びます。
「“作品”というより、“商品”という目線で作るようにしています」と話す、辻󠄀岡さん。手に取った人に長く使ってもらえるよう、色あせしたものは、購入後も染め直しをしてくれます。
材料である「たけた天然藍」は、土づくりからこだわった畑で、無農薬・有機栽培で自ら収穫しています。
藍染め、と聞くと、染色する作業が主かと思いきや、原料の藍の畑の世話もしながら、染めるための木綿生地を「藍染めできる状態にする」準備段階に一番手間をかけているのだそう。藍の収穫後は、種取りをして、次の春にまた種まき…と、一年を藍とともに暮らしている、そんな印象を持ちました。

辻󠄀岡さんご夫妻は、以前は隣町の豊後大野市に住んでいましたが、工房が使えなくなった関係で移住を検討。空き家バンクに登録をして、竹田市を知ったそうです。
調べるうちに、竹田市が移住者への支援を手厚く行っていること、市の職員が親身にサポートしてくれたことなどが、竹田への移住の決め手だったとか。
また、竹田市の水質が藍染めに適していることもポイントでした。畑の藍に与える水と、同じ水で藍染めする。「それが、藍にとっても一番良いみたいです」

この地に根付いて、今やっている活動を持続させることこそが、今後の挑戦だと語る辻󠄀岡さんご夫妻。
最初竹田に来たばかりの頃は、近所の方々が工房を訪れ、何を作っているの?とよく尋ねられたそうです。警戒されているのかと思っていたら、それは竹田市民の文化活動に対する理解度がもともと高いために、関心を持ってくれているのだと気付きました。
南画の田能村竹田や、音楽家の滝廉太郎など文化人に縁のある竹田市。そこに長年住む、「高い文化度」が基盤にある人達は、各地から集まるアーティストの皆さんを温かく迎えてくれるようです。

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【WIRES(ヘソラボ)・西村和宏さん】

~竹田の自然と、デジタルを融合させたものづくり~

西村さんの作品は、デザインを3Dデータで作成して、それを3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作機械で作り上げるスタイル。そんな最新技術を駆使した作品が、牛小屋や畑を営む家に囲まれた場所の、田舎のおばあちゃん家を彷彿とさせるのどかな場所から生み出される、そのギャップが素敵です。
木材を加工する作品には、竹田市の神原(こうばる)地域のものを使用。神原の自然に魅了され、この地で生まれたものを作品に取り込みたい、との思いがありました。自然のものを使うアナログと、最新技術のデジタル。対極にある両者を、西村さんの想いや発想が繋いで、新しい魅力を持つ作品が生まれます。

地元の大分県国東市で、デザインなどの仕事をされていた西村さんですが、移住のきっかけは、“竹田が好きだったこと”。地元で働いている頃から何度か竹田を訪れ、ここに住みたいと思い移住を決意しました。移住当初は、「竹田総合学院」(廃校を活用したアーティストの工房)に入り、様々なジャンルの作家さんとお互い刺激し合いながら制作活動をしていました。竹田については、「自然の豊かさ、静かさがある一方、移住や観光など人の行き来も多い。若い作家さん同士の交流もあって活気があるまち」、と感じているそうです。

仕事の関係で竹田に訪れるお客さんには、市内を案内して回るようにしているという西村さん。お客さんは、都会にはない竹田市の自然に魅了されて、「また来たい」と帰って行くのだとか。
西村さんの理想は、竹田で作った作品を通して竹田の魅力を伝え、その魅力を感じた人が実際に足を運んできてくれること。そのためにも、地方でのクリエイティブ活動を確立させていくことに挑戦していきたい。人当たりが柔らかく穏やかなお人柄ながら、ひとつひとつの言葉には、制作に対する情熱を感じました。

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【木暮らし舎・豊田豪史さん】

~“使う人が育てる” 暮らしになじむ、木工作品~

日々使うものは、なるべく自分たちで作りたい。そう仰る通り、自宅のウッドデッキから、家庭で使用する食器など、
「木」と「手作り」の温もりを側に感じる暮らしをされている豊田さん。
フライ返しなど調理に使うものは、硬い国産のケヤキを使用し、仕上げには自然のオイルをなじませるなど、使い手のことを考えたもの作りにこだわっています。
木地には漆で色をつけますが、漆細工のように重ね塗りをするのではなく、漆を塗っては拭くという工程を繰り返す「拭き漆」という方法で、木目の良さを活かすようにしているそうです。
木でできた商品は、使っていくうちに色や風合いも変わっていくもの。自分の手元を離れた作品については、「使う人に育てていってもらいたい」と豊田さんは願っています。

竹田市へ来る以前は、由布市で修行をしていたという豊田さん。修行をしながら移住先を検討する中で、竹田市も候補にあったとか。最終的な決め手は「タイミング」と話されますが、人の良さ、水の良さ、そして市の移住支援の充実なども大きかったということです。
移住して初めて、色んなジャンルの若い作家が集まっていることを知って、違うことをしている違った視点の人たちとの交流は、ご自身の制作にも刺激がありました。

現在は、加工の依頼があったものをお客様のオーダー通りに作成する仕事が大半で、その合間に自分の作りたい作品に取り組んでいましたが、コロナの影響からその仕事の依頼も減ってきているとのこと。逆にこれを良い機会ととらえて、自分の作品制作にシフトすることも考えていらっしゃいます。
「自分の作品をもっと外に出していきたい」と意気込む豊田さん。ふるさと納税を通じて、ご自身ふくめ竹田にいる作家さん達についてもっと知ってもらい、実際に竹田市へ足を運んで欲しいそうです。

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【人形工房かじか・姫野晃司さん】

~全国に“縁”と“運”を!一点物のまねき猫~

人形工房かじかは、直入町長湯(なおいりまち・ながゆ)エリアの川沿いにあり、「運」ののれんと、オリジナル招き猫「にゃがゆん」が出迎えてくれます。お伺いした時は、最近注文が殺到しているという「アマビエ(疫病退散の妖怪)」人形作成の真最中でした。
姫野さんの人形は、型を使わず、ひとつひとつを全て手びねりで作り上げます。一度作ったものと同じ物はできないため、手作りのぬくもりと、一期一会を感じる作品です。
陶器にも使用される、おがくずからできる粘土で土台を作り、胡粉(貝の粉)を使って何重にも上掛けをします。この上掛けは、光を乱反射するため塗装の発色が良いそうですが、時間がたつにつれ、色が落ち着き風合いも変わり、その時々の変化にも、魅力があります。

大分市出身で、竹田市への移住のきっかけは「なんとなく」と語る姫野さん。場所についてのこだわりは無かったものの、物件探しをしていた帰りに竹田市へ寄り道したところ、「ここがいい」というインスピレーションを受けたのだとか。
なんとなくで移住した竹田でしたが、澄んだ水で絵の具を溶き、高原からの風で人形を乾かすことで、作品に良い“気”がこもると信じているそうです。

できるだけ長生きして、一体でも多く人形を世に残したい。その思いで、日ごろから自分の「運を上げる」「健康を保つ」ことに全力を注いでいると力説される姫野さん。
もともと芸術家肌ではなく、「好きなものを好きなように作っている」だけなので、○○賞を受賞とか、アーティストとして広く活動、とかには興味がないそうです。
肩書のない「ありのままの自分」が作る「ありのままの人形」を、近所の方や見知った方に気に入ってもらって、口コミなどで広まっていくのが理想と話されます。
自分の作った人形で全国に「縁」と「運」を届けたい。そう願って、日々人形作りに精を出されています。

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【Nanohana・渡邉菜美さん】

~身につけた人が幸せになれるアクセサリーを、久住の大自然から~

「雑貨&Café Nanohana」は、キャンプの受付もしつつ、体にやさしいスイーツやお茶を楽しめ、手作りの雑貨やアクセサリーもたくさん並ぶ、つい足を止めたくなる可愛らしいお店。
知り合いや、自分が好きな作家さん10名以上の商品を仕入れ・販売しながら、自作のアクセサリーも販売している渡邉さん。お店を開いてから約3年とのことですが、アクセサリーを作り始めたのは、意外にもお店を開いた後だったそう。
この久住(くじゅう)の山の中でも、可愛い雑貨が手に入るお店があったらいいな、という思いでお店を始め、自分でも作ってみようと独学で作り始めたのがきっかけ。自分が「かわいい」と思った材料を使って、身につけた人が幸せになってほしいと願いながらアクセサリー作りをしています。

渡邉さんは、生まれも育ちも久住。ですが、一時期は看護師として市外で働いていました。故郷を離れてみて初めて、外から見た竹田市の魅力に気づいたそうです。今は、自然の四季を体感しながら働けることに喜びを感じ、竹田市の魅力を、市外の方にももっと知ってもらいたいと考えるようになったとか。
家族で運営しているキャンプ場には、市外からのお客様がなんと9割。せっかく竹田市に来てくれたのだから、久住の自然だけでなく、長湯の温泉や城下町の雰囲気など、竹田市の他のスポットも素晴らしいということを知ってほしいと話します。

今後挑戦したいことを尋ねると、今の情勢が落ち着いて海外に出られるようになったら、ヨーロッパなどに雑貨や素材の買い付けをしてみたい、とのこと。
「ココに来ないと出会えない」というものを、お店に置いていきたいそうです。
また、新たな販路としてネットショッピングにも力を入れたいと考えています。新型コロナウイルスについての不安が広まっている中、渡邉さんのように前向きに、新しいことにチャレンジしていく姿勢を、見習いたいと感じました。

※Nanohanaさまは、「電子感謝券」加盟店舗でもあり、電子感謝券のポイントがご利用になれます。

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【花かざり・安倍美緒さん】

~色あせないお花で、人と人の想いを紡ぐ~

竹田市街地の「la vie en fleurs(ラビアンフルール)」、くじゅう花公園内の「Rose de Mai(ローズドメイ)」2店舗を経営している安倍さん。空き店舗を改装した「la vie en fleurs※フランス語で『花のある生活』」は、生花やドライフラワー作品、可愛い雑貨が所狭しと並び、アロマの香りがリラックスさせてくれます。
季節の花を用いて、ドライフラワーやプリザーブドフラワー(特殊加工を施すことで、生花に近い状態で鮮やかな色を長く楽しめるもの)に加工しリースなどを制作・販売しながら、地元作家の雑貨やアクセサリーも扱っています。主に、ギフト用として注文されることが多いという、安倍さんのドライフラワー作品。お客様のイメージに沿って、受け取って喜んでもらう姿をいつも想像しながら作成しているそうです。

安倍さんのドライフラワー作りの原点は、「くじゅう花公園」での勤務経験から。県内外からたくさんの観光客が訪れる同施設で、剪定や植え付けなどの業務をする中、ドライフラワー作りに興味を持ったのがきっかけだったとか。
花公園での経験を生かして、竹田市のチャレンジショップ制度を利用し「la vie en fleurs」を開業。市内のお菓子屋さんとお花のコラボ商品を開発したり、市内外からお菓子屋さんや野菜農家さんなどを招いて店の外で「ラビフル市」を開催するなど、店舗運営に留まらず精力的に活動している安倍さん。竹田市は、「やりたいことができるまち」と表現されました。

今後は、ドライフラワー専門店という存在を広く知ってもらい、自分の個展も開いてみたい。安倍さんは、新しいことへ積極的に取り組む姿勢を常に持っています。
昨年10月には、近隣の竹田市総合文化ホール「グランツたけた」広場で、“竹姫マルシェ”を主催。竹姫とは、竹田市で活躍する女性の集まりで、安倍さんの作品だけでなく、アクセサリーや雑貨、野菜やお菓子を作っている方、みなさんでイベントを作り上げ、たくさんのお客さんでにぎわいました。チャレンジ精神を持ちつつも、いつも自然体で気張り過ぎない安倍さんの雰囲気は、自然と人が集まるようです。

※la vie en fleursさまは、「電子感謝券」加盟店舗でもあり、電子感謝券のポイントがご利用になれます。

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【無風窯・髙木逸夫さん】

~土に、灰に、焼きにこだわり、「不安定の美」を追求する~

招かれた工房は、廃校となった旧宮砥(みやど)小学校の教室でした。緑に囲まれ爽やかな風が吹き抜ける教室の中は、作品や材料となる粘土、釉薬などであふれていました。
ここで陶芸教室もしていますが、ご自宅には自作の薪窯があり、そちらでも制作作業をしているという髙木さん。

作品を焼き上げる窯は、その熱源によって仕上がりも手間も異なります。特に薪窯は温度が一定しないために失敗も多い代わりその時々にしか出せない味がある一方、電気窯は均一すぎて面白みが無いと語ります。校舎の外にある灯油窯は、薪と電気の中間くらいで、やりたいことを一番突き詰められるそうです。
今は電気窯の進歩で、同じものを同じクオリティで量産できる時代になりましたが、不安定で時間のかかる灯油窯・薪窯をあえて使い続けるのは、それが「自分らしさを出す」という意味で、自身の作品の存在意義であると信じているから。色も形も手触りも、“安定と不安定の境目”を見極めて、その美しさを追求しています。

関西出身の髙木さんは、今から15年ほど前にご夫婦で竹田市に移住しました。窯を扱っても周囲に迷惑のかからない土地を探す中、竹田市への移住のきっかけの一つは「水」でした。どのような作品を作るかは粘土の硬さが影響するため、竹田市の湧水で練り上げる粘土は相性が良いのだそう。
移住先は、各地をキャンプしながら探していましたが、湧水の他に竹田市の「くぬぎ林」の雰囲気・美しさも気に入り、移住を決めました。

これからのことを伺うと、年齢のことを考えても、ほぼ眠らずに何日も火の番をしたりする薪窯での作業は、いつまでもできないことを常に意識して「死ぬまで楽しみたい」とのこと。
作品づくりは、これまで自分が蓄積してきた知識・経験・感覚などを総動員して臨むもの。これからは、そのことをより突き詰め、人間的な“ゆらぎ”を感じるものづくりをしていきたいと考えているので、全国の寄附者の皆様には、その「もの」を通して竹田市を感じてもらいたい、と仰っていました。

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ご紹介した作家さん達の他にも、竹田市内で活躍している方はたくさんいらっしゃいます。
これからも、アーティスト作品のお礼品の登録を増やしていき、作家のみなさんのPRをしていきます!