秀衡塗「塗盃 秀衡」
明るい総朱の塗りに、華やかな秀衡紋様を描いた盃です。
お酒の場も明るい雰囲気を演出してくれます。
秀衡塗とは
秀衡塗は岩手県平泉町周辺で作られている漆器です。
平安時代末期、陸奥の国・平泉で100年の栄華を極めた奥州藤原氏。
その最盛期、第3代 藤原秀衡が京より職人を招来し、岩手県特産の漆と金をふんだんに使い、器を造らせたのが起源とされています。
堅牢な本堅地下地を用い、加飾は「古代秀衡椀」を基本とし製作しています。
菱形と短冊形に切った金箔を源氏雲の上に組み合わせ装飾した紋様は【有職菱紋】とよばれ、
隙間には、【子孫繁栄・豊作】の願いを込めた縁起の良い草花が、自由でのびのびとした漆絵で描かれているのが特徴で、素朴ながら華麗な味わいを見せます。
秀衡文様の意味
秀衡塗特有のこの模様は、【有職菱紋 ゆうそくひしもん】とよばれています。
当時の社会背景から、職が有る人(位の高い人、土地を治めてたお殿様)が職人に命じて作らせた菱形模様という意味です。
ご存知の通り、平泉は鎌倉に滅ぼされた地域であり、この模様が何を意味しているのか?確証する文献は今のところない為、このような表現でとどめています。
職人の想い
古代秀衡椀を見るたびに思うことは、
その時代その時代の、【人々の願いと、職人の遊び心】が融合し、具現化した器だと感じます
日常使うだけなら、黒や朱の無地の器で十分なはずです
しかし、華やかな金箔紋様と、素朴なデザインの草花に子孫繁栄の願いを込めたうるし絵を、
どうしても入れたい!と願った、当時の人々と職人の気持ちが、今、秀衡塗の特にオーダー創作品を
製作するたびに、とてもよく理解できます。
自分の願いや思いを、デザインや模様に託し、生みだされる器には、
他にマネのない唯一無二の器が完成し、手に渡された時、深い愛着がうまれます。
どんなに時代が経ても、人々が秀衡塗を魅力的に見える理由がここにあると感じ、
各時代の職人の表現力と技術力に負けないように、私も更なるチャレンジを続けています
翁知屋店主 佐々木優弥
翁知屋の返礼品
寄附金の使い道
「ふるさと納税」寄附金は、下記の事業を推進する資金として活用してまいります。
寄附を希望される皆さまの想いでお選びください。
♦誰もが住みやすい故郷(保健・福祉・教育の充実事業)
高齢者福祉、子育て支援、障がい者福祉、幼児施設、学校の整備など、誰もが住みやすい故郷づくりのための事業に活用します。
♦故きを温ね新しきを知る故郷(歴史と文化の醸成事業)
世界文化遺産の保全、史跡整備、芸術文化の振興など、浄土思想をはじめとした歴史・文化を後世に語継ぐ事業に活用します。
♦環境にやさしい故郷(環境保全事業)
地球温暖化防止、循環型社会づくり、景観保全、河川の維持改修など、環境に配慮した故郷づくりのため事業に活用します。
♦活気・賑わいのある故郷(産業振興事業)
農林業振興、地場産業振興、商店街の振興、観光振興など、活気・賑わいのある故郷のづくりのための事業に活用します。
♦その他目的達成のために町長が認める事業
平泉町は奥州藤原氏四代が東北地方を治めた政治・文化の中心地であり、その豊かな文化遺産は脈々を息づいています。
この特色ある歴史、文化、風土などを守り活かす取組みにも、その他の目的のために町長が認める事業をして活用します。
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- 自治体での管理番号
- ocy924-sakazuki-1
平泉町について
平安時代末期、奥州藤原氏により浄土思想をもとに築き上げられた平和の理想郷「平泉」。
中尊寺金色堂や毛越寺浄土庭園などの世界遺産の史跡を有する歴史と文化の薫る町です。
岩手県の南部に位置しており、県内でもっとも小さい町です。
◎町の花鳥木
❀町の花 さくら
昔から平泉の花として、歌にうたわれており、古都平泉を印象づけるにふさわしい花です。往時の平泉を再現することにより、歴史の町にふさわしい美観を期待し、町の花に選定しています。
✈町の鳥 うぐいす
鳴き声、姿ともに優雅であり、町民の耳元にも多く接し、自然愛護の心を育てるのにふさわしい鳥です。美しい自然が、いつまでも残ることを期待し自然の豊かなところに住むうぐいすを町の鳥に選定しています。
♣町の木 すぎ
自然と調和し整然と天に向かってまっすぐに伸びている姿は、歴史の重みと気高さが感じられ、町の木としてふさわしいものです。限りなく躍進する本町の象徴として町の木に選定しています。
岩手県 平泉町