柏市在住の作家特集

作家ものの器や小物を使っていると、なんだかほっこりとした暖かな気持ちになりますね。 柏市には作家の方々も在住しており、日々切磋琢磨しながら制作活動をしています。 柏市在住の作家の返礼品にスポットをあてて、返礼品の数々をご紹介します! 作家ものは、大量生産のものとは違って一つ一つの作品に個性・味わいがあり、1点ものがほとんど。かといって大事にしすぎてしまい込むのは勿体ない!日常的に使ってこそ、愛着がわいてきます。 手に入れる事が出来たなら、積極的に使用しましょう。

一色 清氏

有限会社湯島アート3代目一色 清氏は江戸より育まれてきた日本の伝統技術、金銀砂子細工などの和紙加飾技法を受け継ぎ、伝統の図柄・材料・技法・美意識を尊重しながら新たな技術開発とその製品化に取り組んでいます。
昔は職人が手作業で施していた加飾の技術は昭和の高度成長期に効率重視の機械化が一気に進みました。伝統工芸士でもある一色氏は、機械化された加飾の世界にあえて手作業の技に挑み続けています。
加飾紙は紙に加工によって飾り(加飾)を施し美しい紙に仕上げる技の事を指します。加飾の技術は「金箔 砂子」「刷毛引(はけびき)」等、様々な手法を用いて美しい紙へと変化させます。
一色氏の作る加飾は和のインテリアの垣根を飛び越えて、様々なアイテムに展開させています。美しい加飾の技をご覧ください。


遠藤 裕氏

工房「VENROSE彫金工房」において制作している、 遠藤 裕(えんどう ひろし)氏は彫金家であり銀線細工作家でもあります。銀線細工は、江戸時代からある日本の工芸品の一つ。細い銀の線を、よりをかけたり、曲げたり、丸めたりして加工を施し、小さなパーツを作ります。そのパーツを様々な形に組み合わせることで、繊細な美しい模様を作り出していきます。
遠藤氏がモチーフにしているのは「唐草」。「唐草」は中世の欧州や中東で「生命の樹」と呼ばれ、繁栄の象徴とされ親しまれてきました。
繊細でしなやかな“線”が魅せる煌めきをご覧ください。

金田 美津江氏

「レースドール」は、18世紀頃、ドイツのマイセンやドレスデンで王侯貴族への献上品として製作が始まった伝統的磁器人形です。当時の貴族間では装飾品として愛されました。
液状にした陶磁器の粘土を布やレース素材にしみ込ませ、貼り付けたりして形成を行い、1200℃の高温焼成します。布の繊維成分は焼失しますが、陶磁器粘土成分はそのまま残り、細やかな編み目模様や、繊細な表現を陶磁器でありながらも出せる手法です。
金田 美津江氏が作る「レースドール」は繊細で美しい中にも可愛さが垣間見え、時間を忘れていつまでも眺めていたい作品ばかりです。

小泉 すなお氏

柏市に工房「陶房SUNAO」にて、コツコツと制作活動をしている、うつわ作家 小泉 すなお氏。
女性らしい感性で創りだされた作品はシンプルなデザインと柔らかなフォルムが多くの女性に共感され支持されています。
沖縄を訪れた時魅了された琉球焼から始まり、作って使って提案する陶芸に。生活を豊かにする器や生活雑貨を作っています。
マットな釉薬にこだわりその触感と質感を追求する作家さんです。

島田 由子氏

室町時代後期から江戸時代初期頃、襖や衝立(ついたて)、壁面などに装飾を施す障壁画の一つが襖絵です。主が客をもてなす空間を演出する目的だけでなく、権威を象徴する役割も持っていました。当時襖絵を手掛けていたのは画僧や絵師といわれています。
襖絵師として、襖絵を中心に作品を作り続けている島田由子氏の描く襖絵は、墨と顔彩、雲母と箔を素材にして描かれた草花は野に咲く花の様に決して主張しすぎず、さりげない和の雰囲気を演出してくれます。
越前和紙の里でつくられた襖紙を使用し、襖紙ならではの際立つ折り皺で陰影を折り込むなど、紙の風合いも生かしつつ作品を描き上げています。

宮田 琴氏

工房「 アトリエ鍛 ―たん―」にて、金属を叩いて造形する鍛金(たんきん)という伝統技法を用いて制作している宮田琴氏。
常に使う人を思い、使い易さはもちろん、作品の中に思いがこもったものを作りたい、メッセージ性のあるものを作りたいといつも考えて制作している宮田氏の製品は、どれも金属の鎚目がとても美しい仕上がりになっており、魅了されます。
銅、真鍮は、使えば使うほど深い味わいのある色に。その変化も楽しみながら、お使いください。