予想外だったのはそれだけではなく、昔ながらの工場といったムードの外観からは想像が難しいくらい、工場内には見たことのない機械がところせましと並んでいました。
創業当時の三陽製作所は、主に農業用機械の部品を製作していたそうです。その後、オフィスや公共施設で使用される家具や什器、電力設備の金属部品などへと受注の幅を広げていきました。ふるさと納税返礼品の対象となっている焚き火台「UM Fire Pit」を製作する自社ブランド「UM(ユーエム)」は、そうして長年培ってきた金属加工の知識や技術、経験をもとに立ちあげた、老舗金属加工業の真価ともいえるブランドなのです。
”Made in YOKOHAMA”クオリティを世界に発信!
焚き火台UM Fire Pitと焚き火台を置くUM Pit Desk
三陽製作所では、製品のデザイン・設計・リバースエンジニアリング(各種解析)から金型作成・試作(金属加工全般)、量産自動化までの流れを一貫して行っています。自社ブランド「UM」の焚き火台「UM Fire Pit」は、金属加工品製作における全工程を自社で行える三陽製作所だからこそ作り上げることのできた、他にはない焚き火台です。
取材に伺った際、工場内の見学もさせていただきました。
三陽製作所がふるさと納税返礼品に出品しているのは、焚き火台「UM Fire Pit」、焚き火台用のスタンド「UM Pit Deck」、UM Fire Pitのミニバージョン「UM Fire Pit mini」、そしてUM Fire Pitのオプション品である「Sumiyaki for UM Fire Pit」、「Teppan9 for UM Fire Pit」、「Pellet Grate for UM Fire Pit」の6点です。その中で、自社ブランド「UM」を立ち上げた際の第一弾製品が、焚き火台「UM Fire Pit」となります。
UM Fire Pitの注目すべき3つの特徴
オシャレでかっこいいUM Fire Pitは、その見た目だけでもキャンプ場で注目を集めそうですが、機能面についても素晴らしく、まさに唯一無二の「金属加工のプロフェッショナルが作った焚き火台」なのです。UM Fire Pitには主に3つの特徴があります。
表面、内部ともに渋い色味がオシャレすぎるUMFirePitmini
1つめの特徴は、「鉄やステンレスの特性を活かした色合いの表面処理」。UM Fire Pitは表面の墨色、裏面のブロンズともにすごくオシャレな色合いだと思いませんか?こちらの色合いは塗装やメッキではなく、熱処理によって金属そのものをこの色に仕上げているそうです。
2つめの特徴は、「二次燃焼」です。二次燃焼とは、薪などを燃やした際に発生する煙(これを「未燃焼ガス」というそう)に、高温の空気を吹き付けて再度燃焼させる仕組みのことを言います。
UM Fire Pitは、8枚のパネルそれぞれが二重構造になっています。焚き火の熱によってパネル内部の空間で上昇気流が発生し、下部の穴から新鮮な空気が吸い込まれ、上部の穴から高温に温められた空気が排出され、二次燃焼が生じます。二次燃焼を行うことにより薪の燃焼効率が上がり、燃え残りが少なくなるため灰の後処理も楽になります。
3つめの特徴は、「取り外し可能なパネル構造」です。
取り外し可能なパネル。構造にも金属加工のプロならではの工夫が!
二次燃焼は、周辺温度が600℃以上にならないと発生しないため、一般的な二次燃焼方式の焚き火台は炎の熱を逃がさないよう、ドラム缶のような円筒形状をしています。ですが円筒形状の場合、熱が上方向にしか拡散しないため、焚き火台の前に座った状態だとじゅうぶんに暖まれないのです。しかも焚き火の醍醐味である「燃焼する薪と炎を見る」こともできません。UM Fire Pitは、パネルを8枚に分け、それぞれを取り外せる仕様にしたため、二次燃焼も、正面に座った際の暖かさも、焚き火を眺める醍醐味も全て叶えました。
焚き火の醍醐味と言えばこれ!「燃える薪を眺めつつ暖をとる時間」
この記事だけでは伝えきれない魅力の詰まったUM Fire Pit。詳しい仕様が気になる方は、ぜひ三陽製作所のHPをご覧ください。
アウトドア派注目の新商品UM Pit Deckと焚き火台ミニ
新商品の焚き火台用スタンド「UM Pit Desk」
第一弾製品「UM Fire Pit」に続き、新商品として発売された「UM Pit Desk」。こちらはキャンプ場の芝生や地面を焚き火の炎から保護するために使用します。
銅天板の空いたスペースで調理や加熱もできる優れもの
UM Pit Deckのブロンズ色の部分は銅天板となっていて、焚き火台からの熱伝導で飲み物などを加熱や保温することができます。持ち運び用のバックも付属されている点が嬉しいポイント。これはぜひ、UM Fire Pitとセットで使いたいですよね!
持ち運びしやすそうなサイズ感が嬉しいミニサイズの焚火台(写真左)
そしてもうひとつ、ミニサイズの焚き火台「UM Fire Pit mini」は、女性キャンパーやバイクユーザーが持ち運びしやすいよう、UM Fire Pitと比べ小さく、2.5㎏ほど軽くなっています(UM Fire Pit=約6㎏)。私のまわりにも、バイクでソロキャンプに出かける友人が数名いるため、焚き火台についての意見を聞いてみました。その結果、やはりネックは持ち運びとのことでした。ミニサイズの焚き火台であれば気軽に持ち運ぶことができるため、ユーザー層が更に広がりそうですね。
ちなみにUM Fire Pitは、2024年に開催された「インテリアライフスタイル展」や「東京アウトドアショー」でも好評を博し、Webメディアへの掲載も多数。そしてアウトドア派に人気のイベント「焚火クラブ」で行われた焚き火台人気投票では、85台のエントリーがある中、見事第一位を獲得しました(2024年開催時)。
ブランド名の「UM」は、ラテン語で金属を表す語尾「um」からとったとのこと。「金属」を象徴するこの単語をブランド名とした理由は、金属加工業を長年にわたって続けてきた企業ならではの、金属に対する愛着の想いがこもっているそうですよ。UMが造るオシャレな金属製インテリア、すごく気になります。丈夫で耐久性があり、かつスタイリッシュで独特な魅力のある金属製家具。取材をしつつ、UMの今後の展開がとても楽しみだなと感じました。
こだわりポイントをご紹介
機能面においてもデザイン面においても、金属加工業ならでは経験と技術を駆使し、何度も試作を重ねて完成させた製品となります。一度使ってみていただければ、UM Fire Pitの使い勝手の良さを実感していただけると思います。