2020/05/15 (金) 09:42

おいしい!新鮮!のために、「一番」であること ~児湯養鶏①

新富町は、県内有数の鶏卵生産地ってご存知でしたか?
新富町にある児湯養鶏協同組合では、域内の指定養鶏農家さんから集めた新鮮な卵を毎日出荷しています。
その総量、なんと45トン!
殻付きの卵1個のMサイズがだいたい60g程度なので、数にすると約75万個!

毎週80個くらい卵を使う4人家族がいたとして、ざっと170年分…現実感がなさすぎますね。
とにかく、ものすごい数だということは分かります。

関係者以外一切立ち入り禁止?

まず、15ある指定農場のひとつにお邪魔すると、どんどん生みたて卵がラインで流れているところでした。

4棟の2階建て鶏舎の中からは、コッコッコッという元気な鶏の鳴き声が響いています。
この農場で飼育する鶏は約16万羽。
関係者以外は一切立ち入り禁止ということで、取材でも鶏舎の中へは入ることができませんでした。
厳格な管理をすることで、鶏の健康を守っているのです。

農場長の河野文夫さんに、仕事についてお聞きしました。
「毎朝8時から、鶏の様子を見て回ります。弱っている鶏がいないか、水が切れていないかなど、気を遣いますね」。

鶏舎は、写真のようなウインドレス鶏舎。窓の開閉によって外気を入れます。
夏は特にこまめに温度のデータを確認しながら、ファンを回したり、冷却したり。
鶏がストレスなく過ごせる温度管理も、各農場の腕の見せ所です。

農場には120日齢から720日齢までの鶏がいるため、当然、成長具合により卵を生むペースやサイズが変化します。
そのため飼料も、産卵率や鶏の日齢に合わせて、必要な栄養分を補ったものをオーダーメイド。
ネッカリッチ(特殊木酸酢)を飼料に使用した卵も人気です。

「いい卵のためには、環境とえさが大事ですね。
高齢の鶏は、だんだんと卵を生まなくなりますが、全体の産卵率が高いと、ホッとしますね」と河野さんは話します。

全国8番目、県内では1番乗り!

いよいよセンターの中へ。特別に鶏卵営業部の齋藤省三部長に案内していただきました。
まずは洗卵工程。ブラシで洗って殺菌・乾燥させます。この後は、卵を検査する機械がたくさんあります。

汚れのある卵を自動で検出する「汚卵検査装置」、小さな綿棒のような部品でコツコツと卵を叩いて音でひび割れを検出する「自動ひび検査装置」、さらに「自動異常卵検査装置」を通ります。
繊細に卵を検査することで、安心な卵を確実に届けられるシステムです。

また、安心・安全な鶏卵を食卓に届けるため、児湯養鶏は食品の衛生管理に関するHACCP認証を取得しました。
全国では8番目、県内では初の取得!衛生管理へのこだわりの証です。

毎日45トンを売り切るという使命

サイズも自動で分別され、いよいよパック詰め、箱詰めへ。
10個入りや6個入り、関西向けに8個入りも。パックに詰められ、ベルトコンベアーを流れます。温泉卵になって出荷されるものも。
最後は各地のスーパーに並べるためのラベルが貼られ、ようやく私たちがお店で見かける卵になるわけです。

鶏卵営業部 斎藤部長

生鮮食品ですから、生産者のためにも、45tを毎日、必ず売り切るという使命があります。さまざまな要望に応えたり、加工品にしたりすることで、対応しています。各地の問屋さんとの関係づくりも重要ですね。

ネッカリッチを飼料にした新富町の卵は、健康で匂いのない卵であることも大きなアピールポイント。
特に、ふるさと納税返礼品は見た目の美しさにもこだわった最高級品。一度、ぜひ食べていただきたいです!

ありがとうございます!これからも町のことをたくさんお伝えしていきます!

新富町の人気ランキング

次へ

前へ

新富町の最新情報

もっと見る