沖縄県民のソウルフード=「沖縄そば」をご家庭で

「沖縄そば」は観光客にも人気の高い沖縄の郷土料理です。南風原町では返礼品として、伝統の「沖縄そば」「ソーキそば」をはじめ、新世代の「中身そば」「アーサそば」も含めたバラエティに富んだセットをご用意しました。

あっさり食べやすいダシ味でスルスルと口当たりがいいのが「沖縄そば」の特徴です。
地元では子供のころから慣れ親しんで、朝食・昼食・夕食のほか、ちょっと小腹がすいたとき軽く1杯なんて食べ方もします。お弁当屋で、お吸い物がわりにミニ沖縄そばが付いているのもよくある光景です。
なぜ「沖縄そば」はこんなにも愛されるようになったのでしょうか。

「沖縄そば」の歴史

琉球王朝時代の14~15世紀ごろ、明(今の中国)から麺料理が伝えられました。ただし当時の琉球では小麦粉が高価なため、主に宮廷料理として扱われて、一部の人しか口にできなかったようです。
やがて明治時代になると、中国人が経営する支那そばのお店が那覇に登場して、庶民でも食べられる料理として普及し始めます。大正のころには沖縄の料理人によるお店もたくさん増えました。それぞれのお店が味や具材を工夫して、現在の「沖縄そば」の形ができあがっていきます。

進化を続ける「沖縄そば」

1970年代には、豚のアバラ肉を煮込んで具材にした「ソーキそば」が沖縄県北部の名護市のお店で誕生しました。たちまち評判となり、またたく間に県内各地の沖縄そば店で出される人気メニューとなりました。
その後も沖縄ならでは食材を使った「中身そば」「アーサそば」などバリエーションが増えて、「沖縄そば」は今も進化を続けています。

定番の「沖縄そば(三枚肉そば)」

「沖縄そば」の汁は、カツオや豚から取ったダシがベースです。麺の材料は主に小麦粉で、そば粉を使う日本そばとは異なります。
一般的に「沖縄そば」と呼ばれるものは、三枚肉やカマボコなどを具材としている場合がほとんどです。アクセントとなる薬味として紅ショウガ・ネギ・ヨモギなどが添えられます。
ちなみに三枚肉とは、皮のついた豚バラ肉のこと。断面が皮・脂身・赤身肉の三層あるから「三枚肉」。皮のうま味と弾力性、脂身の甘さと柔らかさ、赤身肉のしっかりした味わいと歯ごたえを同時に味わえます。三枚肉をトロトロに甘く炊いた角煮をスライスしたものが、沖縄そばの具になります。

濃厚な肉のうま味が魅力の「ソーキそば」

豚のスペアリブ(骨付きアバラ肉)を沖縄では「ソーキ」と呼びます。この「ソーキ」を甘辛く煮込んで具材にしたのが「ソーキそば」です。
分厚い肉の固まりにガブリとかじりつくのが「ソーキそば」の醍醐味。濃厚な肉のうま味と、とろけるような甘い脂身が相乗効果となって、インパクトのある味わいを楽しめます。

モツ肉がたっぷりの「中身そば」

豚のモツ(ホルモン)を沖縄では「中身」と呼びます。「中身」を何度もゆで洗いしてアブラと臭みを落とし、上品なダシ味でいただく「中身汁」は、古くからの郷土料理です。
この中身汁をそばと合わせてアレンジしたのが「中身そば」。たっぷりのモツ肉をほうばると、ぷるぷるした肉の食感とうま味が口いっぱいに広がります。

美しく香り豊かな「アーサそば」

「アーサ」は沖縄名産の海藻です。食物繊維が多く、ミネラル・カルシウム・カロチン・ビタミンも豊富です。沖縄では「アーサ汁」としてお吸い物に入れたり、天ぷらにしていただいたりと、古くから親しまれています。
そばの具材として「アーサ」をたっぷりと贅沢に投入したのが「アーサそば」。沖縄の海を連想する鮮やかな緑色が美しく、さわやかで強い磯の香りが広がります。目と鼻と舌を同時に楽しませてくれる逸品です。
沖縄のエメラルドグリーンの海をながめながら食べる「アーサそば」は、また格別。南国の海を何重にも満喫できるメニューとして観光客に人気です。

いろいろなタイプの「沖縄そば」を試したい方に

いろいろなタイプの沖縄そばを少しずつ楽しめるセットメニューもご用意しました。