地域応援プロジェクト　株式会社や印（神奈川県三浦市）

コロナ禍に立ち向かうために、新たな取組にチャレンジしている事業者を応援！

事業内容

や印（やじるし）は、神奈川県三浦半島最南端の街にある創業80年のマグロ漁船廻船問屋です。日本有数のマグロ漁港である三崎には多くの同業者が点在していますが、当社のように買付、加工、販売、直営飲食店での料理のご提供、とすべての流通過程を自社で一貫して行っている業者はあまり類を見ません。仕入れからお客さまの口に入るまでを自社で管理することで、品質に責任と自信を持って世界の海で獲れた天然マグロをご提供しています。

プロジェクト参加のきっかけ

や印は長年全国各地の卸売市場にマグロを卸してまいりましたが、そうした地方市場の主な取引先は宿泊施設や飲食店です。そのためコロナの影響で取引が激減し、当社も大きな打撃を受けました。さらに、かつて観光シーズンになると地元の産直センターに訪れていた観光バスもぱったりと来なくなってしまいました。産直センター内の直営店では団体客の方々に商品をお買い上げいただいていたのですが、そちらの収入もゼロになりました。売り上げと共にせっかくの美味しいマグロを食べていただく機会が大幅に減ってしまい意気消沈していたところにこのプロジェクトのお話をいただき、「これだ！」と思ったのが参加のきっかけです。全国のみなさまに三崎の天然マグロを食べていただく機会を得るとともに、や印から三崎マグロの美味しさを全国に発信することでこの街を盛り上げる一助になると考ました。

コロナ禍を乗り越えるためのチャレンジ

オンラインによる通販事業に力を入れることで、コロナ禍におけるピンチを乗り越えようと日々模索しております。コロナの影響は、マグロの水揚げ量にも大きな影を落としています。漁船の出航数が減って水揚げ量が減少したことで取引相場が高騰し、当社も大きな影響を受けております。しかしそのピンチをチャンスと捉え、これまであまり市場に出回らなかった部位にスポットを当てることを思い立ちました。一般的に認知度が低い部位を手軽に美味しく食べていただけるオリジナルレシピを開発し、今回のプロジェクトを通じて様々なマグロ料理をご提案しております。一部商品には今回のために開発した“や印特製オリジナルレシピカード”をお付けして、お刺身以外にも色々な食べ方を楽しんでいただける趣向になっています。

寄付者の皆様へ

今回のプロジェクトでは「一人でも多くの方に三崎の天然マグロの美味しさを知っていただきたい」という想いがあるのはもちろんですが、海の恵みであるマグロで長年商いをさせていただいてきた立場として、SDGs(持続可能な開発目標)が掲げる項目の一つ「海の豊かさを守ろう」という点も考慮しました。マグロは捨てるところのない魚です。おなじみのトロや赤身以外にもおいしく食べられる部位はたくさんあるのですが、残念なことにあまり一般市場には出回りません。そんなあまり知られていない部位にもスポットを当てて、おすすめのレシピと共にみなさまの元にお届けいたします。や印特製の詰め合わせセットで、赤身や中トロと共に三崎の天然マグロの様々な美味しさを楽しんでいただけたら嬉しく思います。