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塗り重ねが生む津軽の伝統工芸品「津軽塗」

「津軽塗」。それは青森県弘前市を中心に製作販売される伝統漆器のこと。 幾層もの漆が描き出す、小宇宙をぜひご覧ください。

画像:青森県漆器協同組合連合会

津軽塗について

画像:青森県漆器協同組合連合会

津軽塗には代表的な4つの技法があり、特徴的なのは「研ぎ出し変わり塗り」という技法です。塗っては研ぐという大変手間のかかる技法は、40数回の工程と2ヶ月以上の日数を費やして仕上げられます。非常に耐久性があり、津軽塗はよく「堅牢(けんろう)」という言葉で評されます。また、漆には抗菌、抗カビ作用があり、身に着けるもの、器、箸等を安心、安全に使うことができます。

津軽塗の成り立ち

津軽塗は日本最北端の漆器産地、青森県弘前市を中心とする津軽地方の伝統的な漆器で、はじまりは江戸時代元禄年間にさかのぼり、300年以上の歴史があります。津軽藩お抱えの塗師たちによって、独特の研ぎ出し技術が築かれ、明治時代初頭から「津軽塗」と呼ばれ産業として発展してきました。

画像:青森県漆器協同組合連合会

今に受け継がれる4つの技法

■唐塗

画像:小林漆器株式会社

津軽塗の代表格であり、現在最も多く生産されています。
複雑な斑点模様は、何度も塗っては乾かし、研ぐ作業を繰り返し、 全部で48の工程から生み出されます。完成までには最低でも1ヶ月半~2ヶ月を要します。
唐塗の文様の基礎を作る道具を仕掛べらと呼び、これによって凹凸が生まれます。
仕掛べらによる絞漆の凸模様を基本として塗膜面に現われる模様を「唐模様」といい、唐模様を主体にして仕上げられた漆器類を「唐塗の塗物」や単に「唐塗」と呼んでいます。

■七々子塗

画像:小林漆器株式会社

七々子塗は研ぎ出し変わり塗りの技法の一種で、その特徴は模様をつけるために菜の花の種を蒔き付けることです。 菜種による小さな輪紋の集まりが魚の卵を連想させる模様から、「七子」「魚子」「菜々子」「斜子」などの文字が当てられています。

■紋紗塗

画像:株式会社たなか銘産

紋紗塗は、高級感がありモダンな印象の塗です。黒漆の模様にもみ殻の炭粉を蒔き、 研ぎ出して磨き仕上げされたものを紋紗塗と呼びます。

■錦塗

画像:株式会社たなか銘産

錦塗は七々子塗の変化の一種で、七々子地に黒漆で桜を唐草風にデザインした唐草や、 菱形・稲妻型の紗綾形を描き錫粉を蒔いて錦を想わせるような華やかな技法です。
作成のためには非常に手間がかかり、高度な技術を要します。

津軽塗のおすすめ返礼品

津軽塗 夫婦箸 [唐塗 呂(大)・赤(中)]

29,000円以上の寄付でもらえる

詳細

伝統的な唐塗で仕上げた津軽塗の箸です。
独特の美しい模様と艶が日々の生活を豊かにします。
塗り物ならではの滑らかな舌触りと手触りをお楽しみください。

津軽塗 花瓶&花台 七々子塗/黒

116,000円以上の寄付でもらえる

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丸みのある縦長フォルムの花瓶で、ひとつひとつ熟練した職人の手でつくられております。重厚感のある雰囲気ですが、温かみも感じられる納得のクオリティです。七々子塗は「和」の空間はもちろん、どんなシーンにも馴染みやすくギフトにも喜ばれます。安定感があるため背の高いお花や枝物の植物にも最適です。

津軽塗 箸 紋紗塗/赤

22,000円以上の寄付でもらえる

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毎日使うものだからこそ「本物」をお求めになってはいかがでしょうか。高級感がありモダンな印象なお箸です。数十回、塗り重ねている事からとても丈夫で、平均で10年くらいはご利用いただけます。

津軽塗のメンテナンス

■漆塗膜の特長

・適度な湿気を好みます。
・乾燥し過ぎると表面にヒビが入る場合があります。
・直射日光/紫外線/摩擦/急激な温度変化などには弱いです。
・堅い繊維類やスチール製のタワシなどでこすると、表面に傷がつくことがあります。
・漆塗膜には水が出入りする性質があるため、長時間水の中に放置しておくと、布で拭いても水分が取りきれず、水分の形ができます。
・新品の漆器には、特有の臭いがあります。気になる際は、少量の酢を加えた米のとぎ汁でやわらかい布に付けて拭き、そのあとぬるま湯で洗うと臭いが消えます。

画像:青森県漆器協同組合連合会

■手入れ法

1.ぬるま湯に浸した柔らかく清潔な木綿布(ガーゼなど)をきつく絞り、湿った状態にします。
2.湿った布で、津軽塗全体をていねいに拭きます。汚れがひどい場合は、湿った布に食器用洗剤を数滴たらします。
3.室内に数分、放置して乾かします。食器洗浄機、ドライヤーやストーブなどの機器は使用できません。
4.洗剤の使用も可能です。洗剤を使用した場合は、水滴をつけたままにせず、乾いた布で、ていねいに拭きます。

画像:青森県漆器協同組合連合会

■保存法

1.明るい場所を避けて保存します。
2.年に数回しか使用しない器類は、和紙に包んで保存します。
3.長期間、乾燥した場所には置かず、ときどき外部の湿気を与えます。

画像:青森県漆器協同組合連合会