オシドリのように仲睦まじく、深い絆で結ばれることへの願いを込めた作品です。 加賀友禅 額装「絆」
加賀友禅は、約500年の歴史を持つ染色技法で、加賀の国独特の技法「梅染」という無地染を起源に、17世紀中頃には模様が施されるようになり、加賀御国染と呼ばれる兼房染や色絵・色絵紋の繊細な技法が確立され、現在にまで継承されています。
五彩(臙脂・藍・黄土・草・古代紫)を基調に、落ち着きのある写実的な草花模様を中心とした絵画調の柄が特徴で、線にも手描きの美しさが感じられます。
本額装に描かれたオシドリの図柄は、仲睦まじい夫婦のように友好関係が長く続き、深い絆で結ばれることへの願いを込めたものです。
※石川県内において、友禅糊置き→染色→洗い→梱包までの工程を行うことにより、相応の付加価値が生じているもの。
カテゴリ |
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織物・繊維品
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- 自治体での管理番号
- AB020
石川県について
石川県は本州のほぼ中央部に位置し、東は富山県および岐阜県に、南は福井県に接しています。
石川県の魅力は、自然と文化の調和です。南は白山国立公園を源に発する手取川による肥よくな加賀平野、北は日本海に突き出た能登半島、そして県都金沢は日本でも有数の城下町で、歴史の面影を残す一方、近代的な街づくりも進んでいます。
石川県は全国の中でもおいしい米が生産される産地であるほか、野菜では、すいか、大根、さつまいも、果物では、なし、ぶどうなどが主なものです。畜産物では、牛肉や豚肉のほか、牛乳や卵も生産されています。
対馬暖流などの影響で漁場にもめぐまれており、主な水産物にはスルメイカ、ブリ類、ズワイガニ、カレイ・ヒラメ類、エビ類などがあります。また、県土面積の7割にあたる約29万haが森林で、スギやアテなど木材を生産する林業が行われています。
主な工業は機械・繊維・食料品製造で、全体の約8割を占めています。また、輪島塗、山中漆器、加賀友禅、九谷焼など36品目の伝統的工芸品があります。
平成27年3月14日に北陸新幹線が開業したことにより、現在、東京・金沢間が2時間27分で結ばれています。

石川県