立山あおぐ特等席、富山市　

富山市は富山県のほぼ中央から南東部分までを占め、北には豊富な魚介類を育む富山湾、東には雄大な立山連峰、西には丘陵・山村地帯が連なり、南は豊かな田園風景や森林が広がっています。海の幸に恵まれた富山湾から登山家たちを魅了してやまない3,000メートル級の山々までが織りなす自然の姿は、世界第一級の景観をなしています。

富山市の見どころは、富山駅を中心にコンパクトに観光スポットがまとまっているところです。まちなかの南エリアから港町の北エリアを結ぶセントラムやポートラムなどの路面電車をはじめ、川や運河を生かした遊覧船、観光施設をぐるっと巡るバス、24時間利用できるシェアサイクルなど色々な乗り物に乗って、気軽にエリア散策を楽しむことができます。

「富山市ガラス美術館」では世界的に有名なガラス彫刻家デイル・チフーリ氏が手掛けた『グラス・アート・ガーデン』が楽しめるほか、ガラス美術に気軽に触れることができます。世界的建築家の隅研吾氏が設計した複合ビル内には、ギャラリーや図書館も併設されています。

薬都・富山の観光地として人気のお店「池田屋安兵衛商店」。
白壁と瓦の土蔵造りの店内では、丸薬製造体験ができ、お土産に最適な和漢薬やレトロなパッケージの小袋薬なども購入できます。2階はレストラン喫茶になっており、薬膳料理を楽しめます。

自然と富岩運河の歴史を大切を活かした「富岩運河環水公園」。9.7haの広い敷地内には、芝生や運河が広がります。緑の美しさと、水辺のきらめき、ゆったりと流れる時間が心を癒してくれます。夜には園内がライトアップされ、昼とはまた違った、幻想的な雰囲気に包まれます。

川沿いの美しいプロムナードの先にある「富山県美術館」は、ピカソやミロ、シャガールといった20世紀美術のコレクションを誇り、ポスターや椅子といった、デザインコレクションも充実。屋上庭園には、「オノマトペの屋上」として、「ぐるぐる」「ひそひそ」といった擬音語・擬態語から考えられたユニークな遊具が置かれ、子どもたちにも大人気です。

富岩運河環水公園から、中島閘門を通り、港町岩瀬エリアを結ぶ運河クルーズ「富岩水上ライン」。アルミや立山杉を使った富山らしいソーラー船や電気ボートに乗って船旅を楽しめます。最大の見どころは、全国的に珍しいパナマ運河方式の中島閘門（なかじまこうもん）。高低差2.5mものダイナミックな「水のエレベーター」を体感できます。

江戸から明治時代にかけて、北前船の交易で栄え、今もその町並みと文化を残した岩瀬。
近年、岩瀬エリアでは、伝統的な建築物をリノベーションしたギャラリーをはじめ、食品セレクトショップ、ビールパブ、日本酒バーや割烹、フレンチ、イタリアンレストランなど新しいお店が続々とオープンしている注目のスポットです。

「天然の生け簀」と称される富山湾は、水産資源の宝庫。市内には、富山ならではの天然・新鮮の極上寿司を味わえる「富山湾鮨」や朝獲れ直送の地魚が手頃に食べれる「回転ずし」まで多くのお店が軒を連ねます。
今や全国区になった富山のご当地ラーメン「富山ブラック」。透き通ったピンク色の神秘的な姿から、「富山湾の宝石」といわれる「白えび」。富山みやげの定番中の定番「ますの寿し」。豊かな自然が生み出した富山の味覚をお楽しみください。