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大切なあの人へ贈りたい 現代の献上品「鍋島」小笠原藤右衛門(おがさわらとうえもん)

〈窯元インタビュー〉小笠原藤右衛門:小笠原 圭一郎さん

廃藩置県で鍋島藩が廃止された後に民窯として独立し、鍋島の伝統技術を一貫して守り続ける小笠原藤右衛門窯。献上品のルーツを持つ鍋島の精微さ・格調の高さを模範としながら、現代のライフスタイルに合ううつわを手がけています。
小笠原藤右衛門窯のコンセプトは「現代の献上品」。藩主が将軍家への献上や大名・公家などへ贈答するために御用陶工へ採算度外視で作らせた鍋島は、大切な人への贈り物に最適です。

「鍋島は本来分業制で、下絵付け・上絵付けの線と面をそれぞれ担当する人、さらには窯焚きや細工など多くの職人が携わっています。鍋島の特徴である色鍋島・藍鍋島・鍋島青磁の3ジャンルをひとつの窯で網羅するには、どうしても大所帯になってしまいがち。よって、私たちのように総合的な鍋島を事業として展開できる企業は年々減っています」と話してくださったのは、代表取締役である八代目小笠原藤右衛門(圭一郎)さん。

工芸品事業は”受け継ぐ”ことが重要です。小笠原藤右衛門窯では職人の代替わりで質が落ちないよう組織化し、次の世代へ技術が繋がるよう努めていらっしゃるとのこと。

また、「お客さまの安全・安心を最優先」との想いから、近年陶磁器業界で問題視されている上絵の絵具に含まれる微量の鉛についても真摯に向き合うことに。業界に先駆け、1999(平成11)年からすべての製品に無鉛絵の具を使用しています。

「上絵で使っている赤・黄・緑の有鉛絵の具は、酢の物やマリネなどへ含まれている酸に触れると、徐々に鉛が溶けだすことが分かっています。ただし、無鉛絵の具は伸びが悪いため美しい線が描きづらく、有鉛絵の具よりも艶や発色がやや劣り、何よりコストがかさむことから、業界でも無鉛化への切り替えは依然として進みません。しかし、少しでも身体によいものを手にしたいという時代のニーズに応えるべく、いち早く100%無鉛絵の具へ切り替えました」

「大切な方への贈り物であったり、お客さまが直接口にするものであったりする以上、安全性は最重要視されるべきです。私たちのものづくりに嘘がないことをお客さまにもお伝えしたいと、店頭には無鉛化についての看板も掲げています」

小笠原藤右衛門窯の磁器は、うつわ好きな方はもちろん、鍋島に興味があってその歴史や価値を既にご存知の方が選ぶことが多いのだそう。子どもから還暦を迎える親へ、祖父母から結婚する孫へ、異動となった部下から上司へ。人生の節目となるさまざまなタイミングで、献上品の流れをくむ美しい鍋島があなたの想いを伝えてくれるでしょう。

小笠原藤右衛門窯
〒848-0025 佐賀県伊万里市大川内町乙1971
TEL:0955-23-2282
営業時間9:00~17:00

小笠原藤右衛門の作品一覧