お知らせ

ギフト券があたる『チョイストラベル』OPENキャンペーンのお知らせ

古染付や古伊万里をお手本に 古くて新しい日常づかいのうつわ 文三窯(ぶんぞうがま)

〈窯元インタビュー〉文三窯:三宅 求さん

古伊万里の染錦文様や青磁染付、染付、白磁などといった伊万里焼の伝統を受け継ぎながらも、現代のライフスタイルにしっかり寄り添ってくれる文三窯のうつわ。伝統的文様や和のモチーフが描かれながらもどこか現代的なセンスが感じられるので、うつわ初心者でも気負わず迎え入れられそう。おだやかな線で描かれたによる作品は「雅」かつ「愛らしさ」にあふれています。

「大正時代に創業し、戦前は観音様や鳥の置物などを作っていたのですが、戦後は日用食器へ移行しました。昔ながらの分業制を採用していて、今は息子を含めて5人の絵付け師と1人のろくろ師が、一つひとつ手作業で作陶しています」と話す、文三窯の三宅求さん。

「当社には細かくきっちりした絵付けが得意な方、大胆な作業が得意な方、絵具をたっぷり含ませた専用の太い濃み(だみ)筆で輪郭線の内側を塗りつぶす『ダミ手』と呼ばれる方がいます。それぞれ自分の得意分野を活かしながら、日々絵付けに励んでいただいています」

文三窯の人気商品のひとつである蕎麦猪口は、蕎麦つゆ用としてはもちろん、お湯呑やぐい呑みにしたりデザートを盛り付けたりと、さまざまなシーンで使えます。

「全て同じ色柄で統一させるのも良いですし、あえてバラバラで集める楽しさもある商品です。文三窯のInstagramを見てくださっているお客様が投稿で目星をつけ、わざわざ伊万里大川内山まで足を運び買いに来てくださったこともあります。ちなみに、蕎麦猪口の内側の柄は私が手がけているんですよ」

さりげなく和のモチーフが描かれた、縁が握りやすくなっているパン皿も人気の一品。やや深めの設計でソースやドレッシングがこぼれにくく、ランチ皿としても活躍します。

「食パンを1枚乗せるのに丁度よいサイズです。朝食やランチ用に家族全員分を揃えても、重ねるとコンパクトになるので置き場所にも困りません」

最近問い合わせが増えているのが大きめの丼ぶりで、うつわにこだわったラーメン屋さんからのオーダーもあったのだそう。麺類や丼ぶりはもちろん、サラダや煮物をたっぷり盛り付ける大鉢としても重宝します。こんもりと美味しそうに盛り付けることができるので、ゲストをお招きするシーンにもおすすめ。

築100年以上の古民家を一部リノベーションしたギャラリーでは、息子さんによって現代的にアップデートされた作品も多数展示。さらには、日本各地でレストランをプロデュースするイタリアンシェフが訪れ注文が入るなど、その魅力と実力は全国レベルにまで広がっています。そんなプロの料理人やうつわ好きが求めてやまない文三窯のうつわは、使うシーンに豊かな彩りを届けてくれるでしょう。

文三窯
〒848-0025 佐賀県伊万里市大川内町乙1975
TEL:0955-23-4545
営業時間 10:00〜17:00

文三窯の作品一覧