3.11【特集】福島県大玉村 応援ありがとう

震災の年の6月初旬、まずはさくらんぼの収穫がはじまりました。例年は収穫作業に出荷作業…と、寝る暇もない程忙しい時期なのに、全く売れません。仕方なく知人に配ってみるものの、受け取ってすらもらえない…。贈答用として贈られた桃が、怒りの電話とともに贈り先から返品されることも少なくありませんでした。「福島のものなんて買わない方がいい」観光客の心ない声が聞こえてくることも…。家族の生活のため、土木や除染の仕事をしながら農業を続ける日々を送りました。

長い年月をかけ、震災前と同じくらいまでお客さんが戻ってきた現在、菊地果樹園では15種類以上の桃を栽培しています。菊地果樹園からお届けするのは晩成種と呼ばれる遅めの時期に収穫される品種。ゆうぞら・川中島白桃・さくらなど、甘みはありながら完熟しても跳ね返すような歯触りが感じられるのが特徴です。桃はやわらかめの品種、かための品種があり、福島県民はかための桃を好む人が多いのだそう。是非、晩成種もたくさんの人に食べてみていただきたいです。

菊地果樹園では化学肥料は使わず、手間暇はかかりますが農薬の回数も極力減らして栽培しています。そして、収穫のタイミングを見極め、収穫したその日に発送するから抜群においしいのです！「一番おいしい状態でお届けするので、是非食べてよろこんで欲しい」と、顔をほころばせる菊地さん。

菊地果樹園の桃は令和6年お届け分を現在予約受付中です。数に限りがあるので、どうぞお早めに！