地域応援プロジェクト　下川町産業活性化支援機構（北海道下川町）

コロナ禍に立ち向かうために、新たな取組にチャレンジしている事業者を応援！

事業内容

北海道下川町は道北に位置する、人口約3,100人の小さな町です。町の面積の9割が森林で、徒歩圏内で釣りや山菜採りが楽しめる自然が身近な暮らしをしています。最寄り空港からは2時間、JR駅からは20分という、アクセスが決して良いとは言えない地域です。

私たち「タウンプロモーション推進部」は、過疎地域ならではの人口減少に伴う問題を解決していくことを仕事とし、大きく①総合移住促進、②地域人材バンク、③起業塾　の3つを事業の柱としています。

①では日々の移住相談のみならず、オンラインイベントを月１度以上のペースで開催。移住に興味のある多くの方々との接点を生みだしています。他にも、移住者と地元民の架け橋となる町民交流会「タノシモカフェ」も開催し、定住支援にも力を注いできました。また、②では「下川人財バンク」という仕事閲覧サイトを運営。働き手を探す町内事業所と移住者・町内求職者のマッチングを行ってきました。③では、起業をミッションとした地域おこし協力隊「シモカワベアーズ」を毎年採用。本人もさることながら、町全体がワクワクするような事業の実現を目指し、きめ細やかな伴走支援を行っています。

これらの取り組みにより、部署の創設から6年間で120名ほどの新規移住者の受け入れが実現しました。

プロジェクト参加のきっかけ

北海道下川町は移住者が多い町です。一方で移住はできないけれど、下川のことが好き・下川の力になりたいと考えて接点をもっていただいている方も大勢います。また、将来的に下川に移住をして地域課題解決のための事業を起こそうと考えている方もいます。そんな彼らがコロナ禍でも下川町とつながり続けるために作ったオンラインコミュニティ「ベアラボ」は、まだまだ認知度が低いのが現状です。多くの人にこのコミュニティの存在を知っていただき、下川町との手触り感のあるつながりを感じていただきたく、このページへの掲載を希望しました。

コロナ禍を乗り越えるためのチャレンジ

2020年2月新型コロナウイルスが北海道に上陸。市中感染が真っ先に広がったのは北海道でした。コロナ禍以前は、下川町は移住者数・視察者数が右肩上がりに増えていたのですが、風評被害とでも言うべきでしょうか。その月に予定していたちょっと暮らし体験ツアーはキャンセルが相次ぎました。移住を予定していた方も「北海道はコロナが流行っているから」という理由で、軒並み白紙に戻ってしまったのでした。もちろん関係人口としてつながっていた方々も、簡単に遠く離れた下川町まで来ることができなくなり、これまでの関係性が途切れてしまった方もいました。このまま手をこまねいていても、下川町から足も気持ちも離れてしまうばかり。

そこでなんとかつながりを持ち続けたいと立ち上げたのが、シモカワベアーズラボラトリー（略して「ベアラボ」）でした。このコミュニティではコロナ禍でも下川町を身近に感じてもらえるような工夫を心がけています。例えば【B面シモカワ：WEBなど表に出ていない下川町のB面情報を集めた会報誌】や【カレンダー：下川町の季節の写真を織り込んだ月ごとのカレンダー】を毎月お送りしています。他にも不定期で山菜やアイスキャンドルなど下川らしい贈り物も同封。また、毎月【オンラインMTG】も開催し、下川町の地域課題に対するアイデア出しや、町民を交えたオンライン飲み会等を行っています。これらオンライン・オフラインを駆使しながら、離れていても下川との関係を継続していく形を模索し続けてきました。

まだまだ、コロナ感染拡大の終わりが見えない日々。これからも下川町との手触り感のあるつながりを感じられるコミュニティとして、多くの方に興味をもっていただき、ご参加いただけると幸いです。

寄付者の皆様へ

「ベアラボ」に興味をもっていただいた皆様へ。下川町は観光地ではありません。また、内陸なので海の幸もありません。けれども住んでいる人たちは魅力的で、さらに彼らによる面白い取り組みがどんどん生まれています。一度足を運んだら必ずまた訪れたい町になるはずです。だからこそ、コロナの情勢に左右されない、強固な下川町とのつながりを持ち続けて欲しいと考えています。