平成生まれの3.11 一人一人の復興の形（宗像美希さん）

～あなたの想いがふるさと納税で応援になる～

平成生まれふるさとの自治体職員宗像美希さん (福島県田村市）自分のふるさとである田村市のために何かしたい

平成２年生まれ。福島県田村市役所勤務。

震災当時の年齢：20歳/大学2年生
地元の高校を卒業して、福島県外の大学に在籍していました。幸い震災当日に母親と連絡は取れましたが、自分が住んでいたところも停電しライフラインが止まっていたため、復旧までの間は家族が無事なこと以外はわからない状況でした。

現在:
田村市役所に入庁してから財政課でふるさと納税をはじめ寄付全般の事務を担当し、地域の皆さんとお礼の品の企画を行っていました。現在は部署を異動し戸籍事務などを担当しています。

震災当時は県外在住で家族以外の安否がわからず

震災当時、私は大学生で福島県外に住んでいました。震災直後、幸運なことに母と電話が繋がったので家族が無事なことだけは分かりましたが、自分が住んでいるところも停電しライフラインが止まっていたため、復旧までの間は家族が無事なこと以外は分かりませんでした。震災から数日後原子力発電所事故が起きて、田村市内で避難指示が出たことや近隣の町村から大勢の方が田村市へ避難されていることをニュースで知りました。私の住んでいるところにも、しばらくの間兄弟が避難してきていました。兄弟と過ごす時間は久しぶりでしたから楽しかったのですが、ガソリンが手に入らない状況の中で両親は大変だったと思います。

「ふるさとのために何かしたい」自治体職員の道へ

震災と原発事故があってから、帰省するたびに自分のふるさとである田村市の元気が無くなっているなと感じ、何ができるかわからないけれど、自分にどんなことができるかを見つけ出してやってみたい、そう思って田村市役所に入りました。私がふるさと納税業務に携わって感じたことは、多くの方が田村市のことを思ってふるさと納税されていることでした。私がふるさと納税事務を担当していた時は、震災からすでに５年が経過していましたが、「応援しています」「頑張ってください」「風評に負けないで」など力強い励ましの言葉をたくさんいただきました。ありがたいと言う気持ちとともに地域で頑張っている皆さんと力を合わせて地域を盛り上げていきたいと強く感じました。

ふるさと納税担当になり、たくさんの方々との「結」を実感

私たちにとって、地元生産者の皆さん、地域の方々など、人と人との結びつき「結（ゆい）」は大切な地域の資源です。有名ホテルパティシエにも加わっていただき、たくさんの繋がり「結（ゆい）」のなかから現在お礼の品として取扱っている「ゆいプリン」が生まれました。「ゆいプリン」は避難区域にもなった田村市都路町産の新鮮な卵を使用しています。都路町・田村市・福島県、そして全国の方に笑顔を届け「人と人とをつなぐ」、という気持ちから「ゆいプリン」と名付けられています。
ふるさと納税を担当していて田村市には「いいもの」がたくさんあると思っています。プリンのように皆さんのお力を借りながら新しいものが生まれたり、今あるいいものが発信できたらいいなと感じています。ふるさと納税はたくさんの方々との「結」を実感できるところですし、力を与えてくれる存在だと思います。

皆さまの応援が田村市の活力に

私は震災後に田村市で働き始めましたが、ご寄付とともに力強い励ましの言葉もたくさんいただいております。この応援を力に地域で頑張っている皆さんと力を合わせて地域を盛り上げていきたいと思っています。ありがとうございます。現在は別の部署に勤めていますが、全国の皆さんからの励ましを市内の皆さんと共有しながら、田村市が明るくなる、元気になる取り組みをふるさと納税を通してできたらいいなと今も考えています。