2020
イベントレポート

ふるさと納税を通して生まれた地域の変化や取り組みを表彰する「ふるさとチョイスアワード」。7年目を迎える今年は「未来へツナグ」をテーマに、自治体職員による事前投票で選ばれた13エントリーの代表者の情熱あふれるプレゼンテーションを、渋谷ストリームからライブ配信でお届けしました。

オープニングセレモニー

今年はライブ配信でお届け、
ステイホームでアワードの興奮を

観客のいない会場。和やかな雰囲気でリハーサルが終わり、ライブ配信という例年とはまた異なる緊張感の中、幕が開けた「ふるさとチョイスアワード2020」。オープニングムービーが流れ、企画責任者である株式会社トラストバンクの佐近より、「コロナや災害で地域課題が深刻化するなか、ふるさと納税を活用して未来を築いてほしい」というアワードに対する想いが伝えられました。

今年は、ふるさと納税によって地域の未来を"つないでいく"役割を担う「自治体」「自治体職員」「事業者」それぞれにスポットライトを当て、3部門で4つの賞を設けました。

審査員には、まち再生事業家 木下斉氏、株式会社ホルグ 代表取締役 加藤年紀氏、株式会社WHERE 代表取締役 平林和樹氏、株式会社トラストバンク 会長兼ファウンダー 須永珠代、代表取締役 川村憲一の計5名を迎えました。

今回、初のオンライン開催のため、会場には登壇者・審査員・関係者のみが集まり、200名以上のWeb視聴者に向けてライブ配信を開始!いよいよプレゼンテーションが始まります。

プレゼンテーション

ふるさと納税を通じて生まれた
「未来へツナグ」ストーリーの数々

今年は71件の応募の中から13エントリーがノミネートされ、それぞれの代表者が熱いプレゼンテーションを届けました。
市民や寄付者を巻き込んだ独自のプロジェクトや、好循環を生む地道な発信活動、事業者と二人三脚で産業振興に取り組む自治体職員の姿など、熱意あふれる取り組みが次々と発表され、部門ごとの発表後に審査員とWeb視聴者による投票が行われました。
中には、登壇者によるお礼の品の実食やご当地キャラクターの登場もあり、大いに盛り上がりました。

ベストインベストメント賞

ふるさと納税を投資的に活用し、未来につながるまちづくりを行っている「自治体」を表彰する賞です。

鹿児島県錦江町
金川美穂さん

ふるさと納税で創る、小さな町の希望あふれる未来

ふるさと納税をきっかけに、まちづくりの方針を大転換した鹿児島県錦江町。ふるさと納税の使い道について「未来想像・創造コンテスト」を毎年実施し、住民等からの提案を事業化しています。そのひとつが、都市部の小児科医に遠隔で相談ができる「小児科オンライン」です。
ふるさと納税は「町の取り組みや想いに共感してくださる人たちと未来を創っていくもの」であると語りました。

北海道登別市
煤孫泰洋さん

子どもたちの笑顔のために。Be Smileプロジェクト

登別市では今年記念すべき市制施行50周年でしたが、コロナによって事業が全て延期や中止に。そんな中、実行委員の高校生から、子どもたちもこの状況にストレスを抱えているという声が上がりました。50年後の登別を担う子どもたちを、笑顔にしたい想いから生まれたのが「Be Smileプロジェクト」。プロジェクトを通じて、登別のことをもっと好きになり、いつか戻ってきてくれれば、と煤孫さんは話しました。

香川県三木町
佐治啓作さん

地域のために何かしたい想いを形に【ふるさと住民票】

ふるさと納税を通じて三木町を知ってもらっても、その後思い出すことはないかもしれない。三木町のファンクラブが欲しい、と考えました。関係性を維持し、まちを体感し応援し続けることができるのが「ふるさと住民票」です。
登録者数は現在790名!町の魅力発見ツアーへの招待や都内でのイベントを通じて理解を深めており、最近では寄付者が三木町のために何かしたいと取り組んでくれています。

チョイス自治体職員大賞

熱い想いで地域貢献に取り組み、ふるさと納税の使い道によって、
まちに変化を起こした「自治体職員」を表彰する賞です。

高知県越知町
山下大紀さん

ご縁を大切に、感謝の想いもお届け中!

ふるさと納税の取り組みにおいて心掛けていることは、越知町に寄付をしてよかったと思っていただくことであると語った越知町の山下さん。
付金受領証明書と一緒に『手書き』のお礼の言葉を添えて送付。寄付金の使い道や事業者の紹介などをまとめた「ふるさと通信」なども同封し、越知町を知り、興味を持ち、ゆくゆくは住んでみたい、と思ってもらえるきっかけづくりを心掛けています。

福井県坂井市
小玉悠太郎さん

「寄付金を預かる」という担当者としての使命

ふるさと納税の使い道を、市民から提案し決定する制度をもつ福井県坂井市。若手メンバーでプロジェクトチームを立ち上げ、事業規模を数百万から1億円規模まで拡充。
「ふるさと納税は人ひとりの人生に大きく影響するもの。一つ一つの寄付に寄付者の想いが乗っているからこそプレッシャーもある。全国の自治体職員の先輩たちから受け取ったバトンを未来へつなぎたい」と伝えました。

大分県臼杵市
堤大地さん

まちに向き合って貢献するということ

担当着任時、どうしたらまちのためになるのか思い悩んだ堤さん。ふるさと納税の魅力は地場産業の振興ができること。中でも臼杵焼の魅力をもっと発信したい想いで事業者と向き合い、返礼品ページ等を作成すると人気が爆発。事業者の自信につながり、ファン増加、新規雇用の創出、海外進出にまで発展。
ふるさと納税に大きな可能性を感じ、今後も残したい臼杵のヒト・モノ・コトに熱い想いをのせて形にしています。

チョイス自治体職員大賞
(U30新人賞)

自治体職員賞の中で、主体的に地域貢献にチャレンジしようとする「若手職員」を表彰する賞です。

北海道北広島市
白水美里さん

直売所で繋がった想いを魅力発信の新たな一歩に

生産者を回り、誇りやこだわり、まちの未来を考える熱い想いを持った生産者が沢山いることを、改めて知った白水さん。
生産者の想いが詰まった、まちの美味しいものと人が集まる直売所を今年オープン。コラボ商品を出すなど、生産者同士もつながる取り組みになっています。その他SNSや動画を通じて、品へのこだわりや届いた後の楽しみ方などを発信。生産者の喜ぶ顔や寄付者からの声が励みになっています。

福岡県新宮町
井浦悠輔さん

新宮町の農地を守りたい!~今僕にできること~

Zoomをつないで現地から参加した井浦氏。いちごとみかんが人気の福岡県新宮町ですが、農業者の高齢化や後継者不足の課題が。農地維持活動に企てる補助金交付にふるさと納税を活用しています。井浦さんは、農地の見回りや農家訪問、自ら狩猟免許を取得し猪の駆除活動に参加、草刈りやオリーブ植樹の推進まで意欲的に活動。
農地を守ることと、特産品の発展や魅力発信につながれば嬉しいと話しました。

山形県天童市
清水梨香さん

応援メッセージに1件1件返信!新採2年目の想い

昨年4月に入庁しふるさと納税担当になった清水さんは、寄付者から届く応援メッセージに一つ一つ丁寧に返信しています。おすすめの果物を教えたり、サクランボと桃の収穫シーズン前には、ベストな状態でお届けすべく配送日の調整の連絡を入れています。地道な活動が寄付者との関係構築につながり、「柔軟に対応してもらって助かる」「来年も寄付します」などの声をいただけるように。その熱い想いが会場に伝わるステージでした。

チョイス事業者大賞

ふるさと納税の取り組みによって、地域産品の価値を高め、
地域経済の活性化やまちの魅力づくりに貢献した「事業者」を表彰する賞です。

鹿児島県長島町
「島のごちそう」代表 山下城さん

故郷・獅子島を元気にしたい!百年漁師のものがたり

高齢化や後継者不足が増す獅子島を元気にしたいと、「島のごちそう」三代目としてUターンをした山下さん。まだまだ知られていない島の魅力を発信すべく、特産品を使った新商品を開発、マリンレジャーにも取り組みました。テレビ等でも取り上げられたことで島の人たちのモチベーションにつながり、商品開発にも意見をくれるように。今後は新商品をふるさと納税のお礼の品として追加したい、獅子島の今後の可能性を強く感じる、と語りました。

新潟県柏崎市 シモダ産業株式会社
柏崎市役所 植木正志さん

幸せを生みたいー「越後バナーナ」がつくるまちの循環

シモダ産業では、焼却施設の排熱利用の課題と、南国で食べたバナナの感動を届けたいという夢から、越後バナーナの栽培を開始。排熱の再利用だけでなく、和紙への再資源化、その他環境・経済・教育の好循環につながる取り組みを行っています。こうした循環が地域の人々の幸せにつながると考えます。現地で撮影されたムービーが流れ、最後は植木さんが越後バナーナを皮ごとぱくり。農薬不使用で糖度が高く、皮も食べられることをアピールしました。

福島県白河市 しらかわん
しらかわ市民活動支援センター 班目康平さん

しらかわんとふるさと納税で未来にツナグ

コロナ禍の地域課題に向き合う福島県白河市。東日本大震災を思い出すという班目さんは、当時何もできなかった不甲斐なさを語りました。暗いニュースで溢れる中、少しでも楽しくなる発信をしたいと、福島県公認キャラクター「しらかわん」のSNSを活用しています。コロナを一瞬でも忘れる時間をつくり、全国の方に恩返しがしたい。発信をすることでふるさと納税での応援につながり、沢山の「ありがとう」で溢れる世界がそこにありました。

香川県三木町 森のいちご
代表取締役 本田龍さん

コロナ禍に負けない!観光いちご農園の戦い

コロナによって大打撃を受けた「森のいちご」。いちご狩りで賑わっていた農園ではキャンセルが相次ぎ、3月に臨時休園。今シーズンは営業の再開なく終わってしまいました。
美味しく育てたいちごが朽ちていく中、朝4時から収穫をし出荷を繰り返しても間に合わない。少しでも多くのいちごを救うべく、冷凍したものをふるさとチョイスで出すと、寄付者からは寄付とともに応援の声が続々!このつながりを大切にしていきたいと本田さんは語りました。

結果発表・表彰式

栄えある大賞に輝いたのは…

いよいよ投票結果の発表です。みごと今年の大賞に輝いたのは以下の4自治体!

子や孫のために希望あふれる未来を創る鹿児島県錦江町。
全国で唯一、市民が寄付金の使い道を提案し決定する制度をもつ福井県坂井市で奮闘する小玉さん。
新たな角度から商品の魅力を発信をする北海道北広島市の白水さん。
獅子島を元気にしたいと、特産品を使った商品開発やレジャーの提案をする鹿児島県長島町「島のごちそう」。
「未来へツナグ」熱い取り組みが大賞に輝きました。

ベストインベストメント賞

鹿児島県錦江町
金川美穂さん

ふるさと納税で創る、小さな町の希望あふれる未来

今年から設けられた新たな賞に選ばれたのは、鹿児島県錦江町。「寄付金額よりも、何に用いて地域を良くしているのかに着目した賞が設けられた意義は深い」と審査員の木下氏。
錦江町では、地方で特に課題の大きい医療分野において、外部と連携し、リモートでの医療体制をふるさと納税で実現したところが高く評価されました。
トップバッターで緊張したという金川さん。驚いた表情ながらも、まっすぐ前を見据え「ご支援してくださる方々の想いをこの発表に乗せました」と伝える姿が印象的でした。

チョイス自治体職員大賞

福井県坂井市
小玉悠太郎さん

「寄付金を預かる」という担当者としての使命

自治体職員にスポットライトを当てたこの賞を受賞したのは、福井県坂井市の小玉さん。
「返礼品ではなく、普段なかなか光が当たることのない、自治体の裏にいる個が目立っていくのはとてもいいこと」と審査員の加藤氏。
大賞のトロフィーを受け取った小玉さんは、目を輝かせながら「僕はふるさと納税という制度が大好きなんです。仕事が楽しくて仕方がない」と語り、引き続き全国のふるさと納税担当者とよりよい制度をつくっていきたい、と強い意気込みを見せました。

チョイス自治体職員大賞
(U30新人賞)

北海道北広島市
白水美里さん

直売所で繋がった想いを魅力発信の新たな一歩に

自治体職員の中でも、奮闘する若手職員を表彰するこの賞を受賞したのは、北海道北広島市の白水さん。
「チャレンジするのに年齢は関係ない。誰しも新人時代があり、熱い想いを持っていた頃を思い出したのではないか」と、トラストバンク代表取締役・川村は言います。
白水さんが屈託のない笑顔を見せながら語った「まだ大した成果も出せていない中でこの賞をいただけたということは、きっと頑張れよっていう意味なんだろうなと思います」という言葉に、こちらまで奮い立たされました。

チョイス事業者大賞

鹿児島県長島町
「島のごちそう」代表 山下城さん

故郷・獅子島を元気にしたい!百年漁師のものがたり

地域に貢献した事業者を表彰するこの賞を受賞したのは、鹿児島県長島町の「島のごちそう」。
審査員の平林氏は、「皆コロナの中でも前向きに、熱量高く新しいことにチャレンジしている。地域の未来は自分たちで創っていけるんだと体感できた一日だった」と伝えました。
「島のごちそう」代表の山下さんは大きく息を吐き、「素直に嬉しい。今日のこの結果を島の仲間に共有し、さらにモチベーションを上げ、皆さんの取り組みも視野に入れて頑張っていきたい」と、新たな決意の表情を見せました。

まとめ

今年で7年目を迎えるふるさとチョイスアワード。ふるさと納税の裏側で起きている地域のできごと、地域で頑張っている人々に少しでもフォーカスしたい、知っていただきたいという想いで行ってきました。
人と人とのつながりが未来をつくっていく━━━ふるさと納税はそのきっかけでしかない。
でも、そのきっかけを通じて皆がつながっていけば、未来につながる。

最後は、株式会社トラストバンク 会長兼ファウンダーの須永よりメッセージが伝えられ、今年のアワードが幕を閉じました。

コロナ禍で最善の対策を行いながら、無事に終えることができたアワード。ご登壇いただいた皆様、ご来場いただいた審査員・報道関係者の方々、本当にありがとうございました。
今回初の試みとして、寄付者の皆様にはライブ配信でお届けしましたが、多くの方に視聴・投票いただき、たくさんの感想や応援の声もいただきました。

世界規模のパンデミック、そして国内では豪雨災害や台風に見舞われた2020年。人と人との距離は離れていても、その"つながり"は重要性を増しています。寄付者と地域のつながり、地域で奮闘する人々のつながり、地域を支える様々な組織のつながり。それらの大切さを改めて実感し、未来に希望の光が見えたアワードとなりました。

あなたの寄付は、多くの地域にとって「未来へツナグ」第一歩になります。ふるさとチョイスを通じて、あなたの意志をふるさとに届けてみませんか?

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