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思い出と歴史が詰まった「旧波佐見中央小学校講堂兼公会堂」を、蘇らせるために。

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 885,000

8.8%

目標金額:10,000,000

達成率
8.8%
支援人数
32
終了まで
受付終了

長崎県波佐見町(ながさきけん はさみちょう)

寄付募集期間:2017年2月17日~2017年3月31日(43日間)

長崎県波佐見町

プロジェクトオーナー

 2度の解体決定を覆し、町のシンボルの一つとして蘇る旧講堂に、みなさまのご支援をお願いいたします。
 1937年に建てられた旧波佐見中央小学校講堂兼公会堂。2度にわたって解体予算が計上されましたが、住民や卒業生による反対運動が巻き起こり、徐々に利活用が図られるようになりました。
 この年代の木造建築としては九州最大規模で、随所に洋風の意匠があしらわれた趣のある造り。現在では国の有形登録文化財にも登録されています。
 しかし、老朽化は確実に進行しており、雨漏りや壁のひび割れ、剥落など、使用を制限せざるを得ないような状況にまでなってしまいました。
 今後も町のシンボルとして多くの人の思いがこもった旧講堂の姿を守り、かつてのように子ども達や地域の住民の憩いの場として活用できるように、また、より多くの人に利用してもらい、まちに賑わいをもたらしてくれるような施設になるために、今年度から改修に着手しています。
 みなさまのご支援を宜しくお願いいたします。

【追記】
当サイト以外から事業のために寄せられた寄附金「66,000円」、「21件」を含む数値に変更致しました。

築80年の歴史のある特徴的な建造物
  「旧波佐見中央小学校講堂兼公会堂」を守るために出来ること

■国登録有形文化財「旧波佐見中央小学校講堂兼公会堂」について

 昭和12年(1937年)に建てられた「旧波佐見中央小学校講堂兼公会堂」(以下、旧講堂)は、この年代の現存する木造建築として九州最大規模のものです。

 祭壇のような舞台、神殿のように左右に並ぶ柱、低い天井、三角の屋根飾りが付いた玄関ポーチ、切妻屋根など、随所に洋風の意匠があしらわれた、レトロで趣のある造りになっています。

 学校教育の場、そして住民の憩いの場として愛され、子ども達の成長や、地域の暮らしを80年にわたって見守り続けてきました。
 音響もよく、有志による音楽イベントが何度も開催されてきました。
 文化的に価値の高い建物としても評価を得ており、2017年1月15日に、国の登録有形文化財として登録されています。

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■住民による取り壊し中止の運動

 地域のシンボルとして親しまれてきた旧講堂ですが、実は2回にわたる存続の危機を乗り越えて、ここまでやってきました。
 小学校が移転し、小学校講堂ではなくなった1995年以降、老朽化や耐震上の問題から利用が控えられるようになりました。
 当時、町としても工事や維持管理に多額の費用が見込まれる旧講堂の修復について消極的にならざるを得ない状況でした。

 1997年と2001年の2回、解体予算が計上されましたが、そのたびに保存を願う地域住民や学校の卒業生による反対運動が起こり、その強い思いが保存方針を決定付けることとなりました。これを契機に旧講堂の存在が見直され、徐々に利活用も図られるようになりました。

■地域の住民が活用方法を見出し「まちのシンボル」に!

 保存活動の中心となったNPO団体等が主催するピアノや吹奏楽の演奏会のほか、町内の若手による「ものづくり」イベントや展示販売会場として人気を博してきました。

 しかし、その一方で老朽化は確実に進行しており、雨漏りや壁のひび割れ、剥落などのため、使用を制限せざるを得ない状況になってしまいました。
 町のシンボルとして多くの人の思いがこもった旧講堂を今後も守り、かつてのような子ども達や住民の憩いの場であり続けるように、更に、より多くの人が集い、まちに賑わいをもたらしてくれる場になるために、今年度から改修に着手しています。

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“やきものの町” 波佐見町と、
   “旧講堂”のある西ノ原地区について

■旧講堂だけじゃない!魅力的なまち西ノ原地区

 伊万里、有田など全国有数の陶磁器の産地に囲まれた波佐見町も、日用磁器や輸出用の日本酒・醤油を入れた「コンプラ瓶」の大量製造で知る人ぞ知る「波佐見焼」の生産地です。

 旧講堂のある西ノ原地区には、他にも趣のある古い建物が多く残ります。かつて大量生産のために集積された大規模な製陶所があり、それらの建物は現在、国の有形文化財、県のまちづくり景観資産に登録され、また、おしゃれなカフェレストラン、雑貨店、イベントスペースとして活用され、波佐見を訪れるお客さんを迎えています。

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■趣の街並み、多彩なイベントと相乗効果で楽しもう

 波佐見のイベントといえば、20万人以上が集まる「陶器まつり」です。それにとどまらず、最近では新たな層にも波佐見を楽しんでもらいたいと、様々なイベントが企画されています。

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 例えば、着工前に旧講堂で開催されていたイベント、「ハッピータウン波佐見祭り」は九州を中心に全国各地からクリエイターを招き、「遊び」「学び」などのテーマで「ものづくり」のブースを展開しました。
 来場者は1万人を集め、普段西ノ原地区に来ている若い人や子ども連れの人もこのイベントで旧講堂まで足を伸ばしてもらえ、今までは届いていなかった年代、層に対しても旧講堂を知ってもらうことができました。

 旧講堂兼公会堂が工事を終えて新装オープンするあかつきには、これらの観光拠点やイベントと有機的な結びつきをつくって、焼き物をはじめとする波佐見の風土と魅力を観光客と住民がともに楽しみ、発信していく場として改めて活躍することでしょう。そこでは、新たな出会いとともに人的ネットワークが育まれていくに違いありません。

まちのシンボルを次代へ手渡すために

 旧講堂を改修、保存し、さらには住民が集える場所、様々な目的に利用できる場所として蘇らせることで、地域全体の魅力をさらに醸成し、高めていきたい。地域住民の誇り、シンボルを取り戻すとともに、もっと観光客や移住者に来ていただけるよう地域の良さを盛り上げていきたい、と考えています。

寄附の使い道

旧講堂の修復工事全体にかかる費用は合計で 2億304万円 となる見込みです。
今回のプロジェクトでは、『外壁、屋根瓦等の工事にかかる費用』といたしまして
1,000万円 を、ガバメントクラウドファンディングを利用し寄附を募ります。

※工事着手の準備として
 ○平成26年:耐震診断 約1150万円
 ○平成27年:修復設計 約1400万円
を現在までに行っております。

 今回の改修においては、現在の旧講堂の姿を守ることが最も重要な目的になります。そのため、築80年になる木造建築として、現在の雰囲気、意匠、素材感を保ちつつ、通常の使用に耐える改修を行うには、専門的な施工が必要になります。
 剥ぎ取った壁材や床材は保存し、再利用できるものは積極的に使用するほか、窓や扉などの建具についても、一度取り外して必要な補修を行い、もとあった場所に設置しなおします。
 またどうしても取替えが必要な箇所においても、雰囲気が近い建材や古材などを探し出し使用することとしています。これらの技術や手間、素材により、一般的な改修以上に費用が必要となっています。

 具体的な運用は今後検討することになりますが、改修後は「多目的ホール」として様々な用途に利用する予定にしております。これまでは施設の老朽化等の理由から、積極的な利用の推進を図ることが出来ず、使用希望に対してお断りをすることもありました。工事完了後は、町民を中心に一般の利用も広く受け付け、音響を活かした演奏会やイベントホールとして、また西ノ原地区内の店舗やそこに関連する方たちによるコラボ企画など、様々な展開を期待しています。

 改修工事はすでに平成28年9月に着手しており、平成30年5月頃の完成を予定しています。

ご賛同いただきました皆様へ、のお礼の品をお贈り致します!

 今回のプロジェクトにご支援いただいた皆様へ、感謝の気持ちとともに以下のお礼の品をお贈り致します。

 ・5,000円以上の寄附  … 記念絵はがき
 ・20,000円以上の寄附  … 記念絵はがき + 鬼の朝ご飯セット
 ・50,000円以上の寄附  … 記念絵はがき + 瓦への名入れ(150口限定)

※瓦への名入れについて
実際に旧講堂の修繕に使用する瓦の裏面に、寄附者様の住所、氏名等を揮毫致します。
名入れを行った後屋根へ設置してしまうため、完成後に名入れの状況を確認することは出来ませんが、名入れを行った瓦の写真と、改修前の旧講堂の写真をお送りします。
(先着150口限定のお礼の品です。定員に達し次第受付終了となります。)

記念絵はがき
鬼の朝ごはん
瓦への名入れ

現在進捗情報はありません。

長崎県波佐見町

長崎県のほぼ中央に位置し、海洋県ながさきにおいて唯一海のない波佐見町は陶磁と緑のまちです。400年の歴史を誇る波佐見焼は、古くは鎖国時代の輸出入に用いられた「コンプラ瓶」や、磁器を全国的に普及させる一つのきっかけとなった「くらわんか碗」などを手がけてきました。そして現代でも、時代に合わせてデザイン性や機能性を進化させることで、庶民の器として全国的に高いシェアを誇っています。また「鬼木棚田」などの豊かな自然が残り、稲作やアスパラガスなど農業にも盛んに取組んでいます。近年はこのやきものの伝統と豊かな自然を融合させたグリーンクラフトツーリズムを積極的に展開し、「来なっせ100万人」をスローガンに交流人口の拡大を図っています。