【第5弾】猫の命を守るTNRを推進し、人と動物が共存できるまちへ
カテゴリー:動物
寄付金額 1,074,600円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 107.4%
- 支援人数
- 58人
- 終了まで
- 受付終了
岡山県備前市(おかやまけん びぜんし)
寄付募集期間:2023年10月12日~2023年12月31日(81日間)
岡山県備前市
近年、殺処分が減った一方で、飼い主がいない猫の増加が問題となっています。
備前市では、猫の命に寄り添うTNRを推進するとともに、動物愛護に関する啓発を通して人と動物が共存できる地域を目指しています。
TNRに欠かせない「のら猫の不妊去勢手術」に助成金を交付するために、2022年に引き続きクラウドファンディングに挑戦します。
TNRを通じて、のら猫たちを一代限りの命とする代わりに、できるだけ幸せに生きてもらいたい。そして、誰の責任と言うこともできないのら猫の問題を「地域の課題」として市民の方々と一緒に取り組んでいきたい。それが私たちの思いです。どうか皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
のら猫のいま
近年、動物愛護意識の向上や法律の改正によって、のら猫の殺処分数は大幅に減りつつあります。
人間の都合で命が奪われる猫が減ったことは大きな一歩ですが、のら猫を取り巻く状況が改善したとは言い切れない面もあります。
殺処分がなくなれば不幸な猫はいなくなる?
のら猫の平均寿命は約5年。これは飼い猫の半分以下です。餓死や交通事故はもちろん、誰にも気づかれないうちに病気やケガで命を落とすこともあります。
さらに、猫は繁殖力が強い生き物で、自分たちで繁殖をコントロールすることができません。エサが足りない環境で生まれて生後間もなく餓死してしまう子猫や、近親交配によって体に異常が生じる猫など、悲しい命が数えきれないほど生まれては死んでいっています。
増え続けるトラブル
数が増えるに伴って、のら猫に関する相談や苦情は増加しています。
たとえば、岡山県の動物愛護センターに昨年度寄せられた苦情は、駆除が行われていた平成23年(2011年)ごろと比べると3倍以上になっています。
のら猫を見る目が厳しくなっていけば、虐待や過激な形での排除につながりかねません。
猫の命を守る「TNR活動」
罪なき命をこれ以上奪わないために
狂犬病予防法に基づき抑留できる犬とは異なり、原則としてのら猫の捕獲や引き取りはできないため、猫がその場所からいなくなる手立てはありません。
そこで、【猫をいなくするのではなく、猫によるトラブルをなくす】と発想を転換させます。
TNR活動とは
■Trap(トラップ): 捕獲すること
■Neuter(ニューター): 不妊手術をすること
■Return(リターン): 猫を元の場所に戻すこと
不妊去勢手術を行うことで、猫自身にも負担がかかる無理な繁殖を防ぐことができます。また、発情期の糞尿の臭いや鳴き声も軽減されるため、人間に迷惑をかけてしまうことも減らせます。
できるだけ多くの猫たちに不妊去勢手術を行い、大切にしてもらえる飼い主さんや、地域猫として猫を見守ってくれる方々のもとで一代限りの命を全うしてもらいたいと願っています。
寄付金の使い道
のら猫不妊去勢手術費用助成
いただいた寄附金をもとに、のら猫の不妊去勢手術の費用を助成しています。手術を受けた猫は、飼い猫として大切にしていただくか、地域で見守っていただくお約束をしています。
助成実績
・2019年度:150万円以上の寄附をいただき、97匹分の助成ができました。※1
・2020年度:100万円以上の寄附をいただき、170匹分の助成ができました。
・2021年度:100万円以上の寄附をいただき、175匹分の助成ができました。
・2022年度:200万円以上の寄附をいただき、93匹分の助成ができました。※2
※1 新型コロナウイルス感染症の影響で一斉TNRが一部中止になり、助成数は伸び悩みましたが、多くの方々に関心を持っていただくことができました。
※2 180匹分の相談を受けていましたが、うち71匹分が2023年度実施、16匹が実施取りやめとなりました。
捕獲器の貸し出し
TNRのために猫を捕まえることが難しいという相談を受け、貸出を始めました。駆除目的に使用されることがないよう、不妊去勢手術の費用助成の申請者に限定しています。
寄附金は確実に動物愛護のために使われます
目標金額を下回った場合でもプロジェクトは中止せず、昨年度までにいただいた寄附とあわせて可能な限り助成を行っていきます。
目標を超える寄附をいただいた場合は、今後の助成費用のための積立、啓発・広報費用、新たな取り組みの検討など、みなさまの想いを大切にした活用を行っていきます。動物愛護と関係のない用途に使用されることはありません。
年間200匹以上の命を守り続けたい
動物愛護団体・ボランティアのご協力のもと、年間100匹以上の手術が見込まれるほか、個人でTNRに取り組まれる方も増えています。今年(2023年)は、4月から9月の5か月間だけで目標の200匹を超える相談を受けており、助成頭数も過去最高となる見込みです。
TNRを実施できた地域は増えてきましたが、まだ手術を必要としている猫たちも多く、実施地域においても流れ着いた猫などの管理が必要です。
また、すでに増えた猫に対するTNRだけでなく、繁殖やトラブルを未然に防ぐために、「餌やりをするなら不妊去勢手術もする」というルールを定着させることを目指しています。
猫は繁殖サイクルが短いため、予算不足などで助成受付を停止した結果手術が遅れると、その間に悲しい命が生まれてしまいます。継続して助成を行っていくために、全国の皆様の支援をお願いいたします。
排除から共生へ
【猫】の問題ではなく「地域の環境問題」
猫の飼い主には終生飼育などの様々な義務が課せられていますが、飼い主のいないのら猫は守ってくれる人も、責任を問える相手もいません。餌やりをしている人がいても、高齢などの理由で出来ることに限りがある場合が多いのが実際のところです。
そのため、個人の問題として解決を図るのは難しく、「地域の環境問題」と捉えて問題解決を図る必要があります。
住民同士の分断を生まないために
のら猫が管理されないまま増えることは、地域全体にとっても問題です。
家に糞尿をされる、車や財産を傷つけられるといった被害は深刻です。
さらにトラブルが長く続くと、餌やりに関する意見の違いなどから住民同士が対立してしまいます。
猫が好きな人と嫌いな人が、「のら猫を減らす」という目的のもと協力することができれば、さまざまな意味で住みやすい地域になります。
住民やボランティアの方々の努力があっても、猫を捨てていくなどの行為があれば不幸な猫が増える状況は変わらず、活動そのものも立ちいかなくなってしまいます。
一人一人が、他人事と思わず、マナーを守って動物と関わることが重要です。
TNRを推進するとともに、動物愛護に関する啓発を行い、人と動物が共存できる地域を目指します。
備前市の取り組み
TNRの推進
2017年度に動物愛護団体が主催の「のら猫一斉TNR」が備前市で行われました。そこでボランティアさんの熱い思いを受け、「市でも手術費用の助成を行い、TNRを広めていこう!」という話になり、県内の市町村に先駆けて「のら猫のためのクラウドファンディング」に挑戦することとなりました。
住民や近隣地域への広がり
過去4回のクラウドファンディングは大きな注目を集め、全てで目標額を達成することができました。手術費用への助成も開始から5年目を迎え市民にも徐々に浸透してきました。また、近隣の自治体にも同様の取り組みが広がっています。
こうした取り組みがどんどんと広がることにより、備前市及び地域全体の不幸なのら猫がいなくなることを願っています。
「備前市人と動物との共生社会の推進に関する条例」を制定しました
・市は、動物愛護に関する啓発と知識のマナーの普及など、必要な取り組みを実施します。
・飼い主は、愛情をもって最後まで動物の面倒を見ます。動物が他の人に迷惑をかけないよう責任を持ちます。
・猫に餌やりをする人は、飼い主でなくとも猫を管理し、不妊去勢手術を受けさせるよう努力します。
・このルールは、市民も備前市にやってくる人も、皆が守らなければいけません。
事業に携わる方の思い
橋本さん(30年にわたり個人で活動)
■年間200以上の手術が目標
小さな頃から動物が好きで、特にのら猫の不妊去勢手術に関する活動は30年以上個人で取り組んできました。
以前は主人と一緒だったので自分の稼ぎは全て猫のために費やしてきました。私はこの活動のために今でも毎日100円を貯金しており、年間で36,500円を貯めています。それとは別に、個人で年間数十万円をこの活動のために使っています。
しかし、個人レベルでの活動には限界があり、また、私もあとどれくらいこの活動ができるかも分かりません。このような取り組みは個人で誰か頼めるものでもないので、市が始めた「のら猫不妊去勢手術費用助成」のための取り組みを大変嬉しく思います。動物愛護活動を一歩前へ進められたような気がします。
猫は春と秋に繁殖期を迎えます。手術はその前に行うことが最善です。寄附が集まれば、市内全域で、市内には数百ののら猫がいるだろうから年2回の手術の活動を2~3年継続して行いたいと考えています。個人の考えとしては、備前市内に生息するのら猫100匹ずつを年2回実施したいと思っています。
TNRを継続的に行うことで、少しづつ日生地区はのら猫は減ってきたように感じます。
市内では、まだまだのら猫への餌やりさんがいるようですが、不妊去勢手術を行わずに餌付けだけを行うと、近親で繁殖し奇形のある猫が生まれる可能性も高くなります。最終的に困るのは動物です。
猫も人間と同じ生きている命です。不妊去勢手術をして、尊い命を一代限り全うしてほしいと願っています。
いただいた寄附は確実に動物愛護のために使われます。ぜひ、全国の皆さまのご協力をいただければと思います。
岡山県獣医師会東備支部 久井崇範獣医師(ほなみ動物病院)
■どのような形であれ事業を実施してほしい
動物病院でものら猫で困っているという話はよく聞きます。なので、そういった事業はどんどんやってほしいというのが率直な気持ちです。
当医院で捕獲機を持っていますが、市民の方からの要望があればお貸しすることもあります。のら猫に困られている方は自費ででものら猫に不妊去勢手術をされる方もいるのです。当医院では年間で10件ほどそのような案件があります。
このような事業の実施は、獣医師会と行政との間で折り合いが難しいという話も聞きますが、どのような形であれ、していただけるなら不妊去勢手術費用助成の事業を実施してほしいと思っています。
プロジェクトにご賛同いただける皆様へ
岡山県備前市長 𠮷村 武司
備前市では、2017年に動物愛護団体が、市内でのら猫一斉不妊手術を実施したことがきっかけで、のら猫によるトラブルを少しでも減らすため「行政にできることは何か」、このことについて研究を開始しました。
不妊去勢手術が、地域の環境問題の一つとしてのら猫問題を考えるきっかけになることを期待し、最低3年間(理想は5年間)を見通し、年間200匹以上ののら猫の不妊去勢手術実施を目標にクラウドファンディングにチャレンジしていまます。
もとから野良という猫はおらず、無責任に餌のみをやったり猫を捨てたりと、のら猫が増え続けているのは人間の勝手でもあります。
猫も人間と同じ生きている命です。せめて望まない妊娠を防ぎ、生まれてくる命が尊重される命であるために、不妊去勢手術をして一代限りの命を全うしてほしいと願っています。
一匹でも多くののら猫が不妊去勢手術を受けられるよう、全国の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
皆様の支援が力になります
市にはのら猫について多数の相談が寄せられます。猫を気の毒に感じ、誰かがなんとかしてくれないかと思う人は多いものの、自分が行動を起こすと考えると、ほとんどの人は二の足を踏んでしまいます。寄附という方法で一歩を踏み出し、同じく一歩を踏み出そうとする人の後押しをしていただけないでしょうか。
駆除や殺処分を行わず、のら猫問題を解決するためには、たくさんの方々の協力と地道な活動が必要です。一匹でも多くの猫が不妊去勢手術を受けられるよう、どうかご支援をお願いいたします。
-
2024年01月04日 15:00
目標達成!応援ありがとうございました!
当クラウドファンディングは2023年12月31日をもって終了しました。
最終の寄附額は1,064,600円となりました。全国の皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。
いただいた寄附金を活用し、のら猫に対する不妊去勢手術費用の助成及び動物愛護に関する普及啓発を行ってまいります。今後とも備前市の動物愛護に関する取り組みを温かく見守っていただけますと幸いです。もっと見るコメント 1件
ゲスト さん
ありがとうございます。どんな猫でも幸せになりますように。活動に感謝いたします。
2024/1/4 18:50
ゲスト さん
ありがとうございます。どんな猫でも幸せになりますように。活動に感謝いたします。
2024/1/4 18:50
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2023年12月18日 17:05
皆様のおかげで196匹の猫が無事手術を受けられました
備前市ののら猫不妊去勢手術助成金の利用状況(12月18日現在)
○助成金の申請頭数 …259匹
○うち、既に手術を受けた猫の数…196匹
過去最多の申請数で、当初予定していた200匹を超えて受付しております。多数の申請が受けられるのは、皆様のご支援のおかげです。心から感謝申し上げます。今後も1匹でも多くの猫が手術を受けられるように、ご支援をよろしくお願いいたします。
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ゲスト さん
猫だって幸せになる権利はあります!大変な活動だと思います。頑張ってください。
2023/12/18 17:25
ゲスト さん
猫だって幸せになる権利はあります!大変な活動だと思います。頑張ってください。
2023/12/18 17:25
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岡山県備前市
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