三股町内の風景は、華やかな紅色やピンク色から新緑へと移りかわりました。2月に枯れていた沖水川も最近の降雨により、通常どおり水が流れています。

　町の東部にある長田地区は、豊かな森林と沖水川の水源もあり、町内にはりめぐらされている用水路の取水箇所でもあります。町内で最初に田んぼへ水をかけられ、ここから田植えが始まります。ゴールデンウイーク中も、すでに田植えを済ませているところや畔や用水路脇の草刈り作業や田んぼを耕しているところ、とみなさん忙しそうでした。

　ところで「田の神様（田の神さぁ、タノカンサア）」はご存じですか？町内では、田んぼの見える高台や田んぼの畦にたたずむ田の神石像を見かけます。「田の神さぁ」は、農耕の神として農民の間で信仰を集めてきたもので、日本では古くから米作り農業を基盤として生活を営んできましたので、全国的に田の神信仰が見られます。ただ、田の神石像については、鹿児島藩内（鹿児島県及び宮崎県の諸県地方）のみの文化であると言われています。（三股町公式HPより抜粋）

　長田地区の「長春の丘（ナガハルノオカ）」の”ちょこんと”鎮座する田の神さぁは、とても可愛らしいです。個人所有の田んぼの畔に想像より小さいサイズなので、見つけられないこともあります。どんな時もずっとずーっと佇みながらも、変わらず穏やかな顔を見ると何となく癒されます。
　
　ゴールデンウイーク明けから7月下旬まで連休もなく、梅雨もあるし、何だか疲れちゃいそうですが（笑）、休みながら適度な気分転換を大切に、健やかな生活を過ごされますように。