福原農園

農業をやっていて苦に思った事は一度もない

2ヶ所あるぶどう園を1人で管理し、365日毎日欠かさず農園に通う福原さん。
農園を始めて10年目となるメモリアルイヤーと聞いて1つ質問をしてみました。
「大変なことや辛いと思ったことはありませんか?」
という質問に対して、ひと呼吸置いたあと優しく微笑みながら
「ない」と言い切られました。
ゆっくりと言葉を選びながら、農業初心者の私にも分かりやすく丁寧にお話ししてくださる姿に器の大きさを感じた。
そんな人に育てられたぶどうはさぞ美味しいのだろう。

こだわりは「土」と「光」

良い土はしっかり根を生やし養分を吸い取り元気な実をつける。
光はしっかり葉に当てることで、実の糖度をあげていく。
一つ一つ根気のいる作業だけど、ここが一番大切。

福原さんのおじいさんとおばあさんが暮らしていた家の脇にぶどう園の1つがある。
そこは小さい頃から遊び回っていた場所。
「年齢を重ね、親になってよりこの場所の大切さがよくわかるようになったんです。空気が違うでしょ?
ここは僕にとっては守っていきたい場所なんです。」

色んな想いが交わり合いながら暖かい空気に包まれたこの土地で、若い世代が新たな未来を作っていく。