子から孫へ、心を紡ぐ「田山鐵瓶工房」の南部鉄瓶
四〇〇年続いてきた南部鉄瓶。 南部鉄瓶が脈々と受け継いできたものは、鉄の素材が与える恵みだけではありません。 田山鐵瓶工房では「鉄瓶が伝える日本人の心」と「世代にわたって使えるもの」を大切に鉄瓶づくりに取り組んできました。 今回は、そんな田山鐵瓶工房の南部鉄瓶のご紹介です。

~田山鐵瓶工房代表の田山和康氏について~

1950年岩手県西根町(現八幡平市)に生まれる。
1966年に、南部鉄器職人では唯一の無形文化財記録保存者であった盛岡藩召抱え釜師第十三代鈴木繁吉盛久氏に師事。ちなみに故鈴木繁吉盛久氏に直接薫陶を受けたのは現在では田山氏一人のみ。その後は職人として数々の賞を受賞する。
2011年、鉄瓶の作製と後進の育成に尽力してきた鈴木盛久工房を定年退職し、滝沢市の小岩井地区に自身の工房を開設。2018年には現代の名工に選出され、2019年には天皇陛下即位を祝う岩手県の献上品「南部砂鉄 石割桜南部形鉄瓶」の作製を賜る。
現在でも精力的に鉄瓶の製作を行う一方で、後進の育成にも力を注いでいる。
~鉄瓶づくりへの想い~

鉄瓶でいれたお茶は角がとれておいしい、鉄瓶は鉄分が補給できるからいい、フォルムが美しい鉄瓶を生活に取り入れたい、でも、、、「鉄瓶は錆びる」
田山鐵瓶工房はそんな不安を解決します。
職人歴半世紀に及ぶ伝統工芸士の確かな技術で作られた本物の南部鉄瓶には、造形の美しさの中に確かな使いやすさがあります。それは一つ一つの工程を丁寧に作り上げないと成し得ません。
永く使える本物の鉄瓶で、日々の生活に潤いを感じていただけたら幸いです。
~田山鐵瓶工房のこだわり~
◎造形美へのこだわり

個々の商品の説明にもありますが、田山鐵瓶工房の鉄瓶には、朝露や花や座布団など、日常や自然から切り取った美しさが表現されています。
鉄瓶の稜線、鉄瓶の肌、蓋の造形、人と鉄瓶をつなぐ絃、そして要所で見られる虫食いと呼ばれる小さな穴、これらすべての要素が組み合わされ、一つの鉄瓶の造形美を生み出します。
田山鐵瓶工房では、これらに徹底的にこだわり、鉄瓶づくりに取り組んできました。
それは、一目見たときに魅了される、全体のフォルムの美しさに現れています。
職人の技術が忠実に現れる鉄瓶だからこそ、一つ一つの工程を丁寧に仕上げなければ、良いものは生まれないのです。
◎使いやすさへのこだわり

使いやすさへのこだわりも随所に散りばめられています。
まずは底。田山鐵瓶工房の鉄瓶は全て底面が完全に一体鋳造であり、型持ちを使っておりません。そのため、鉄瓶の持つ構造的な弱点を克服し、水漏れなどのリスクを低減しました。
次に金気止め。金気止めとは南部鉄器発祥の錆び止め技術で、鉄瓶一つ一つに丁寧に施しています。炭火で一時間ほど焼くことで鉄瓶内部に皮膜を形成します。この皮膜は薄くても錆び止め効果が弱く、厚すぎても剥げやすくなるため、徹底した温度管理のもと、施工します。温度管理は炎の色や勢い、音を頼りに行う熟練の技術なのです。
そして鉄瓶自体の重量。田山鐵瓶工房の鉄瓶は、厚さ2mmと薄く仕上げられております。そのため重量が軽く、扱いやすいのです。
○工房の様子

○炭火で一時間程度鉄瓶を焼くことで錆び止め処理を行う「金気止め」の工程

○鋳型に一つ一つ紋様を押す「紋様押し」の工程

○南部鉄瓶づくりに使われる道具

取り扱う田山鐵瓶工房の南部鉄瓶は以下のラインナップです
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宝珠形鉄瓶 (大)【田山鐵瓶工房】/ 南部鉄器 鉄器 工芸 工芸…
1,050,000 円
職人歴半世紀に及ぶ伝統工芸士の、確かな技術で作り上げた南部鉄瓶をお送りします
- 常温便
- 別送
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朧月鉄瓶 (中)【田山鐵瓶工房】/ 南部鉄器 鉄器 工芸 工芸品…
710,000 円
職人歴半世紀に及ぶ伝統工芸士の、確かな技術で作り上げた南部鉄瓶をお送りします
- 常温便
- 別送
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柚子形鉄瓶 (大)【田山鐵瓶工房】/ 南部鉄器 鉄器 工芸 工芸…
810,000 円
職人歴半世紀に及ぶ伝統工芸士の、確かな技術で作り上げた南部鉄瓶をお送りします
- 常温便
- 別送
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桜地紋南部形鉄瓶 (大)【田山鐵瓶工房】/ 南部鉄器 鉄器 工…
1,500,000 円
職人歴半世紀に及ぶ伝統工芸士の、確かな技術で作り上げた南部鉄瓶をお送りします
- 常温便
- 別送
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紫陽花紋布団形鉄瓶 (中)【田山鐵瓶工房】/ 南部鉄器 鉄器 …
1,050,000 円
職人歴半世紀に及ぶ伝統工芸士の、確かな技術で作り上げた南部鉄瓶をお送りします
- 常温便
- 別送
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霰姥口玉形鉄瓶 (大)【田山鐵瓶工房】/ 南部鉄器 鉄器 工芸 …
810,000 円
職人歴半世紀に及ぶ伝統工芸士の、確かな技術で作り上げた南部鉄瓶をお送りします
- 常温便
- 別送