国内屈指の体験フィールド「化石王国ぬまた」を世界に発信したい！

世界一正確な化石の全身骨格を発信したい！

400万年の化石がよみがえる！

沼田町で多くの化石が産出することは、開拓の昔からよく知られたことでしたが、1985年6月、ほぼ一体分の骨がそろったネズミイルカ科化石が発見されて以来、毎年のように大型の海棲哺乳類化石の発見が相継ぎました。
　
町では町民による「沼田歯クジラ会」（現沼田化石研究会）を発足させ、貴重な化石を発掘し、調査研究を進めてきました。
　
沼田町化石館では化石の発掘からクリーニングを経て、レプリカ作りまでを一貫して行っています。　
　
レプリカとは本物の化石を基に作製した精密な模型のことで、沼田町化石館では、博物館活動の一環として化石のレプリカを作製し、研究や展示を行っています。

2022年には古生物学における海棲哺乳類化石の第一人者による監修により、世界で最も正確な全身骨格が出来上がり、この骨格が沼田町化石体験館に展示されたところです。
　
本来ならばこれを機に「化石王国ぬまた」を広く発信するところですが、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、化石体験館利用も制限を行うなど、充分な発信ができない状況にあります。

そこで、沼田町の至宝を全国の博物館等で展示していただくためのヌマタネズミイルカ化石のレプリカを作製したく、皆さまからのご支援が必要です。レプリカ作製技術伝承のためにも、ぜひご協力ください。

町民による手作りの技術を伝承したい！

ひとが集い、つながりを大切にする町

ヌマタネズミイルカ化石は、学術的に高い価値を持つだけでなく、多くの化石発見に結びつき、地元の子どもたちも化石の発掘に参加する、町をあげての化石の発掘や岩から化石を取り出すクリーニング作業を行うなど、町民の中に化石への関心が高まるなかで「沼田化石研究会」という組織が生まれました。
　
1986年10月に素人だった町民（レプリカ工房臨時職員）が実物の化石を基に樹脂で作製されたレプリカを作り始め、クリーニングやレプリカづくりが進められるなかで、その活動は、「沼田町化石館レプリカ工房」へと引き継がれました。

町民の手によるレプリカづくり集団「レプリカーズ」は熟練した技能集団に成長していき、技術の継承や新たな開発が進み、その結果町外からも大型復元骨格製作の依頼が来るまでに発展しました。
　
精巧に作られたレプリカは研究者の実物標本観察のために博物館の展示として利用されたり、レプリカ作製が可能な施設は海外の学術施設と標本交換を可能とし、国際的な博物館活動を行う切り札となるなど、実物標本に引けを取らない大きな価値を持つものであります。
　
2008年には「沼田町化石体験館」がオープンし、レプリカ工房が自前の技術で製作した大型復元骨格の展示を行い、町の新たな観光資源となりました。
　
また、町民有志が集まり、ミュージカルが上演されたり、沼田町の化石をわかりやすく解説した絵本が出版されるなど、ヌマタネズミイルカ化石は地元に対して「ひと」「もの」「産業」を生み出すことに大きく貢献しています。

世界一のネズミイルカ化石コレクションを目指す沼田町化石館！！

寄附金の使い道

事業実施のスケジュール

子どもたちがふるさとに誇りをもてるまちづくり

故郷の宝を貴重な学習素材に

北海道では恐竜・化石や日本遺産となった「炭鉄港」など歴史的価値を有する地域資源を活用して新たな活力の創造に取り組んでいます。

沼田町では目指すべき将来像を「子どもたちが誇りをもてるふるさと創造」としており、先人のたゆまぬ努力によって受け継がれた沼田町の素晴らしい財産と限りない資源をまちづくりに活かします。

特に沼田町の至宝である「ヌマタネズミイルカ化石」は地域の子どもたちにとって、沼田町の歴史・文化、産業の名残や暮らしてきた記憶などを後世に引き継ぐ貴重な素材であり、町の魅力を再発見し、故郷への誇りを育む生きた学習素材となっています。

今回は、地域の子どもたちだけでなく、全国の子どもたちにも世界一正確なヌマタネズミイルカ化石を見てもらうキッカケづくりにも生かしたいと考えています。

寄附者のみなさまへ

沼田町　町長　横山茂

国内でも珍しいフィールド

北海道天然記念物となった「ヌマタネズミイルカ」をはじめ、本町には様々な化石が発掘されており、化石の町として知られるようになり、通常であれば化石体験館には毎年数千人が来場されていますが、残念ながら新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、化石発掘体験や化石体験館の利用は制限を行っています。

沼田町の地層は町内を南北に流れる「幌新太刀別川」の源流部から下流域に沿って、約8,800万年もの違う地層が目の前に広がり、国内でも珍しいフィールドが本町に存在し、研究者にとってこの上ない研究の地として学術的にも貴重であるとお聞きしています。

各年代に生息していた化石群が眠る地層は世界から人を呼び込める可能性は大であると考えます。化石王国北海道、化石王国ぬまたを世界に発信したく、皆様のご協力をお願いいたします。

沼田町化石館名誉館長（北海道教育大学名誉教授）　木村方一さん

町を越えた教育に生かしたい

沼田町幌新太刀別川の河床でイルカの全身骨格が発見されました。研究者の協力を得て、町挙げての研究の結果、世界初の新属新種であることが判明し、世界に公表しました。

そして、レプリカでその姿も復元し化石館に展示しましたが、貸し出し用に2体目のレプリカを作成して町を越えて広く教育に生かして頂きたいと計画しました。

そのための作成費用の助成を頂きたく、皆様の応援をお願いします。

沼田町からのメッセージ

沼田町は「ひとが集い、つながりを大切にするまちづくり」を目指しています。

沼田町化石館は、全国の博物館の中でもレプリカを作製できる限られた施設です。

化石発掘からクリーニング、レプリカ作製、さらに貴重な資源を子どもたちの学習に還元するまで、一貫して地域に根ざした活動を行います。

お礼の品をご紹介