リサイクルの町から世界の未来をつくる町へ
- 鹿児島県曽於郡大崎町
- まちづくり
事業概要
大崎町はいまから20年ほど前、ごみの増加に伴い、埋立処分場が使用予定期限を待たずに満杯になるという現実を突きつけられました。埋立処分場を新たに造るか、焼却炉を新しく設けるか。住民との対話を重ね、徹底したごみ分別とリサイクルにより埋立処分場を延命化する道を選びました。
現在は住民がごみを27品目に分別。さらに廃棄物の6割を占める生ごみ・草木を堆肥化し地域内で完全循環を果たすことにより、リサイクル率82.6%、13回日本一を達成しています。これが大崎町が世界に誇る「大崎システム」です。今や大崎町の取り組みは海を超え、JICA国際協力機構の「草の根技術協力事業」を通じて、バリ州含むインドネシアの3エリアで「大崎システム」を導入する支援を行っています。大崎町のあらゆるものを循環させたり、大崎町の取り組みを外に広げていき、世界全体で循環型社会を実現していくには、町外の企業様のご協力とご支援が必要です。
大崎町では、企業版ふるさと納税を受け、「リサイクルの町から世界の未来をつくる町へ」をスローガンに地域の課題解決はもとより、世界の課題解決に向けたプロジェクトを実行していきます。
KPI(成果目標)
『2030年までに使い捨て容器の完全撤廃・脱プラスチックを実現』
上記目標を達成するために、2024年までに町内で販売される全ての消費材で使い捨て容器に代わるもっと便利な手段を提供し、2027年までに普及率80%を目指します。
『サーキュラー・ヴィレッジ大崎町の実現』
実現に向けて、大崎町と連携を希望する企業・研究機関・自治体を募集します。2021年度は「世界のモデルとなる、環境負荷の低い商品の生産・販売・消費方法を考える」をテーマに、関連団体を5~10程度募集し、連携を進めます。
お問い合わせ先
部署名:企画調整課企画政策係
担当者名:宮下功大
電話番号:099-476-1111
メールアドレス:mati@town.kagoshima-osaki.lg.jp
鹿児島県大崎町
大崎町は鹿児島県東部、大隅半島の中央、志布志湾に面した人口13,000人ほどの自治体です。主な産業は畜産、農業、水産業など一次産業が中心です。
1998年、埋立処分場の残余年数が逼迫したことをきっかけに、大崎町では埋立処分場の延命化を目的とし、ごみの分別リサイクルを開始します。3品目の分別から始まったリサイクルの取り組みは、現在27品目まで拡大し、それに伴い埋立ごみの量も減少。ごみのリサイクル率は82.6%を実現。その結果、リサイクル率日本一を13回達成し、埋立処分場はあと50年は運用可能と予想されています。
それらの取り組みが認められ、2018年に第2回ジャパンSDGsアワードで内閣官房長官賞を受賞。さらに、2019年にはSDGs未来都市に選定され、本町のヴィジョンである「リサイクルの町から世界の未来をつくる町へ」の実現のために、事業を推進しています。