2019/08/21 (水) 17:00
月の引力が見える町 太良町の「海中鳥居」
佐賀県太良町役場ふるさと納税担当の吉田です。
太良町は、有明海の潮の満ち引きの差が、最大6メートルにもなることから「月の引力が見える町」といわれています。
有明海の浅瀬にそびえる朱塗りの鳥居。なんと、干潮時には歩いて鳥居の下を通ることもできます。
明け方や夕暮れ時など、訪れる時間や潮の満ち引きで様々に表情を変える姿は、いつ訪れてもとても神秘的で、心が奪われます。
海中鳥居にはある伝説が語り継がれています。
およそ300年前(1693年頃)、悪代官に手を焼いた地区の住民が懲らしめてやろうと、代官を有明海の沖ノ島に誘い出して酒盛りをし、酔った悪代官を島に置き去りにします。
沖ノ島は潮が満ちると沈んでしまう島で、沈む島を見た代官は驚いて龍神様に助けを求めます。すると、どこからともなく「大魚(ナミウオ)」が現れ、悪代官を背中に乗せ陸まで運び助けます。
無事生還した代官は、それ以来改心し、助けてくれた魚の名をとって「大魚神社」を創建し、岸から沖ノ島に向かって約200mの海中に3基の鳥居を建てました。
今なお、海中鳥居には、豊漁と海の安全を祈願する人々が訪れ、大切にされています。
一人でも多くの方に訪れて欲しいという思いから、ふるさと納税を活用し、今年新たにトイレが完成しました。(今まで無かったんです・・・。)
今年はもう終わってしまいましたが(8月10日開催)、海中鳥居と灯篭の幻想的な世界を楽しむことができる「千乃灯篭まつり」が毎年8月に行われています。潮が満ちた海に灯篭の淡い灯りがゆらゆらと浮かび、鳥居が照らされる様は、一層幻想的です。
近くを訪れる際には、太良町にも足を延ばし、海中鳥居を訪れてみてください。