【応援ください】奇跡の復活!身入り抜群のえりも町産ウニ特集2025-2026

北海道のえりも町は日高昆布の一大産地であるとともに、うに の一大産地です。しかし、2021年に発生した赤潮の影響で、うに は壊滅的な被害を受けました。それから約4年、漁業関係者たちの地道な努力によって、2025年に うに の水揚げが再開されました。

赤潮以来、初の水揚げになる うに は身入りも抜群。その品質は豊洲市場の関係者からも評価されています。そんな うに を、ふるさと納税で産地直送。赤潮から奇跡の復活を遂げたえりも町の うに。ぜひ、皆様のご家庭でもお楽しみください。

今回、東京海洋大学で講師も務める おいしい魚の専門家 ながさき一生さんに、えりも町の うに再生の取り組みを取材いただきました。うに漁再開までの経緯やえりも町のうにの魅力を、ながさきさんがレポートします。

◆解説者プロフィール

おいしい魚の専門家 ながさき 一生
株式会社さかなプロダクション 代表取締役 フェロー
一般社団法人さかなの会 理事長/東京海洋大学 講師

漁師の息子として18年間家業を手伝い、東京海洋大学を卒業。
築地市場の卸会社を経て、魚のブランドの研究で同大学院を修了。
魚好きのコミュニティ「さかなの会」を15年以上主宰。
ふるさと納税の魚介類を紹介する専門家の第一人者でもあり、漁業ドラマ「ファーストペンギン!」では監修も務めるなど、メディアで食としての魚を分かりやすく伝えている。
著書『魚ビジネス 食べるのが好きな人から専門家まで楽しく読める本』。

●えりも町の うに と2021年の赤潮被害

~赤潮で壊滅 数十億円規模の被害~

うに の主なエサは昆布などの海藻類であり、日高昆布の一大産地である えりも町近くの海域は、うに にとっては絶好な棲み家です。そのため、うに はえりも町の名物の1つにもなってきました。

しかし、2021年に北海道では滅多に起こらなかった赤潮が発生。赤潮は、特定の微生物が増えすぎて海が赤くなり、酸素不足などで生物を死滅させる現象です。その際、うに も壊滅的な被害に遭ってしまいました。

えりも町の うに は、北海道の中でも春うにと言われ、冬の終わりから漁を行います。しかし、赤潮による被害の後は、うに漁ができず、その期間は約4年間にも渡りました。えりも漁協によるとその被害額は数十億円規模。これまでに甚大な被害が生じています。

●うに再生の取り組み

~種苗センターで育てた種苗をダイバーが1つ1つ丁寧に放流~

漁業関係者は、もう一度 うに を採れるようにしようと、うに の種苗を育成して放流する取り組みを行ってきました。その方法は、1年以上の歳月を掛けて種苗センターで育てたうにをダイバーが海底まで運び、海流や地形を見ながら育ちやすい環境を選んで丁寧に定着させるというもの。このような時間も手間もかかるその作業を、4年間続けてきました。

そして、2025年。うに は徐々に増え、水揚げを再開できるくらいにまで資源が回復したのです。

●うに漁再開!高級店にも卸される一級品に

~実入り抜群の うに をふるさと納税で~

こうして再開したえりも町の うに漁。最初のうちは、赤潮を逃れた うにを中心に少しずつ出荷が始まりました。

元々、えりも町のうには、味わいが濃厚といわれるエゾバフンウニで、日高昆布を豊富に食べて育つため、身入りの良いものが多くなっています。赤潮後の初水揚げとなった2025年産のえりも町産 うに は、私も豊洲市場の仲買を介していただきました。仲買の評価も最高クラスで、まるでフルーツのような華やかな香りと、濃厚ながらもすっきりした後味でこの上ない味わいでした。

えりも漁協によると、2026年以降も順次出荷予定とのこと。今季のふるさと納税では、数量限定で2026年3月〜4月にお届け予定です。

うにを販売して得られた収入は、老朽化が進むうにの種苗センターの拡張など、うにの再生事業の後押しにもなります。また、えりも町役場としてもふるさと納税の使い道として「赤潮被害を受けた事業者等の支援」を掲げ、うにの再生事業を後押ししています。

地元の漁業者は、引き続きウニ再生の取り組みを続けており、毎年春に開催されていた「えりもうに祭り」の再開を目指し奮闘しています。

ぜひ、復活を遂げた えりも町のうにを体感いただきながら、この取り組みを応援ください。