
岩手県北上市
【UTOカシミヤ】天使のストール 大判サイズ オールシーズン おすすめ
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岩手県北上市
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625,000円
在庫: あり
世界にひとつのカシミヤ製品をオーダメイドできるうえ、UTOのカシミヤ製品から好きなアイテムをオーダーできる特別チケット。夫婦でそれぞれ好きなものを選んだり、両親へのプレゼントとしても最適。
カシミヤの愛用者がその風合いに驚くという「UTO」のニット。企画から製造・販売までを一貫して自社で行う日本では希有な存在として、根強いファンを抱えている。始まりは、創業者・宇土寿和氏が1970年代にヨーロッパの一流ニットメーカーをめぐっていた旅行業界時代まで遡る。さまざまなニット製品のなかでも宇土氏はカシミヤ独特の滑らかな風合いに魅せられ、ニット業界ヘ転身。1992年にニットメーカーとして独立した。以降、世界中の工場をめぐるなどの研究を重ね、カシミヤ専門のメーカーとして、世界の一流メゾンにも負けない製品を手掛けている。
カシミヤに限らずニット業界は、大量生産が基本。製造工程は海外や外部工場に委託するなどの分業型がスタンダードである。そんななかで、自社工業をもち、企画から生産販売まで一貫して手がける「UTO」。高品質な製品はもちろんだが、一貫生産へのこだわりも、注目をあつめる所以である。なぜ一貫生産にこだわるのか、一度手にしたら他のカシミヤには戻れなくなるという人気の秘密はどこにあるのか。岩手県北上市にあるファクトリーを訪ねた。
高級素材として知られる「カシミヤ」であるが、原料のグレードはさまざまである。「UTO」の製品はすべて最高等級のカシミヤを使用。カシミヤの原料はカシミヤゴートという山羊から採取されており、国内での飼育はなく産地はアジア大陸に限られる。そのため、生産工程のなかで唯一、毛糸の仕入れだけは信頼のおける国内メーカーに依頼し、徹底した品質管理のもとで入手。「カシミヤ製品は素材本来の質に左右されます。UTOのこだわりは、最高等級のカシミアのみを使うこと。その特徴は、使えば使うほど、柔らかな風合いが増していくところにあります」と、工場長の玉澤宏美さん。
これまでカシミヤを愛用していた方が「UTOのカシミヤは違う」と感じるその秘密は原料のクオリティ。1頭あたりわずか100gほどしか採れないうぶ毛は、毛足が長く程よいテンションで毛糸にできるため、空気をたっぷりと含みふんわり優しい風合いが生まれるのだそう。逆に短い毛足のものは、1本1本をしっかりと絡めないと毛糸ができないため、硬めの仕上がりになる。「触った感覚が、全く異なると思います。まずはフワッとした柔らかさ。そして袖を通すとしっとり滑らかな肌馴染みの良さを体感いただけるはずです」。加えて軽さも特徴だ。人気の「天使」シリーズの大判ストールは約200cm×78cmというサイズでありながら、首にまくとその重みを一切感じることがない。それもそのはず、重さはわずか227g。品質の高さは軽さにも現れている。
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最高級の原料からつくられたカシミヤの毛糸。1本の糸はデザインを元に、ニットに成形する「編立て」、編んだパーツをつなぐ「リンキング」、水洗いやアイロンなどの「仕上げ」など、様々な工程を経て製品として生まれ変わる。こだわりは、すべての工程ごとに、小さなゴミや糸のヨレなどがないかを徹底的にチェックすること。「初めは見つけるのに時間がかかったわずかな毛の乱れも、何年も携わっているうちに自然と目に入ってくるように」という通り、素人目には一見分からない極細のうぶ毛1本の乱れも見逃すことはない。細部まで気を使うニット製造工程のなかでも「リンキング」は特に集中力と忍耐力が必要な特徴的な作業。ハイゲージになればなるほど細かくなる編み目。その編み目ひとつひとつを手で機械に通していく作業は、経験と感覚がものをいう。時間とコストがかかるため、大量生産のニット製造では海外の工場で行われることが多く、また小さな工房では後継者不足などから外部の工場へと委託することが増加しているなか、「UTO」では若手の職人が腕を振るう。
カシミヤのニットは機械を使っても自動で終わる工程はひとつもなく、時間と人の手をたっぷりとかけて1枚1枚が大切に作られる。さぞたくさんの職人が携わっているかと思いきや、わずか10人ですべての工程を行っている。そのため、それぞれの持ち場を兼業できるように互いの作業は把握され、ゆるやかにつながりまわっている。工場の中に流れる穏やかな空気感は、そのまま「UTO」のカシミヤの優しさを現すようだ。一貫生産にこだわるのは、自分たちが納得できる環境でのものづくりと、徹底した品質管理のためなのである。そしてもうひとつの大きな理由がある。それは「お客様のご要望にできるだけお応えしたいから」。
一貫生産が可能にしたこと、それはオーダーメイドでのニットづくり。“自分だけのカシミヤ”を手にする楽しみが「UTO」にはある。「あと10cm長くしてほしい」などの細かなリクエストへの対応は、オーダーが入ってからひとつひとつ生産するからこそ可能であり、大量生産では決してできないことである。さらに、世代を選ばず、飽きのこないベーシックな形でありながら、選ぶ楽しさが増える豊富なカラーバリエーションもこだわりのひとつ。毎年、新しいカラーを1枚ずつワードローブに加えていく常連のお客様もいるというのもうなずける。
5年10年と使い続けたいと思わせる「UTO」のカシミヤ。使い続けていくうちにカシミヤの魅力は育ち、次第に自分だけの風合いを手に入れることができるという。天然素材ならではの手入れも必要だが、トラブルが起こった時にはメンテナンスの相談にも応じているのも、長く大切に使ってほしいという思いがあるから。作って終わり、手にして終わりではなく、その後も続くお客様に寄り添う顔の見える関係性を大切にしていることも「UTO」の製品が愛されるもうひとつの理由かもしれない。
「世界一になるまでカシミヤを追求したい」とスタートした「UTO」。
極上の品々を世に送り出すことで多くの人を魅了し、ファンを増やしてきた。東日本大震災をきっかけに工場を岩手県に移転し地元のニット職人の雇用を広げるとともに、震災直後から岩手の地域とともに歩んでいる。
「この地に工場を構え、私たちの工場は徐々に大きくなってきました。地元の皆さんに恩返しできたらと始めたふるさと納税も、ありがたいことに、年々利用者数が増えているんです。ふるさと納税をきっかけに、全国各地のみなさまに北上のこと、そしてUTOのことを知っていただけたこともとても嬉しく思っています」。
職人さんたちが口を揃えていう「UTO」のカシミヤの魅力、“軽さとふんわりとした滑らかな風合い”を体験していただきたい。大袈裟ではなく、カシミヤの新たな扉が開かれるだろう。