2025/06/25 (水) 08:59
南房総市への誇りと強い思いを育てる「南房総学」の取り組みについて
南房総市では、「南房総に残っても、離れても、どこへ行っても支えとなる、故郷への誇りと強い思い」と「南房総に残っても、離れても、どこへ行っても通用する学力」を持つ子どもの育成を目指しています。今回は南房総の教育の柱となる、「南房総学」の取り組みについて、富浦小学校にお邪魔させてもらったのでご紹介します。
「南房総学」とは
「南房総学」は平成22年に始まった取り組みです。「故郷への誇りと強い思い」があればどこででも頑張ることができ、人生を支える柱となるという考えの下、子どもたち自身が住んでいる南房総に対しての郷土愛をゆっくりと育む学習を小中学校の9年間で取り組んでいます。
市内小中学校の総合的な学習の時間や特別活動の一環として、各学校が立地する地域の特性を活かし、自然や産業、伝統文化などを学んでいます。食農教育、一次産業を中心とした実体験をともなう学習に力を入れ、各学校の自主性、地域との連携を重視しているのも特徴です。地域ならではの体験は、南房総にしかない価値を子どもたちに感じさせ、誇りと強い思いを育みます。

地域との連携(一次産業従事者・観光業従事者・高齢者・福祉関係者・郷土史家など)では、地域の大人が子どもたちと関わることで、やりがいや生きがいがうまれ、地域や大人が活性化するというメリットも。
良い影響が循環する仕組みとなり、子どもとともに地域も育てることができる取り組みなのです。
市産市消推進の完全米飯給食

さらに、給食でも完全米飯で地産地消に重点を置き、「南房総学」の一端を担っています。
食農教育で学んだ地域の食材を実際に給食で食べることで、より地域や一次産業への興味を深めています。
富浦小学校での「南房総学」
富浦小学校では枇杷の栽培が盛んな地区に立地していることから、枇杷の栽培から販売までの体験学習を行っています。

傷や害虫から果実を守るために一粒ずつ袋掛け


果実を傷めないように慎重に収穫。収穫後は学校へ戻り袋詰め


最後に袋詰めした枇杷を道の駅の店頭で販売
今回は富浦小学校をクローズアップしましたが、ワカメの収穫、ひじき刈り、マリンアクティビティ、農業体験等々、各学校が地域とも連携して様々な取り組みをしています。ぜひ、地域の外からも南房総市を応援いただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。