木製はにわ保存にかかる ガバメントクラウドファンディング【第二弾】受付開始!
令和4年度に発見された国史跡峯ヶ塚古墳での第 19 次調査で発見された大型「木製はにわ」の保存処理に必要な資金について第2弾クラウドファンディングをふるさとチョイスGCFよりf10/28~開始いたしました!
国内最大級の大きさ!木製はにわの発見

大阪府下での発見は初めての大型「木製はにわ」は、古墳の墳丘上や造出しと呼ばれる部分に立てられたと見られる木製の「はにわ」で、全国的にもこれまで 16例しか出土例がない貴重なものです。また、その大きさは約 3.5 メートルと国内最大です。
木製はにわの保存処理に際して

令和5年度は前処理(洗浄、データ計測)のためのクラウドファンディングを実施し、目標額を上回るご寄付をいただきまし
た。令和6年度はこれに続き、保存処理の本処理である「トレハロース含浸・乾燥処理」を行います。(作業に約1年を要するため、令和6年6月より含浸作業に入っています。)
皆さまのご協力を何卒お願い致します!

第二弾となる今回はこのトレハロース含浸による保存作業にかかる費用についてのご支援をお願いいたします。
【寄付金の使い道】
トレハロース含浸による保存作業
【実施手順】
・木製はにわ全体を沈められる大きさのプールを用意し、トレハロース濃度20%の水溶液に浸す。
・浸透圧により、木製はにわに含まれている水分がトレハロース水溶液と入れ替わる(含浸)。
・水溶液の温度、濃度を徐々に上げていく(濃度20%→70%、温度40℃→70℃)ことにより、含浸を促進させる。
・含浸が完了したら木製はにわを引き揚げ、乾燥させる。乾燥期間中は、内部のトレハロースが残っている水分と共に重力で偏らないように、一定期間ごとに裏返すなどの作業を行う。
・木の内部にまでしみこんだトレハロースは、水分が蒸発すると、強い結晶(ガラス化)となり内部が安定し、形状が保たれる。