町内三つの酒蔵が生み出す多彩な味！

酒造りに適した水と空気、風土がおいしいお酒を醸し出します。蔵人が大切に育てた吉野の地酒を飲み比べてみませんか。

※未成年者への酒類の販売は固くお断りしています。

過疎化や高齢化の進行など吉野町の農業を取り巻く環境は非常に厳しく、耕地面積は１５年間で約３０％減少しています。
遊休農地の増加を食い止めようと『遊休農地活性化プロジェクト』を立ち上げ、町産の酒米『吟のさと』を栽培、町内の三つの酒蔵がこの米を使い純米吟醸酒を製造しました。
※『吟のさと』とは？
最高級の酒米として知られる『山田錦』。背丈が高く、強風などで倒れやすく栽培が難しいです。
そこで山田錦の品質を持ち、大粒で心白の形状や発現も良好で栽培が比較的容易な『吟のさと』を栽培。
吉野ブランド日本酒の原料として活用しています。
ぜひ吉野の農業と酒蔵を応援してください！

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吉野の農業を守り続けるために。
吉野町産酒米『吟のさと』３酒蔵とのコラボ日本酒　吉野正宗誕生！

酒蔵インタビュー

八咫烏(やたがらす)：北岡本店　杜氏の夏目さん
「お酒はコミュニケーションツール」を合い言葉に、おいしいお酒を通じて心温まる人間関係を築くきっかけとなることを目指して酒づくりに取り組んでいます。
「やたがらす」は神話に出てくる鳥で、吉野にも縁があり縁起の良い名前であることから大正時代に名付けられました。
吉野川の支流から汲み上げられた森林水（軟水）で仕込む為、口当たりが優しく、穏やかな酒質です。
「お客様の口に入るまでが酒造り」をモットーに、口の中で米の旨みが広がり、後味はすっきりキレの良い飲み飽きない・杯を重ねるお酒を醸す為に、醸造工程はもちろんのこと、徹底した低温貯蔵管理を行い、美味しいお酒が心温まる人間関係を築くきっかけとなることを目指して醸造しています。

猩々(しょうじょう)：北村酒造　蔵元の北村さん
天明8年（1788年）の創業、230年以上続く酒蔵で、山間の傾斜に合わせて階（きざはし）状の土蔵造りの蔵が建っています。
酒造りは、「流行や時代に媚びない、基本を大切にした酒造り」をモットーにしており、酒銘である「猩々」とは、”いつまでも変わらない美味しい酒を造ることが末代まで続いていく”という意味です。
杜氏が造ってくれたお酒をきっちり管理して販売することが私の仕事です。
冬の寒い時期の仕込みで早朝から米を蒸す作業は、蒸し米の蒸気が静かなまちの中に立ち込めていて神秘性があります。お酒造りに関して外から見える唯一の仕込み風景です。そういったところからでも吉野や酒造りに興味を持って欲しいです。

花巴(はなともえ)：美吉野醸造　杜氏の橋本さん
吉野の地で生まれ育ったことが杜氏となる根幹です。「しぶとく生きる」というのがテーマで過疎化の中で頑張っています。
現在は地域に寄り添い県内の農業者から全量契約栽培で米を仕入れています。
銘柄「花巴」の由来は、「花」は吉野の桜を、「巴」はその広がりを意味している、と伝わります。
吉野という地域に寄り添い、一般的なおいしさとは違うおいしさを表現していく中で、「自然な酸味」に行きつきました。酸味と旨味のバランスを取り酵母菌を添加せず蔵に宿る酵母菌のみで製造しています。