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iPS細胞による再生医療等の技術開発応援プロジェクト~ふるさと納税型クラウドファウンディング~

カテゴリー:健康・福祉 

main_img 達成

寄付金額 23,273,285

105.7%

目標金額:22,000,000

達成率
105.7%
支援人数
465
終了まで
受付終了

京都府(きょうとふ)

寄付募集期間:2020年10月28日~2021年1月31日(96日間)

京都府×公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団

プロジェクトオーナー

世界中の病気や怪我に苦しむ人々のために、iPS細胞技術の研究開発を加速させるプロジェクト、ならびに、AI・IoT等のスマート技術を活用して社会福祉、子育て、地域経済など様々な分野における社会課題の解決を図る先端技術のプロジェクトに対し、全国の皆様から、ふるさと納税型クラウドファウンディングによる寄附を募ります。
 
いただいた寄附金は、(公財)京都大学iPS細胞研究財団ならびに(一社)京都スマートシティ推進協議会を通じて有効に活用させていただきます。
皆様からの温かいご支援を心からお願い申し上げます。

※企業の皆様からの寄附のお申出については、ものづくり振興課までお問い合わせください。なお、本社所在地が京都府外の企業の場合、寄付額の最大9割の税軽減効果がある「企業版ふるさと納税」の活用が可能です。
 問い合わせ先:京都府商工労働観光部ものづくり振興課特区・イノベーション推進係(TEL:075-414-4853 E-mail:monozukuri@pref.kyoto.lg.jp)

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

再生医療技術の実用化に向けた研究開発の支援を!

iPS細胞を患者さんに一日も早く届けたい!

再生医療では、iPS細胞などから体の細胞を作り、患部の細胞に分化させ、
その細胞を移植することによって、病気や怪我で損なわれた体の機能を補うことを目指します。
従来の医療とは異なり、「生きている細胞」を医薬品として使い、患者さんに移植するのです。

“これまで有効な治療法がなかった患者さんに、iPS細胞による再生医療を届けられるかもしれない"
"そうすれば、根治できなかった病気やケガが治るかもしれない”
数多くの研究者や技術者たちが、患者さんの期待を受けながら、一心に努力してきました。

そんな研究者・技術者の必死の努力により、iPS細胞を用いた再生医療にも実用化の芽が生まれつつあります。

京都府ではこれまでからライフサイエンスの支援に取り組んできました(以下の企業は京都府ホームページに掲載しているものであり参考です)

マイキャン・テクノロジーズ(株)

サイアス(株)

(株)糖鎖工学研究所

(株)aceRNA Technologies 

(株)ビークル

  

再生医療の良心的な価格での実用化を目指す!

しかし、ただ実用化すればいいというわけではありません。

近年の科学技術の発展により、バイオ医薬品など先端的な医療が実用化され、
これまで治療法のなかった病気が治療できるようになっています。

ですが、最新の技術にはコストがかかる場合が多く、医療費の高額化が問題となっているケースもあります。
ある病気の治療のために1人の患者さんにかかる治療費が1億円以上かかっているという現実も生じている中で、
「再生医療をいかに良心的な価格で実現するか」が、iPS財団の理事長として山中伸弥が取り組んでいる大きな課題です。

iPS細胞を使った再生医療では、基礎研究・臨床研究ともに日本が世界をリードしています。
これを産業界に橋渡しし、一日も早く、そして良心的な価格で実用化をすすめることがiPS財団の目的です。

iPS細胞を「誰もが使える技術」にするために

産業界へ技術を「橋渡し」する活動

公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団(iPS財団)は、国立大学法人京都大学iPS細胞研究所から細胞製造や品質評価などの技術を産業界へ「橋渡し」する部門を独立し、令和元年9月に活動をスタートしました。

iPS財団の理事長は、研究所長でもある山中伸弥教授が兼務しています。

iPS財団は、再生医療の産業化にとってたいへん重要な次の技術をAI(人工知能)なども駆使して確立し、他の研究機関や製薬企業、ベンチャー企業等に渡していくことを目指します。

 ・小量・多品種のiPS細胞を低コストで製造する技術
 ・安定した品質の細胞を効率的に製造する技術
 ・細胞の安全性や品質を評価・管理する技術

近年、先端的な医療には数千万円から1億円以上の治療費がかかるケースも出てきています。日本では、保険制度が整っているため患者さんの自己負担はおさえられていますが、このような高額治療の増加は医療保険制度そのものが崩壊する危険をはらんでいるといえます。
国によっては、「ごく一部の富裕層しか受けられない医療」になる可能性があります。

iPS細胞技術を「みんなが受けられる医療」にするために、iPS財団が基盤となる技術を確立して企業に渡したい。iPS細胞による再生医療に多くの企業が挑戦して成功し、再生医療が産業として発展する状況をつくりたいのです。

そして、病気やケガに苦しむ患者さんに新しい治療法を届けるということが、ひいては、日本全体にとって、京都ならではの新たな産業振興のきっかけにも繋がると考えています。

iPS財団で製造されたiPS細胞 ©Rafal Krol, PhD

京都大学iPS細胞研究財団 理事長 山中 伸弥 氏

1日でも早く、新しい治療法を

写真

西脇隆俊知事と、京都府の方々のご尽力のおかげで、このようなふるさと納税プロジェクトが実現しましたことに、心から感謝しています。

本プロジェクトを通じて寄せられたご支援は、京都市内の大学・企業が行う再生医療分野の研究開発に対する助成金と、私が理事長を務める(公財)京都大学iPS細胞研究財団へのご支援に活用されます。

病気やケガと闘いながら、iPS細胞の実用化を待ち続けておられる患者さんが大勢おられます。そのような患者さんのために、継続的に企業へ技術を「橋渡し」する組織として、iPS財団が活動を開始しました。

皆様のあたたかいご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。

寄附の使い道

再生医療分野の研究開発・事業化支援や社会課題の解決を目指すスタートアップ支援に

①再生医療分野の研究開発・事業化支援に活用させていただきます。
②社会課題の解決に取り組むスタートアップ企業の取組の支援に活用させていただきます。
 
【寄付金の使い道】
①(公財)京都大学iPS細胞研究財団への支援 1,500万円
②(一社)京都スマートシティ推進協議会への支援 700万円

【事業スケジュール】
①2021年2月頃 (公財)京都大学iPS細胞研究財団に交付
②2021年2月頃 (一社)京都スマートシティ推進協議会に交付

※目標金額より寄附が集まらなかった場合でも、事業は実施いたします。
※目標金額以上に寄附が集まった場合でも、本事業に活用させていただきます。

<京都で進むイノベーションの輪>

(公財)京都大学iPS細胞研究財団(iPS財団)

iPS細胞の製造や品質評価などの技術を産業界へと「橋渡し」する機能を担うため、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)から一部の機能を分離する形で2019年9月6日に設立され、2020年4月1日に公益認定されたものです。その中心である細胞調製施設(FiT)では、安全性の高いiPS細胞を製造・備蓄し、全国の研究者や企業に提供しています。

(一社)京都スマートシティ推進協議会

平成30年9月27日に設立。ICT等の最新技術を用いることにより、都市・地域の機能やサービスを効率化・高度化し、生活の利便性や快適性を向上させるとともに、持続的に発展する新たな社会システムとイノベーションを創出し、スマートシティを実現することを目指しています。

<iPS細胞を活用したイノベーションを推進しているベンチャー企業>

(●のついた団体は直接の支援対象ではありません)

●患者さん由来iPS 細胞を用いた難病疾患モデルの開発

<株式会社幹細胞&デバイス研究所>
世界には未だ有効な治療法のない難病に苦しむ患者さんがたくさんいます。
国家戦略特区での事業認定により、患者さんの血液からiPS細胞を作成、同社独自技術の配向性ファイバーを培養足場に用いて、筋肉や神経系細胞へと分化誘導することで、各種難病の発症メカニズムの解明や治療薬候補の探索への応用を目指しています。

●iPS細胞技術を用いたがんに対する再生免疫細胞療法

<サイアス株式会社>
主に血液がんの治療にめざましい効果をあげている免疫療法。しかし末期がん患者の多くは、がんを攻撃する免疫細胞が少なかったり機能が低下しており、その効果は一部の患者に限定されます。
同社はiPS細胞技術によって、最新の免疫療法でも困難な固形がんの末期患者に、元気な免疫細胞をたくさん再生し、繰り返し投与することで治癒を目指す、個別化された免疫療法の開発を進めています。

●iPS細胞由来のウイルス研究用の培養細胞を無料提供

<マイキャン・テクノロジーズ株式会社>
熱帯地域を中心に依然として多くの罹患者・死亡者が発生するマラリアなどの感染症。感染地域は途上国が多く古い設備、技術で研究しているため、新薬開発が進んでいません。
同社はiPS細胞を用いて研究を促進させる血球細胞を大量・安価に作り出すことに成功しました。新型コロナウイルス感染症についても研究促進のため、独自に血球細胞を開発。1日も早い解決支援のため、研究機関に無償提供しています。

●iPS細胞で実現する輸血医療「第2のイノベーション」

<株式会社メガカリオン>
輸血は最も基本的な治療手段であり、医療を支える重要なインフラとなっています。しかし輸血に必要な血液は献血に頼っていることから、少子高齢化が進む先進国では将来的な献血不足が懸念され、途上国には安全な血液の確保が難しい国があります。
こうした中、メガカリオンは最も需要の見込まれる血小板に着目し、ヒトiPS細胞由来の血小板製剤の開発を進めています。

再生医療で多くの人を救いたい

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iPS細胞はほぼ全ての細胞に分化できる能力を持つ細胞。
自分には遠い話というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、現在は京都大学や大阪大学において、目・神経・心臓の機能の回復に向けた臨床研究や治験(患者様の同意を得て新しい治療法を実際に行う試験)が進んでいます。
 
iPS細胞のみならず、ES細胞なども含め、再生医療技術の発展は目覚ましく今後はこれまで治療が難しかった病気などに対して、再生医療技術を応用した治療法が次々と開発されていくことが期待されます。
 
このクラウドファンディングは、様々な治療法につながる再生医療の研究開発を応援したいという理念を持っています。 
本プロジェクトにより、京都から再生医療技術を応用した治療法が次々と生み出されることを目指します。

寄付者のみなさまへ

京都府知事 西脇隆俊

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今この瞬間も、有効な治療法がない難病を抱えた方やドナー不足で臓器移植が受けられず苦しんでおられる方が、世界に大勢いらっしゃいます。また、地球規模で拡大している新型コロナウイルス感染症により、私たちの暮らしは一変し、これまで当たり前であったことが通用しなくなっています。今こそ人類の叡智を結集し、私たちの生命や社会全体に関わる諸課題の解決が求められています。

こうした様々な課題に対し、日本が誇るiPS細胞に関する先端研究やその実用化に挑戦している研究者や企業、あるいは、AI・IoT等の次世代技術を駆使して、真の全体最適を実現すべく奮闘している起業家等を応援するため、広く国民の皆様にご支援を募りたく存じます。

温かいご支援を心からお願い申し上げます。

現在進捗情報はありません。

京都府

京都府では、産学公連携によるiPS細胞関連の研究開発を加速化させる取組、社会課題の解決のため、AI・IoT等のスマート技術を活用した新たな技術を持つスタートアップ企業の支援を行うことで、iPS細胞による再生医療等の技術開発を応援しています。